フェミニストの皆様に建設的な議論を促す輪舞《ワルツ》 ~事実に基づいた建設的な議論をしましょう~
序曲・はじめに
日々建設的ではない意見に対してエビデンスに基づいた反論を行っている方々は多くいらっしゃいますのでその役割はその方々にお譲りするとしましょう。ですが、その中で反差別主義者にもかかわらず差別的な発言をされていたり、事実とは異なる発言されているフェミニストの方が見受けられました。私はそれをとても残念なことだと思っています。根拠なき罵倒→根拠ある反論→答えられず逃亡、この三拍子を繰り返している間は話が先には進みません。
そこで、僭越ながら差別の撲滅という願いを重ねる者として一人でも多くのフェミニストの方々に感情論や偏見、嘘ではなく信頼できるエビデンスに基づいて女性差別の撲滅に向けた建設的な議論をしていただくためのレクチャーをさせていただきたいと思います。そして、議論→修正→合意という三拍子のワルツを通しよりよい未来をもたらしましょう。
それでは皆様、よろしくお願いいたします。気楽にワルツを踊るように読んでいただければ幸いです。
1曲目・思い込みではなく信頼できる情報源からのエビデンス(客観的事実)に基づいて議論をしましょう
では、さっそく本題にとりかかっていきましょう。1曲目故、このお話全体の根幹にかかわる内容となっております。
まずはひとつ、男女論と少し関係のある話からどうぞ。
警察庁の統計資料によれば「2020年の殺人犯の総数878名のうち668名が男性であった」とあります。
ここまでは紛れもない「事実」になります。
そしてこのことから「男性のほうが殺人をしやすい傾向にあるのではないか」という「推測」が成り立ちます。
ですが、このことから「男性はみな殺人鬼だ」などという論理は成り立たない「妄想」であるということがお分かりになりますね?なぜなら男性はこの国におよそ6000万人いるわけです。つまり、その中の668人が殺人を犯していてもみな殺人鬼、などということはありえないのです。
ですが、フェミニストに限らず中にはそのような論理で話してしまう方が見受けられます。
これをしてしまうと社会活動故に多くの方の支持が必要なあなた方にとって間違ったことを言っているという事実は特に大きなダメージとなることでしょう。
ですから発言する際には客観的事実に基づいて話してくださいね。
以上の例のように論理の飛躍をすることなく信頼できる情報源からの情報に立脚して議論を行うことが建設的な議論を行うための大前提となるのです。
また、これにより逆効果や無意味となる施策を未然に防ぐことができます。
例えば、禁酒法のように締め付けすぎる施策は歴史的に、また現在でもマイナスの結果を生んでいることが多い(韓国のアチョン法あたりがいい例といえるでしょう)、ならばそういう方向に行くのはやめよう、といった具合になります。
お分かりいただけましたでしょうか?それでは次の曲に移るとしましょう。
2曲目・属性で語らない(これ、超重要ですよ!)
さて、2曲目は「ダブスタ」と言われることをなくすために役立つことでしょう。
あなた方が属性に対する偏見の撲滅を唱える以上はあなた方もそれをしてはいけませんよ。
例えば、今では少なくなっていることでしょうが、会議の途中に「女性だから論理的じゃないだろうからつまみ出せ」なんていうようなことは私も許せませんし、許されることではありませんよね。
ですが、あなた方の中にも「オタクだから」とか「アニメが好きだから」とか「モテないから」とか「外国人は国に帰れ」などという言葉を相手にかけてしまったことがある方はいらっしゃいませんか?
もしも、今そういったことをしているの方がいらっしゃるのならば直ちにそれをやめるべきですし、仲間がそのような行為を行っているのを見かけたら止めるべきです。
何故なら、建設的な議論をするにあたりどちらの人間が優れているのか、ということは実はあまり関係がないからなのです。と言いますのは建設的な議論というのは「お互いの論理に穴がある」という認識を前提に、その穴をお互いの視点から埋めていってより良い論理にしていくものだからです。
そこに論理の提示者の属性は本来関係ありません(さすがに犯罪者とかなら話は別ですが)。つまり、男性でも女性でも日本人でも外国人でもオタクでもアスリートでもそれは変わりません。無論、知識が豊富さの影響はあれどそれは論理に穴がないことの直接の証明にはなりません。にもかかわらずそこで相手の属性を理由に相手の論理を間違っている、ないしは正しいと主張することはまったくもってナンセンスであると言わざるを得ません。
お分かりいただけましたか?それでは次の曲に行くとしましょうか。
3曲目・差別的な言葉を使わない
この曲は先ほどの一曲と関連深い内容となり、繰り返しになるような内容ですが重要なことですので今一度。
あなた方、フェミニストが「反女性差別」の集団である以上、「反差別」の集団でありしたがって女性以外への差別も許されない、というのが道理というものです。でなければ、その発言を見た方々からの「ダブスタ」という批判は避けられませんしそれはあなた方にとっても痛手でしょう。ましてや「名誉男性」のような女性を差別するような言葉を使っておきながらフェミニストを名乗るなど笑止千万といったところでしょう。
ですので、「〇〇な人たちだから間違っているに違いない」というような考えはここで爆破してしまってください。
準備はいいですね?それでは行きますよ!3,2,1!
どっかーん!
さて、これで差別的な考えはきれいさっぱり吹き飛びましたか?
吹き飛ばなかった方はもう一度この曲を聴いていただいて、吹き飛んだ方は次の曲へ行きましょう。
4曲目・デマを流さない・根拠としない
1曲目と似通った項目ですが、これは議論をするためには絶対に守られなければならない約束です。
これが守られていない論理は穴も何も現実に即していないわけですから何の意味もなくなってしまいます。つまり、お互いの穴を埋める以前に論理自体がこの世界から消えてなくなってしまうのです。この世に存在しないパズルの穴埋めなど誰にもできません。
ここでひとつ簡単な例を挙げてみましょう。
「飛行機は墜落する可能性があるからその可能性を少しでも減らすように改良しよう」というのは正しい論理になります。
ですが、「飛行機は絶対に墜落するから廃止すべきだ」という論理が明らかに現実に立脚していない「妄想」の類であるということはお分かりになりますね?このように現実に立脚しない論理をもとに施策を実行してしまうと、
現実に多大な悪影響を及ぼす可能性あります。
男女論においてデマが想定される例を挙げれば「日本は性犯罪率が最も高い国であるから男性の行動を制限すべきだ」という論理は破綻しています。
なぜなら、2015年の時点で統計の取り方や法律そのものに違いはあれど、少なくとも単純な件数を人口で割れば韓国の性犯罪率は日本よりも高い(日本約8000件に対し韓国約21000件で韓国の人口は日本のおよそ半分なので、21000÷8000×2で人口当たりの性犯罪率が日本と比べ5.25倍)という信頼できる情報源(この場合は在韓日本大使館です)からの情報があるためです。
この時点で「日本が世界で最も性犯罪率が高い国である」という根拠が消滅します。これではいけませんね。
もしご自身がデマだと気づかずに証拠だとしていたものがデマだったことが指摘され、デマであることが確認された際にはその論理は取り下げてください。そして現実に即した論理に組み立てなおしてください。
以上で私からのレクチャーは終了となります。お疲れさまでした。
それでは最後の曲と行きましょう。
終曲・最後に
これが最後の曲となります。
ここまでの内容をまとめますと
「事実に基づいて」
「属性に対する先入観を捨て」
「差別的な発言をせずに」
「デマを流さず」
議論をすることが建設的な議論を通してよりよい未来を創るためには大切です。
このノートをご覧になったフェミニストの方々とこれから先、建設的に実りある議論ができることを楽しみにしております。
差別と偏見なき世界、これを望んでいるのは私も同じです。
それではまたどこかでお会いしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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