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お馴染みの観光地だからこそ、生活者とつくるリアルな観光コンテンツ開発「長崎人による長崎会議」(長崎国際観光コンベンション協会)
ライフスタイルプロデュースカンパニー|株式会社ガルテン
株式会社ガルテンのピクニック思考とは
季節や天気、変わりゆく環境に合わせながらも、
自身の持ち物を組み合わせて、目の前の景色をちゃんと楽しむという、
まさに”ピクニックをするかのように、日々の暮らし、目の前にあるものを大切にすること。
わたしたちはこの考え方を「ピクニック思考」と呼んでいます。
ブランド、街、家族、どんな単位でも、
この思考があれば、新たな価値を見出すことができます。
この考え方とコミュニティを活用し、様々なクライアントと共に、
生活者の日常の延長線上に新たな情緒的価値、
ブランドと人が自然につながるコミュニケーションデザインを企画、ご提案しています。
noteでは、弊社が担当したプロジェクト事例や、現在進行中のプロジェクトの想いや裏側を発信しています。
本記事では一般社団法人 長崎国際観光コンベンション協会さまとご一緒した事例をお届けします。
DMO長崎は、選ばれる21世紀の交流都市を目指し、長崎市の観光・交流まちづくりの舵取り役として、魅力向上に取り組んでいる団体です。
ガルテン社はDMO長崎の皆さんと一緒に、長崎市の魅力がどうやったらうまく伝わるか・・・と共に試行錯誤してきました。
# はじまり
最初にお話をいただいた際に、今の長崎市が抱える課題として以下があると伺いました。
「長崎にはたくさん観光資源があるが、きちんと魅力が伝わっていない」
「長崎に行きたくなるような情報発信ができていない」
「長崎市民にもっと自分たちの街を自慢してもらいたい!」
「観光面だけでなく人口流出も課題になっている」
長崎は日本の歴史を感じることができる素晴らしい街ですが、同時に「過去」の資産以外の観光資源の存在が知られていないことが大きな課題の一つでした。
そこで、長崎の「今」に魅力を感じてもらうためにできることを考える、ということを起点にプロジェクトがスタートしました。
①長崎の関係人口とともに長崎の価値を生活視点から再発見する
②再発見した長崎の魅力をガルテンが編集する
③長崎市外のNEXTWEEKEND読者層に、長崎の魅力を発信・共有する
④市民・関係人口のシビックプライドを高め、横の繋がりを強化する
プロジェクトは大きく2つに構成されます。1つは長崎の魅力を再発見すること、もう1つは再発見した魅力を伝えることでした。
# 魅力の再発見(#ワークショップの開催)
長崎の魅力を再発見するためには、長崎のことを真剣に考えてくれる方が必要。
ということで、まずは #DiscoverNagasaki 編集部として活動に加わってくれる長崎人の皆さんをライフスタイルメディア「NEXTWEEKEND」とのタイアップにて募集しました。
長崎人とは・・・
長崎在住の方はもちろん、長崎にゆかりがある方、長崎への旅行に魅力が感じる方など長崎の「関係人口」と定義。
# ワークショップの実施
募集の結果、なんと総勢約60名!もの長崎人に応募いただき、2部制での「魅力を再発見するためのワークショップ」を開催しました。
ワークショップでは、#DiscoverNagasaki編集部の皆さんと一緒に
・それぞれに自分が思う長崎の魅力や人にすすめる時の伝え方
・もっとこうなったらいいのにと思うポイント
・案内する時のベストコース
などについて話し合いました。
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▼ワークショップ参加者募集の詳細はこちら
# ワークショップの結果
ワークショップの結果、有名な観光施設こそ多い長崎ですが、施設があまりに目立つことによって一度来た人が再訪する理由が見えづらくなってしまっているのかもしれない、という仮説が出ました。
これまで気づきづらかった課題が見えてくるのも、長崎人のように長崎にゆかりや関係のある方が真剣に考えてくれるからこそのこと。
そこで…!
施設起点ではなく、NEXTWEEKENDが得意としているWISHLIST(叶えたい野心)という視点で長崎を編集してみる、というコンセプトの下、動き出します。
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# 魅力を編集して伝える認知度を上げる(取材ツアーの実施)
コンセプトが定まったところで、次に長崎の魅力をどう魅せていくかについてです。
まずは、# DiscoverNagasaki編集部による長崎ならではの5つのWISHLISTとそれに紐づいたベストコースを完成させ、2泊3日のツアーとしてNEXTWEEKENDが取材に行きました。
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取材では、これらのWISHLISTに沿って、長崎の魅力を感じられる過ごし方について考え、その結果を雑誌や動画にしました。
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作成した冊子はこちらからフルバージョンをご覧いただけます
このように、#DiscoverNagasaki編集部では、長崎の魅力の再発見と、その魅力に関する共有をテーマに進めています。
取材ツアーの詳細はこちら:https://nextweekend.jp/91663/
# NEXTWEEKENDだからこそできたこと
この企画を通して、 #長崎人の週末野心 というハッシュタグコミュニティを作成しましたハッシュタグを通じて長崎の魅力が共有され、横の繋がりが強化されることで、自分自身を「長崎人」としてとらえる方や、長崎の魅力を知る人など、「長崎人」を増やすことに繋がっています。
このようなコミュニティをつくることで、DMO長崎の皆さんと以下のような結果に繋がったと実感しています。
・長崎の関係人口とともに長崎の価値を生活視点から再発見することができた
・住んでいたり縁があったりする「関係人口」だからこそわかる長崎の魅力が多く言語化された
・市が関係人口と課題感を共有し繋がることで「長崎人」としてのシビックプライドを醸成できた
ワークショップでは参加者全員が「満足」「とても満足」と回答してくれたことも印象的でした。NEXTWEEKEND主催のイベントでは参加者がほぼ全員画面ONで参加してくれるなど自発的に楽しんでくれる方が多いことも大きな特徴の一つです。能動的に楽しんでくれるからこそ、ワークショップがさらに充実したものとなり参加者の満足度に繋がっています。
ワークショップでは「長崎を出たくて仕方なかった」という参加者の方も、改めて長崎の魅力を感じ、楽しもうと前向きになってくれた様子を見ることもできました。
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その他、本プロジェクトに関する詳細はこちら
お取り組み時期:2021年
(株)ガルテンでは、地方自治体との観光・移住等のコミュニケーションデザインを様々な形でご提案しています。
お問い合わせは弊社コーポレートサイト「CONTACT」フォームにて受け付けております。