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人口4,000人の小さな町と観光コンセプト・冊子制作!生活者巻き込み型プロジェクトで関係人口を創出(北海道上川町)

ライフスタイルプロデュースカンパニー|株式会社ガルテン

株式会社ガルテンのピクニック思考とは

季節や天気、変わりゆく環境に合わせながらも、
自身の持ち物を組み合わせて、目の前の景色をちゃんと楽しむという、
まさに”ピクニックをするかのように、日々の暮らし、目の前にあるものを大切にすること。

わたしたちはこの考え方を「ピクニック思考」と呼んでいます。

ブランド、街、家族、どんな単位でも、
この思考があれば、新たな価値を見出すことができます。

この考え方とコミュニティを活用し、様々なクライアントと共に、
生活者の日常の延長線上に新たな情緒的価値、
ブランドと人が自然につながるコミュニケーションデザインを企画、ご提案しています。

noteでは、弊社が担当したプロジェクト事例や、現在進行中のプロジェクトの想いや裏側を発信しています。

本記事では北海道上川町役場さまとご一緒した事例をお届けします。


多くの自治体と同じように、観光人口・定住人口ともに激減している上川町。その知名度は決して高いとは言えず、どうしたら上川町のことを知ってもらえるか、ファンになってもらえるかという点を目標においてプロジェクトを企画。

最初から移住を検討してもらうことはハードルが高いため、まずは関係人口を増やすことによって

・どこに住んでいても上川町を応援してくれる
・いつか旅行したり、住んでもいいなと思ってくれる

という上川町のファンを増やすためにできることを考えました。

以下3つのプロジェクトをご紹介します。

1.「知る」からはじめる(DiscoverKamikawacho編集部設立・観光冊子制作)
2.訪れてくれる人を増やす(現地イベントの企画運営)
3.町での暮らしを想像する(北海道民限定オンラインイベントの企画運営)

# 「知る」からはじめる(DiscoverKamikawacho編集部設立・観光冊子制作)

上川町のファン(関係人口)を増やすために、上川町のブランディングする方向性について検討しました。

①「知る」ための土台づくり

まずは上川町という町の存在や魅力を一人でも多くの方に知ってもらうために、観光コンテンツ冊子を企画編集しました。

私たちが取り組みたい「関係人口の増加」のために、ライフスタイルメディア「NEXTWEEKEND」の読者を巻き込むスキームをつくることで確実に関係人口を創出しよう!と考え、上川町冊子編集部のメンバーを募るところからはじめました。この募集を通じて全国から6名が本プロジェクトに参加しました。

② 企画のコンセプトメイク

2泊3日の取材を通じて、冊子作成をおこないました。メンバー募集を目的としたプロモーションを通じて上川町への認知度を向上させ、さらに選抜されたメンバーとともに「物語の中みたいな町」というコンセプトメイクをおこなうことで「知ってもらう」ための第一歩を踏み出すことができました。

企画の様子を動画にしてWebサイトやInstagramで発信することで、よりリアルな上川町の魅力を伝えることに繋げました。

冊子作成企画の詳細はこちら:https://nextweekend.jp/39823/


# 訪れてくれる人を増やす(現地イベントの企画運営)

「知る」プロジェクトの企画を通じてNEXTWEEKEND読者を中心に認知度向上を図り、また冊子編集部を通じてコアファンの形成に臨んだところで、次に上川町を訪れる方を増やすための企画をおこないました。

①現地イベントの企画

かつて団体旅行などで栄えていた上川町の層雲峡温泉街に再び活気を取り戻すことを目標に、温泉街ピクニックを企画しました。

ガルテン社がディレクションを担当し、屋台の骨組みは役場の皆さんと一丸となって作ることで、統一感のある世界観を作ることができ、結果的にその場所の魅力を十分に伝えていくことができました。

②700名の来場者を達成

結果的に、2日間で約700名の来場者を達成することができ、アクセスしづらい場所にも関わらず、日帰りで遊びに来てくれる若年層を多数誘致することができました。

また、完成した姿を見た温泉街の方々が、翌月から同じ場所を使って独自のイベントを企画する流れもつくることができ、持続的・自立的活動を生み出すきっかけになることもできました。(2年目以降はコロナにより開催休止)


# 暮らしを想像する(北海道民限定オンラインイベントの企画運営)

4年目のお取り組みでは、実際に移住窓口へ問い合わせを生み出すことに繋げるための施策を企画しました。

コロナ禍に突入した影響もあり「旅」ではなく「暮らし」「移住」にフォーカスした企画方針としました。

移住は実際に「住む」イメージを持ってはじめて検討することができます。そのため、この企画では、上川町への移住に現実的な「北海道民」に対象を絞り、心地いい暮らしについて考えるオンラインイベントを開催しました。

イベント内では、実際の移住者の話を聞きながらイメージを深め、かつ参加者全員に上川町での暮らしを通じて体験したいこと・実現したいこと(Wish List)を検討・発表してもらいました。

参加者(道民)の方に北海道を好きな理由を言語化してもらうところからはじめ、次に上川町の情報を提供することで、「それって上川町でもできるのかもね」という気づきを与えるようなワークショップを目指し、明日から行動に移せるような導線設計をおこないました。

イベント参加前の準備から終了後すぐにも、Instagramストーリーズでも多くの投稿があり、参加者の高い熱量や満足度が伝わってきました。

結果的に、31名が参加、その半数が「上川町への移住を検討したくなった」と回答し、13名からは「移住に関する詳細な説明を希望する」というアンケート結果をいただきました。さらには2名が移住窓口に問い合わせをされるという結果に繋がりました。

企画詳細:https://nextweekend.jp/79882/


# ガルテン・NEXTWEEKENDだからできたこと

上川町役場とのプロジェクトを担当した川島より、今回の案件について振り返ってもらいました。

今回、上川町役場の方から特に感動のお声をいただいた点として、NEXTWEEKENDと読者さんとの「関係性の深さ」があります。
NEXTWEEKENDはWebサイトやSNS、イベントなど様々なコンテンツを通じて、大切にしたい価値観を共有し、それに共感してくださる読者の皆さんと繋がっています。またコミュニティメディアとして、各コンテンツを読者さんと「共創する」ことも、日頃から大切にしています。

今回の企画に参加してくれた皆さんも、高い熱量でイベントに臨み、
上川町での暮らしや繋がりに期待しているものを言語化・共有してくれました。
結果的に、行動に繋がる濃い関係人口の形成に繋げることができました。

また、段階的に企画を進めたことで上川町の関係人口を持続的に増やすことができた点も良かったです。
最初は「上川町じゃないとダメ」と思ってもらうにはどうしたらいいか、どう話題化できるだろうかと悩みましたが、私を含め、上川町のことを大事な町として捉えてくれる人を増やすことができたと実感しています。

よりリアルな上川町へのご支援について知りたい方はぜひ以下もご覧ください。
◼︎NEXTWEEKEND 編集長 村上萌と、上川町役場産業経済課 移住定住グループ 三谷さんとの対談記事


(株)ガルテンでは、地方自治体との観光・移住等のコミュニケーションデザインを様々な形でご提案しています。

お問い合わせは弊社コーポレートサイト「CONTACT」フォームにて受け付けております。

▼(株)ガルテン コーポレートサイト


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