【LoL】2021Summer Split Week2 CGAvsSG【LJL】
CGAチーム紹介
top Nap 主にタンクを使用。レーニングではリスクを取らず集団戦が上手いと、LJL解説や実況から評価を受けている。CGA在籍期間が一番長い(Supも同期ではあるがサブ期間あり。)かつてはLJLCSで昇格請負人と呼ばれていた。
jg Cassin 元DRXアカデミー所属。現在DRXでプレイしているPyosikと同期。Naehyunが引っ張ってきた。昨シーズンはソロキュー的な動きが多かったが、DPMが高く光るプレイが多い。
mid Naehyun 中国EUトルコ韓国リーグを渡り歩いたベテラン。チャンピオンプールがとても広くS9で18体、S10で17体、S11では11体のチャンピオンを使用している。Spring Splitではmidレーナーの中で一番多くソロキルを取っている。
adc Milan Spring Splitからの新人。春期はプロの洗礼を受けており、KDA、@15スコア、GPM等壊滅的。ダメージシェアは24.4%と頑張りが見られる。チャンピオンプールを広げる、レーニングを凌げるようなることが課題か。
sup Alchemy 2019年にGrendelとしてCGAに加入。3年目のプレイヤーとして新人ADCを支えて上げたいが、昨期はXPD@15、GD@15で圧倒的最下位を記録してしまった。格上相手に頑張ってはいるが、安定性に欠ける。
・チーム総評
mid jgが非常に強く、botが”必ず”不利を背負うチームであり、開幕15分が致命的に弱い。ゴールド、オブジェクトで負けている、マクロプレイも決して良いとは言い難い。なのに集団戦で勝ってしまう。巻き返してしまう摩訶不思議なチーム。これ勝つんかいゲーミングアクト。
今季2週目が終わり2勝2敗、同率3位に付けている。
不利を背負った時の正しいマクロ
今回はCGAが夏季3戦目、対戦国ゲーミング戦で見せたプレイを振り返っていく。試合の選定理由として、CGAがとても良いマクロプレイで序盤の不利を覆したからである。
そんなCGAの最序盤から中盤までの流れを見ていこう。
両チームのピックはこちら。SG側はどのチャンピオンからでもエンゲージできるツールを揃えており、少数戦も強烈。メタに伴ったピックと言える。Topにはソロレーンに進出して、3レーンフレックスとなったリーシン、Jgにはバフに伴い長射程ブリンクを持ってきたシン・ジャオ。全体的に射程が短いことを除き、とても強い構成である。
一方のCGAはメタから外れたチャンピオンを使用している。AdcのMF、そしてJgのカジックスである。MFはS11全リーグでのピック率約1%と使用されていない。カジックスもピック率2%と完全にメタ外。そして、今季ぶっちぎりでBANされまくっているグウェン、ルブラン、カジックスの3アサシン構成というとても難しいチームコンプになっている。(基本的にlolの構成はフロントラインのタンク、ファイターを入れることが多い)
不利を背負うボットレーン
それでは試合内容を見ていこう。試合開始後3分、SG側は狙い通りBotレーンにダイブを敢行。MFのサモナースペルを落とし6分のキルへ繋げていく。(画面外でmidにガンクしていたカジックスがファーストブラッド)
上記で説明したようにBotはCGA側が大幅な不利を背負ってしまった。8分段階でのレベル差がこちら、ADC間で大幅に差をつけられてしまっている。
SGはBotのタワーを10分でへし折ってしまった。この時点でゴールド差2.7kとSG有利で進む試合のはずだった。
その後、カジックスが1v1でシン・ジャオに体力差を付け、キルに繋げる好プレイを見せ反撃。(解説レボルさんの予想を覆しており、レボルさんの個人配信でも取り上げられていたシーン)
しかし、有利を持ったSG側はTopへのタワーダイブを行い2キルをもぎ取る。Topへ人数を割いた隙にCGAはドラゴンを獲得。ここからCGAの不利を背負った側のマクロプレイがはじまっていく。
オブジェクトを譲り続ける
では具体的にCGAが何をしたのか。オブジェクトを徹底して譲り続けたのである。ヘラルドも譲る。タワーも譲る。譲った先に何があるのか。不利を広げているだけではないか。そんな疑問がよぎる。
(15分でのゴールド差。割と絶望的。)
レーンローテーション、逆サイドで有利を取る。
CGAに残ったもの、それはレーンローテーションでの早さだった。ここから凹んでいないtop midの両名へリソースをつぎ込んでいく。
15分のミニマップ。topのタワーとヘラルドを明け渡しグウェンはBotでファーム。カジックスはそれをカバー。そして早めにリコールしたadcとサポートがプレッシャーを掛けにmidへ向かう。
カジックスがリーシンを、midにいるCGAの3人がサイラスをはじき出しmidからbotにかけての一時的な有利を作る。SGはmidにカバーに入らざるを得ず、また視界がないbotにはカジックスを警戒して入ることができない。
リーシンが孤立する状況を作り出し、botのダイブに成功する。
(イグゾルルでキル取っちゃうもったいないシーンでもある)
お留守番MFの徹底したult farm
一方その頃、一人midでお留守番のMF。彼女にしかできない役割があった。
徹底したMFのult BULLET TIMEによるウェーブクリアである。とてつもない不利を背負った状況で1ゴールドでも集めたい。ドラゴンを明け渡してもファームのためにultを使用していた。凹んだレーナーにゴールドを安全に集める正しい方法と言えるだろう
弱い側を任されたプレイヤーの死
CGAはbotが徹底して凹まされていた。しかしSGは徹底してmidが不利を背負うことになっていた。CGAはオブジェクトを明け渡すことで反対側のタワーやファームを多く取ることに成功していた。SGは逆サイドでのファームロス発生しており、サイラスのファームが止まってしまう。
(そしてファームが止まったサイラスが行き着く先は地獄だった。)
得意な集団戦、光るBULLET TIME
その後25分以降の終盤。ゴールド、オブジェクトでの差を付けられることなく得意な集団戦に持ち込み、見事勝利に繋げていたCGA。あれほど腐っていたMFのultが集団戦で輝いていたので是非動画で確認してもらいたい。
(上記の集団戦で驚異の11kダメージを叩き出していたMF)
CGAが見せた弱者の正しいマクロプレイ
lolの弱いチームは徹頭徹尾、最初から最後まで弱い。特にレーニングに致命的な弱点を抱えているチームは勝てない。プロチームのマクロプレイとはお互いに実力が拮抗して初めて出てくる要素なのだ。筋力で勝るなら最初から最後まで殴り勝てばいい。(lolにおける筋力とはミクロプレイのこと。ようはプレイヤーの実力)
今回のSG側の序盤はとても素晴らしいものだった。チーズプレイでbotのサモナースペルの差を作り、ウェーブを管理。ダイブを再三行い圧倒的有利をbot側で作っていた。理想的とも言っていい。筋力でねじ伏せていた。(実際SG duo botはLJLでも最上位だと思う。)
しかしCGAはSGが作り上げた有利に付き合わず、ゴールドを持っているカリスタから離れた場所で自分たちのできることをしていた。オブジェクトを譲り、ファームを譲り、テンポを取らせなかった。
lolの強いチームはどれだけ不利を背負っていても勝つチームだ。ゴールドアドバンテージをどれだけ取られようともタワーを折られようとも諦めずに自分たちのできることを最大限行う。ゴールド差が10k離れていようとも勝てるチームは勝てるのである。
CGAは不利を背負った中、最大限のプレイを行い、勝利に繋げていたと思う。とてもいいマクロ、試合運びだった。今後のCGAに期待したい。
最後に
そんなこれからを期待できるプレイを見せてくれたCGAのWeek2、2戦目のV3戦の試合結果を紹介して終わろうと思う。
あり?