#8. 妊婦健診と出産病院のこと


2021/11/15 [39w6d] 第二子となる女の子を出産しました。

第一子のときも含めて、妊婦健診で通院したクリニックと出産病院、それぞれについて特徴と選び方をまとめておきたい。

通院したクリニック①大規模個人産院

第一子のときは里帰り前まで。
妊娠で産婦人科を受診するのは初めてのことなので、遠くてもきれいで、新しくて、予約が取りやすそう、女医さんがいるところなどの条件で探す。
住んでいる地区には古いビルの一角に入っている婦人科があるだけで、全然通う気になれなかったので
結局電車とモノレールを乗り継いで隣街まで毎回通うことに。
つわりの時期だけは電車に乗るのが辛かったが、それ以外は受診が楽しみだったし、
旦那と一緒に行くときはカーシェアで行ったり、通院帰りにクリニック近くでランチやカフェをしてきて、それだけで楽しかった(病院のクオリティには関係ない…)。

Webから予約・変更できるのもメリット。
待ち時間は1時間近くあることもあったが。
担当医は指名できないが、受付で口頭で言えば女医さんを選べたり苦手な先生を担当から外したりしてくれた。
私は通院だけだったので入院エリアには行かなかったが、写真で見る限りきれいな個室。
同じ建物に小児科や、エステ、美容院が入っている。
たしか出産した人はエステとかのご褒美があったのでは。
個人産院にしては大きなところで、先生も交代で4〜5人、診察室、内診室が各2個ずつくらい。
他に助産師相談室やNST用の部屋など。
今思えば、の欠点としては
毎回どの先生にあたるか分からないので、あんまり親しみ感がなく、次々に患者が来るので何だかゆっくり自分のしたい相談ができない雰囲気があった。

通院したクリニック②分娩設備のない産婦人科

第二子のときには近くの新しい駅ビルにマタニティークリニックが開院していたので、ここの一択だった。
遠くに行けない状況だったし、上の子の世話もあったから近いことが決め手。
もちろん新しいからきれいだし、Webから予約も取りやすい。
入院施設がないところなので、先生は一人だけだが待ち時間が少ない。
男性の先生は若くて落ち着いた方だったが、
周りの助産師さんはベテラン感のあるちょっとおしゃべりなおばちゃんたち。
みんな一人ひとりに時間をとって話を聞いてくれる雰囲気だったので、相談しやすかった。
入院施設がないクリニックは、妊婦健診でくる人よりも婦人科の病気だったりピルの処方でくる人も多いので、受付などが落ち着いた佇まいがある。
逆に大きなお腹で通うと目立つくらいだ。
ただなぜか受付の大画面テレビで朝のうるさい情報番組が流れているのがやや気になった。
新しいという点で言えば、最新の設備を入れているからか経験した4つの病院の中ではエコー写真がきれいだと感じた。

出産病院①小規模個人産院

第一子は、里帰りすることに決めてから、ネットで調べたり出産した幼なじみに感想を聞いたりするなどした。
生の声はありがたい。
実家の近くには私が産まれた産院、正確にはその跡継ぎが新しく建てた大きなクリニックがあった。
病院の名前も場所も変わっているので思い入れは特にない。
幼なじみはそこで出産していた。
待合室がすごく混んでるとか、待ち時間が長いとか。
お産で入院したときにはたまたま部屋が空いてなくて陣痛室で泊まらされたとか。。。

結局、別の個人産院にした。
ちょうど同じ年、3ヶ月違いで夫のお姉さんがその産院で出産するために通院していたので、お義母さんにとっては同じ病院で都合がいいだろう、というのもあった。

地元の市民病院の元産婦人科長が開院したところで、おじいちゃん先生。
一人目なので何も不自由を感じてなかったが、二人目を経験したことで、いろいろ不足があったなと今更ながら感じたことがある。
里帰り出産の場合、22週のときに一度通院する必要があった。
そのあとは32週からの定期通院。
母親教室は後期の分だけ参加。そのときに部屋の見学もした。
バースプランという考えがなく、言われるがままのお産だったし、
赤ちゃんとどう過ごしたいかの希望とか、母乳かミルクかという話も特になかった。
産まれてからたくさんの説明を受けてなんだか忙しかった。
助産師さんは長年勤めていそうな人からかわいらしい若い子もいたが、みな忙しそうでナースステーションでも声をかけづらい。
ベテランさんは特に母乳育児に厳しかった。
出産のプレゼント一式で、哺乳瓶やらアルバムやら、大きな鞄ももらった。
一人目の出産準備のくせに私は、いるもの、いらないものをあまり考えてなくて必要なものすらあまり買ってなかった。
粉ミルクとか、産まれてすぐに使うオムツやおしりふきなど、産院でもらえることすら聞いてなかったけど…
あ、自動で出てくるんだ、って初めて知る。

この産院の一番よかった点はご飯!出産入院で一番大切なポイント(?)である。
産婦さんは多くてせいぜい10人くらいの小規模産院なので、全部院内での手づくり。ご飯もおやつも美味しい。
おまけにお祝い膳で退院前日に夫と二人でのフルコースディナーつき。
こういう産院は多いからクオリティはさまざまだろうけど、もうサービスだけでありがたい!
産んだあとのつらい時期に唯一の楽しみだった。
ちなみに出産一時金の42万をオーバーして+8万くらいの、50万くらいかかっていた。

↓入院中の朝ご飯

↓入院中の夜ご飯

出産病院②市立総合病院

二人目は状況も状況なので、里帰りはできない。
ではどこで産むか。
一人目の妊婦健診で通ったクリニックで産むことを最初に考えた。
電車での通院。感染がやや心配だが上の子をモノレールに乗せてあげられるかな、とかも考えたが、やはり乗り換えしてまでの通院も大変。

出産、陣痛が始まったときはどうか?移動手段は?
車を持っていない我が家は必要なときだけカーシェアを使う。
深夜だったら?夫がいない時間だったら?
上の子の世話があるので一人置いていけない。
自分一人で、陣痛や破水の状態で移動する前提でなくてはならない。
救急車だったら?タクシーだったら?
その病院に車で行くときは大動脈である幹線道路を通っていく。
もし朝や夕方のラッシュ時だったら、タクシーでも、もはや救急車でもどれくらい時間がかかるか…
考えてみたら恐ろしくなって、遠くの病院はあきらめる。

とすれば、市内で出産できる選択肢は市立病院だけ。
考えていたタイミングで、悪阻入院となり、結果的にリアルな産院見学ができてしまった。

個人産院と比較して、市立病院は完全に入院食。
お産した人のご飯はちょっとだけ違って、ゼリーが追加されていたり。同じ部屋の人のご飯をチラ見。
いちおう入院中のお昼一回分はお祝い膳になっていて、うなぎの蒲焼とか、ステーキとかが出ていた。
…が、入院食は入院食。食器は他の人と同じプラスチック。
箸やスプーンは持参。お茶も水も持参。
ご飯だけが唯一で最大の欠点だったが、これが最善の選択肢、と思い市立病院での出産を決めた。

↓今日の朝ごはん

通院する病院としてのクオリティは間違いなかった。
予約は通院時に次の診察日を決めるので変更はしづらいが産休中なのでその必要もあまりない。
担当の先生は固定。たまたま悪阻入院の担当医が女性だったのでそのまま同じ先生に担当してもらえた。
助産師さんたちの経験も豊富そうだし、常に優しい。
実際はどうか分からないけど、たぶん人的リソースも足りているので助産師さんの表情に余裕がある。
こちらが安心できる。
このあたりが個人産院との違いかもしれないと思った。
出産直後から院内の小児科の専門医と連携。
42万円以内で出産できることも大きく宣伝していた。
ちなみに妊婦健診のときは別のクリニックに通っていた理由は、市立病院は土曜の診察がないという点。
32週以降であれば産休に入っていて平日でも都合よく通えたからだ。

古い市立病院だから設備の古さも心配していたが、産科病棟は特にきれいにリフォームされている。
ベッド、布団、カーテンも古さを感じさせずきれい。
テレビカード式の備え付けのテレビとか冷蔵庫とかだけ歴史を感じる。
昨日経験したLDRは、陣痛から分娩、その後の処置と休憩まで同じ部屋で過ごせる。
陣痛の間隔が縮まった、かつ強くなったころに陣痛室から移動して分娩台に上がるなんで大仕事、やってられない。
これがLDRの場合は寝て悶絶している間にベッドが分娩台に早変わり。
その手際良さも音も(振動が体に響く)ロボットの変形の如く。
これは経験してみて、ほんとによかったと思った。

通院クリニック、産院共通の選択ポイント

自宅からの距離

きれいさ、清潔さ(新しいと設備も新しい)

先生と助産師さんの精神的余裕(妊婦にとって精神的な支えは重要)

予約や変更のしやすさ

待ち時間(短い、もしくは予測しやすい)

女性医師が常駐しているか

産院の選択ポイント

ご飯のクオリティ

自宅からの移動手段(お産時、あらゆる状況を想定)

分娩設備、施設全体の新しさ(見学して確認したい)

助産師さんの力

最後に、私のお産を担当してくれた助産師さん、すごく目ヂカラがあって、マスク越しの顔しか知らないけど、すごくパワーをもらった。
陣痛の間も、まさに赤ちゃんを取り上げてもらっている瞬間も、
私の目をまっすぐに見て話してくれて、「この人を信じられる」って思ってしまった。
赤ちゃんのことも私のことも、夫の手伝い方も全部褒めてくれて。褒めて褒めて褒めまくって。その勢いでお産が進んだ。
産まれたての赤ちゃんって、野生の動物感が強くて、見方によっては無気味、なのにかわいいかわいいって連発して写真とったり。
11月に入っての立ち会い出産再開後、2例目だったらしい。
先生と助産師さんたちにとっては再開後初で、「やっぱ立ち会いっていいわ〜」と陣痛中にも関わらず勝手にテンションが上がっていて面白かった。
総じて、助産師さんってほんとすごい…本当にありがとう。
入院中にまた会えたらお話したい。
母子手帳にも、すごく嬉しい言葉をもらった。
この欄、こんなふうに使ってもらえるのか!

二人目育児、きょうだい育児、楽しめるかな?

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