大学3年生にして慢性胃炎と十二指腸潰瘍をやった話
前置き
病気が辛かったというただの自分語りです。もともと別のメディアに投稿しようと思っていましたが、健康に関する自戒と誰かしらの参考になればと思い note に投稿しました。
初期症状
症状に気づいたきっかけは5月下旬、その日はとにかく食欲がなく食事は栄養ゼリーやプリンを数個だけ口にするだけだった。その頃は風邪の治りかけで無理をしながら大学に通っていたので、てっきり風邪の症状が影響しているだけなのかと思い込んでいた。
翌日の症状は悪化していた。ふと早朝に起きた後、喉が乾いていたので麦茶を飲むと、途端に強い吐き気を感じて記憶する限り30分から1時間ほどは胃のむかつきと闘っていた。ただし小さい頃から吐くことに対して恐怖意識を持っているので我慢するしかない。しばらくして吐き気は落ち着いたが、結局その日は消化にいい栄養ゼリーやプリンでさえ気持ち悪さが勝って何も食べられなかった。
インターネット依存者の私は Google 先生に原因を教えてもらうことにした。出てきた答えは「感染性胃腸炎」。いわゆる胃腸風邪。確かに風邪をひいていたタイミングはぴったりだし、風邪のウイルスが胃腸にでも移ってきたのか?と素人ながらに推測していた。同時に「数日絶食するといい」という情報も見つけ、脱水しない程度に何も食べず胃腸を休めることに決めた。
とりあえず病院に
何日経っても症状が改善しなかった私は大学の講義を休んで近所の胃腸科に受診した。1度目の受診では先生に症状を伝えるとレントゲンを撮り、血液や大腸菌などを調べ、抗生剤の点滴を打ち、薬を処方してもらった。この時点ではまだはっきりとした病気は特定されなかった。その翌日も点滴のために通院したのだが、看護師さんにある緑色の紙を渡される。胃カメラの予約の紙だった。終わった。小さい頃から苦しいイメージを植え付けられてきた胃カメラ、できれば一生受けたくないと思っていたが我慢して受ける道しか残されていないのか…と。
胃カメラ検査は数日後の予約だったためそれまで自宅で過ごすことになるのだが、症状はこの期間が一番つらかった。なぜかというと、どう頑張っても気持ち悪さで食べ物が喉を通らないから。消化機能が落ちているので一度にたくさん食べることもできず、脱水防止の経口補水液、栄養ゼリー、プリン等の消化にいい食べ物をいろいろ試しながら10分ごとに一口だけ摂取する食べ方を辛抱強く続けるしかなかった。これで得られるカロリーは一日せいぜい100kcal程度。こんなのおにぎり1個にも及ばない。
インターネットがいうには胃腸の症状は絶食していれば数日でよくなるとのことだったが、私の場合はまともに食べられない期間が一週間ほど続き、結果的に体重は6kg以上減ってしまった。座る・立ち上がる・前に歩くというようなちょっとした動作でも億劫になるほど体の疲労が大きかった。もともと体重がとても軽いのでこの時点で30kg台だったのだが、この時もっと太っておけばよかったと強く後悔している。今よりも体に栄養を蓄えておけばまだ体の疲労もましだったと思う。そして胃腸の症状も改善しない中、もしかするとこの症状がこれから何週間も続くのではという不安が頭に駆け巡る。
検査と診断
いよいよ胃カメラ検査の当日、今の体力では自力で病院に向かうことができないのでタクシーを使って行くことに。余談だが、この時人生で初めてタクシーの配車アプリを使い、なんて便利な時代なんだと素直に感動した。病院では検査前に軽い問診を受けて採血をし、妊婦さんが受けるようなエコー検査もしてもらった。ちなみに胃にカメラを通す前に胃の中の泡を消す白い薬剤を飲むのだが、味はりんご風味でそれなりにおいしかった。その他の実際の感想はこちら。
初めて鼻から胃カメラ通した感想
— がーねっと (@Garnet3106) May 31, 2024
・喉の麻酔、味が辛すぎてむせる
・正しい体勢なら喉を通れば以外と楽
・胃に空気をぶちこまれるのは我慢
検査を受けた結果、実際にえずいたりするほどつらいことはなかった。私が通院していた間にも病院でこれから胃カメラを受けるという人をたくさん見かけていたので、今回検査をしてくれた先生も経験数が多かったのだろう。それにご飯の食べられない疲れ切った生活と比べたら「胃に棒を突っ込むくらいどうにでもなれ」という気持ちもあったと思う。
検査が終わり、最終的に診断された病名は「慢性胃炎」と「十二指腸潰瘍」だった。最初予想していた感染性の胃腸炎ではなかったらしい。知り合いの中に胃潰瘍をやった人は見てきたが、正直他人事に思っていたのでまさか自分がそれに当てはまるとは...。私の場合、検査を受けた時点で炎症の程度は軽かったらしくどうして一週間も強い吐き気が続いたのかは謎だったが、とりあえず病名がはっきりわかって一安心した。
急に治ってきた…?
食事メニューとして、先生に明治のメイバランスや大塚製薬のカロリーメイトをおすすめされたので、ドラッグストアで買ってきてひとまず試すことに。感想、カロリーメイトがうますぎる。味のバリエーションも多いし風味が強くないから何個食べても全然飽きることがない。この日から私はカロリーメイター(?)となった。
で、理由はわからないが食事の方は急に食べられるようになってきた。最初はカロリーメイトを1日2本食べることが限界ラインだったがだんだん食べられる量も増えてきて、1000kcal弱は摂取できるようになってきた。
同時に若干の胃痛などもあり薬を増やしてもらったこともあったが、最終的に発症してから4~5週間くらいで2000kcalを問題なく摂れるレベルになった。この時、当たり前にご飯を食べられることのありがたさを人生で一番感じたと思う・・・
まとめ
ここからは自戒です。
急に食べ物がまったく食べられない症状が出たらすぐ病院に行くことをおすすめします。私は症状が出始めて数日後に受診しましたが、慢性胃炎の場合はその後も食事が取れない状態が続くのでかなり辛かったです。早めに受診して、検査を受けて、できるだけすぐ治療することが大事かなと思います。
もう一つ感じたことは日頃から体力をつけようということです。人によるとは思いますが、十分に栄養が取れないのでかなり体重が落ちます。私の場合はもともと低体重の上に6kgほど体重を落としてしまって体を動かすことすら大変でした。
ちなみに、症状が大変で不安だった時、私は初めて「アスクドクターズ」というサービスでお医者さんに質問をしてみました。イメージとしては医療版の信頼できるヤフー知恵袋みたいなものです。1日の間に5人以上の先生が悩みに回答してくださったのでいろいろな意見を参考にできました。気になる症状が出てきたり、病気で通院している時にサクッと相談してみたいというケースに便利だと思います。