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「Let It Be」

1970年に発売されたBeatles最後のシングル「Let It Be」。
Beatlesを知らないという人はおそらくいないと思うが、Beatlesはあまり聴いたことがないという人でもおそらくどこかで耳にしている名曲の一つ。

この曲を録音していた頃、バンドの仲はすでに最悪の状態だった。
あまりにも人気がありすぎるあまり、それぞれが神的な存在になっていたメンバーは、プライベート、各自の活動を優先するあまり、「Beatles」を生活の中心においていなかった。むしろやる気がなかった。

そんな中、一人なんとかしてバンドを存続させようとしていたのが、この曲の作者、ポール・マッカートニーだった。
しかし、どんなにバンドを存続させようと気をはいても、想いはメンバーには伝わらず、逆に他のメンバーからさらに距離を置かれてしまう。

どうしようもない、やるせない、状況の中で、ポールはこの曲をつくった。以下、歌詞和訳引用

僕が困っている時
メアリー母さんは僕に歩み寄り
いいことを言ってくれた
「なりゆきに任せなさい」と
そして僕が暗闇の中でもがいていると
彼女は僕の目の前に立ち
いいことを言ってくれた
なりゆきに任せればいいのよ、と
なすがままに、あるがままにすればいい、と
そっと呟いてみなさい
そのままでいいんだ、と

ポールのような天才だけに限らず、普通の人間も「何もかもやり尽くして、もう他に手がない」という状況では、一つのことを共通して悟るのだろう。

「後は、なすがままに、あるがままに」

先の見えない状況で、何を信じればいいのか、信じられるものは何なのかと考えた時、ふとこの曲、歌詞が浮かんできた。

今年はBeatles解散から50年目。今から50年後はいったいどんな世の中になっているのだろう。
そんなことを考えつつ、美味しんぼの続きが読みたくて仕方がない今日この頃です。

いつもありがとうございます。

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