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コロナ禍で感じたこと。

世間がコロナ禍一色になってから3ヶ月以上、いろんなことに気づかされました。仕事のこと、友人のこと、生活のこと、日々いろんなことを感じつつ、やはり日本という国、政治のことについても考えずにはいられませんでした。

毎日コロナに対する日本政府のニュースを目にして、「とにかく遅い」、「透明感がない」、「はっきりしない」、こんな思いを感じずにはいられません。こと、「遅い」という事に関しては、マスク配布、10万円給付、何でこんなにも仕事が遅いのかと。あんな小さなマスクは僕の顔のサイズに合いません。この国は大丈夫なのかと感じずにはいられません。

そんな中、今回のコロナ危機対応で、逆に評価をあげた国があります。台湾です。コロナに対していち早い対策を講じて、自国感染の封じ込みに成功、世界から称賛されています。じゃ、台湾と日本の何が違うのか、YO介なりに調べて、考えてみました。

日本と台湾の政治の違いは当然たくさんありますが、その中でも突出して違うこと、それは台湾の大臣は国会議員ではなく、その道のプロフェッショナルが担当していることです。

日本の厚労省大臣にあたる衛生福利部の部長は元歯科医、歯科医師会の連合会理事長の方が務めており、経済大臣は電気工学の重鎮(マスク増産を爆速で成功させたそうです)、IT大臣はIQ80以上のAppleの顧問をされていた方だそうです。

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台湾の厚生大臣

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台湾のIT担当大臣

与党の国会議員だからといって、素人でもその国の中枢を司る省庁のトップになれる日本とは違います。ちなみに日本のIT大臣は「スマホでSNSを自分で投稿できる」「ハンコ議員連盟」の会長だそうです。なんだかよくわかりません。

日本の首相がよく「専門家たちの意見を聞いて、慎重に判断する」と言っていますが、そもそもそのこと自体、仕事を遅らせている原因の一つです。台湾は大臣が専門家なので当然対応が早いわけです。

そして、そんな彼らのリーダー、ご存知、蔡 英文総統は、国際貿易の専門家で法学博士だそうです。しかも1月の国民投票で再選された時の投票率は74.9%だそうです。ちなみに日本は直近の衆議院議員総選挙、53.68%、参議院議員通常選挙、48.80%だったそうです。台湾は4人のうち3人が投票しているのに対して、日本は2人に1人は投票していない。

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蔡英文 総統

台湾国民の政治に対する意識が、危機に対していち早く対応できる台湾を作った。逆に「何をやっても遅い」「頼りない」日本を作ってしまったのは我々日本国民に責任があるのかもしれません。

じゃ、何で日本国民と台湾国民はこうも政治に対する意識が違うのか。YO介の少ない脳みそを使って考えてみました。辿りついたのは「脅威」の存在があるかないか。これに尽きると思います。台湾は今も昔も中国という国、いわゆる「脅威」に常に脅かされてきた国。

「脅威」中国から、自分たちの家族、大切な人、権利、平和を守るため、台湾の人々は、自国の政治に対して相当な意識、責任を持って臨んでいたのだと思います。対して、YO介は、何となくの義務感、何となくの感覚で毎回選挙にいっていた気がします。

子供の頃から「日本は戦争をしない平和で安全な国」という教育をうけて育ってきました。漠然とした何かが「脅威」から日本という国を守ってくれているという固定観念があったのかもしれません。それは日本政府かもしれないし、アメリカかもしれないし、自分たちの祖先もしれません。しかし、これからは、現実的に頼りにできるのを自分たちで作っていかないといけないと感じています。

争い事がなく平和なことは何よりも大切なことですが、時代が変わり、世の中は変わり、いろんなことが常に変化している。そんな中で現れたコロナという「脅威」。そして台湾と同じようにいつ攻め込んでくるかわからない隣国の「脅威」もすぐそこにある。香港は今大変な思いをしている。そういった現実を直視して、自分たちの国「日本」をもっと大切に考える時がきたような気がします。

今回のコロナ禍を機に、もっともっと政治に関心を持って、自分に関わる大切な人たちを守れる国にするための責任が自分にもある。そんなことを感じつつ、これから美味しんぼを読もうと思う今日この頃です。

長文おつきあいいただき、ありがとうございました。

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