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"間"で遊ぶ役者たち~間を使った自由な表現~①
先週に引き続き”間”を使った自由な表現を探求していました。その模様をお伝えします!
①エモーショナルサウンドというアプローチ
役者たちは普段、たくさんのセリフと比較的早いやり取りの中で物語を紡いでいることが多いように思います。今回はその逆のアプローチをするとどのような効果が得られるのか検証しました。
つまり、相手とのやり取りに集中し、比較的ゆっくりとしたシーンを作るということです。
そこで、まず初めにエモーショナルサウンド(感情の声)からスタートしました。ルールは「片方は普通に話し、もう片方はエモーショナルサウンドだけで会話する」というものでした。
ここで発見したのが、「思いのほかしゃべりたくなってしまう」ということ。特にエモーショナルサウンドのみの方はしゃべりたい欲が上がってくるのだという。
これはすごい大切!だなと思って次のアプローチに行きました。
②生み出された3つのルール
しゃべりたい欲といっても2つの種類があると思います。
1、自分を守るために(シーンが失敗しないように)しゃべる
2、キャラクターとしての”衝動”でしゃべる
今回の場合は、2の場合が比較的多くあったような気がしました。みんなに聞いてみると「やりとりしたくてしょうがなくなった」そうです笑
(ちょっとかわいいなって思った)
みんなでやり取りしていくうちに3つのルールでシーンをやってみることになりました。
①一言だけしゃべる(必ず一文のセリフでやりとりする)
②しゃべりたくなるまでしゃべらない(しゃべりたくなければ待つ)
③必ずアクティビティーをしながらシーンをやる
(シーンの中でアクティビティーを探す)
これが非常にいい作用を引き出してくれました。実際問題、参加者からは「役への没入感がすごかった」「役としてそこにいることができた」という感想が出ました。
私もみんなのシーンを見ていて、「相手の反応を見て、自分が反応する余裕がある」なと思いました。さらにアクティビティ(動作)がそのキャラクターを特徴づけられているなと思いました。自分や相手の動作にインスパイアを受けたり、そこから生まれた感情にさらにインスパイアされたりととても繋がりの中から物語が展開されていました。
この方法は、プラットフォームを作ったり相手との関係性と状況をしっかつくることに応用できるような気がしました。
来週は物語の展開について考えてきたいと思います。
③次回のインプロ実践ゼミは?
3/16(火) 19:30-21:00
「ゆるやかなシーンで物語を発展させるワーク」
〈説明〉
相手と深く関わり合いながらできた比較的落ち着いたシーンをベースにして、そのシーンをいかに興味深くするかというテーマで探求していこうと思います。今のところ「目的を見つける」とうまくいきやすいんじゃないかと思っています!