「沈黙」は怖がるものか?
みなさん、こんにちは。でらです。
今年のテーマは「継続」ということでインプロゼミも無事復活しました。
そして、今回私が目を付けたのは「沈黙」です。
今回は沈黙についてインプロゼミで研究したので暫しお付き合いください!
役者は「沈黙」を怖がる
役者はしばしば「沈黙」を怖がります。これは昨今様々なところでいわれています。実際問題、インプロショーをはじめ脚本演劇においても沈黙を怖がっている状態は割と多くみられる現象です。「何かを生み出そう」「何かやらなければ」そういった感情がその状態の底には渦巻いているのでしょう。そしてその渦は我々を隙あらば飲み込まんと常に狙っているように思えるのです。
ではいっその事その渦に飲み込まれてみては?
沈黙はたくさんのことを教えてくれます、より繊細でより過激な感情の機微がそこには眠っています。
沈黙の実験
沈黙の実験には以下のフォーマットを採用してみた
《方法》
・片方は言葉を使わずにそこにいる
・片方は普通に話しかける
*但し、相手の一挙手一投足にエモーショナルに反応する
《結果》
今回のワークでは
・相手の表情や動作の機微に敏感になれた。
・言葉を使う使わないは社会的なステータスとあまり関係がない
・関わる側は相手に「感情」や「目的」を持つとシーンにハリが出る
という結果が主に得られました。
《展望》
この結果を次のインプロゼミにつなげるべく、今度は「沈黙を使いこなす」という視点から沈黙を考えてみたいなと思います。今回は何も話さないという沈黙で、非常に形式的なものになったように感じているのですが次回は沈黙を効果的に使うにはどうしたらいいのか?ということを探求したいなと思っています。
「沈黙を使いこなす!」
あとがき
「沈黙」に特化して研究するのはとても面白い試みだなと我ながら思っているのですが、今日のインプロゼミの直前に「帰ってきたムッソリーニ」を観たのが転機でした。ヒトラーもそうですが、ムッソリーニは演説の場でよく「沈黙」というテクニックを利用しました。心理学的にもこの効果は実証されていて、沈黙にはどのような効果があるのかとても気になりました。
特に、沈黙は何をかいうよりも多くのことを語っている場合も多いです。その効果を使ったシーンを作ったらどうなるのかという興味をそそられたのがきっかけでした。(本来彼らが目的としたものとはずれているかもしれないが)
我ながらここの所物理学の研究に本気を出し始めたせいか(←いつも出せ!)いささか堅い形式に今回はなってしまったが、ここまで読んでくれてありがとうございました!今後ともより読みやすくより面白く改良しながら進んでいこうと思うので応援の程よろしくお願いします!
ぜひ「スキ!」を押してくれると嬉しいです!
それではまた来週に!