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元陸上自衛官の23卒エンジニア就活体験記
はじめに
突然ですが今回株式会社ディー・エヌ・エーに内定承諾をして就職活動を終えることができました。
なかなか陸上自衛官からエンジニアになる人って少ないと思いますし、さらにいうと私大文系を経てエンジニアになろうという人はもっと少ないと思いますが、もちろん就活は他の学生たちと同じ時期に同じ条件でスタートしました。
最初は何から始めて良いのかわからなくて焦ったりもしましたが、終わってみると案外やることはシンプルだなと感じています。
ですので、特殊な状況の転職体験記ではなく、一般的なエンジニア就活体験記として
・新卒就活でやってよかったこと
・利用したサービス
についてざっくばらんに書いていきたいと思っています。
やってよかったこと
準備8割
さて、いきなり名言っぽい見出しですが、これは私が自衛隊員だった頃お世話になった方によく言われていた言葉で
「どんな準備をしたのかが、その結果の8割を占める」
という意味の言葉です。
もちろん全てには当てはまらないかもしれないですが、割とこれに当てはまることは多いなーと感じていて、今回の就活もまさしくこれにドンピシャで当てはまるものだったなという印象です。今回紹介するやってよかったことも準備についてがほとんどです。
自己紹介を固める
最初にやった準備は
「自己紹介の骨組みを固める」
ということでした。
3年生にもなるとインターンや説明会等いろいろなところで面接や面談をする機会が多いと思います。
私自身テッパンの自己紹介のようなものがあったのですが、ある時
「面談や面接においての自己紹介は自己アピールではなく、これから行う話し合いの目次のようなもの」
なのではないかと感じて自己紹介を見直しました。
とはいっても、以下のように自己紹介の大まかな流れを決めただけです。
自己開示:自分が何者なのかを簡潔に示す(名前、出身、好きなもの、趣味)
過去:自分が特に意識してやってきたことなど
現在:過去を踏まえて、現在やっていること
未来:現在やっていることを活かして将来やりたいと思っていること
締め:本日はどうぞよろしくお願いいたします!など定番の挨拶
一般的なことかも知れないですが、上記のような流れで話すことによって面接の導入がスムーズになりますし、肉付けを調節することで自己紹介の時間をコントロールすることもできます。(○分程度で自己紹介してくださいという場合もあったので)
何より堂々と喋ることができるので自身の緊張感もある程度は軽減することができます。
あとこれは完全に肌感なのですが、多くの面接官の方々が自己紹介の中からエピソードを深掘りして質問してくれていたので
「いつもの自己紹介」をしていれば「いつもの質問」が来る
ということが多かったです。
自分にとっての「予期せぬ質問」が一番ヒヤっとするのでこれは大きなメリットでした。
因果関係込みでエピソードを思い出しておく
次にやったことは下記の3つのエピソードを思い出しておくことです
頑張ったエピソード
失敗したエピソード
チームで何かをしたエピソード
これらは面接で訊かれることの鉄板ネタで、いきなり訊かれると「どれを話そう」という状況になってしまうので、思い出していつでも見直せる場所にメモしておくと良さそうです。
その際に、それぞれのエピソードの前後に→をつけて過程や因果関係も記しておくと完璧です。
例えば「怪我をしてチームに迷惑をかけてしまった」というエピソードだと
「試合に勝ちたくてオーバーワークした→怪我をしてチームに迷惑をかけてしまった→練習のサポートや後輩指導で貢献した」
のように「なぜ」と「それから」の部分を話せるようにしておきましょう。
特に、失敗したエピソードの場合はほとんどセットで「どのように乗り越えたか」「今同じ状況だったらどうやって乗り越えるか」も一緒に聞かれるので思い出しておいて損はないです。
この過程や因果関係は相手に話を聞いてもらう上でかなり大事なことで、就活中は全ての意見・事象に因果関係をつけるという意気込みでいた方が良いです。
例えば、自慢話をしたいときにも、単に「この間のテストで100点取ったぜ」というと、聞かされた側は「はぁ、こいつシンドいな」と感じてしまいます。しかし、「前回のテストで酷い点数を取ってしまったけど、やりたいことが見つかって、そのために今回のテストを頑張って100点を取ることができたよ!」
みたいな過程の部分を話せると、聞かされる側も「色々考えてはるんやなー」と受け取り方が変わりますので、特に「なぜ」の部分はしっかりと用意しておくことをオススメします!
※ちなみに、これらのエピソード系のインタビューにおいて、どこの面接でも必ずしもインターンの時のエピソードを聞かれた訳ではありませんでした。エピソード系は間違いなく深掘りの質問が飛んでくるので、無理にインターンの時の話をするのは悪手になる時もあります。
しっかりと準備すればチャンスなので自分の土俵に引き摺り込んで戦いましょう。
業務でめんどくさいことを解決するためにコマンドラインツールを作った
これに関しては意識して準備した訳ではないのですが、結果的に役立ったことです。
2年生や3年生の時さまざまなインターンに参加したのですが、その中でめんどくさかった作業などを覚えておいて、業務時間外にコマンドラインツールをコツコツ作ったりしていました。1日で作れるものから1週間、果ては1年以上思い出した都度ブラッシュアップしているものなどたくさんあって、これらが技術面接でめちゃくちゃ役に立ちました。
というのも、「なんのために作ったか」という因果関係の説明が「業務での課題解決のため」というカッコ良い感じにできてしまって、さらにホスティングのためのコストもかからないので量産し放題という神コスパな代物だからです。
AWSの無料期間が終わってしまって自作Webアプリケーションのポートフォリオの公開を停止していたのですが、これらのコマンドラインツールをポートフォリオとして技術面接に持っていくと良い感じだったので、クラウドの無料期間が終わって苦しんでいる方は試してみてください!
ちなみに面接時にGitHubのスターをもらったりもできます(笑)
利用したサービス
私が大学入学から現在までで利用させてもらってとてもよかった3つのサービスを紹介したいと思います。
先に言っておきますが、これらの企業から報酬をいただいている訳でもなく個人的にすごくよかったのでおすすめしています(笑)
TRUNK
私が1年生の頃独学でプログラミング学習していた時に大変お世話になったサービスというか会社です。
当時オフラインで毎週のように講義があって、何度もお邪魔させていただきスキルとモチベーションを上げていました。
さらに、メンターの方に課題を出してもらい、それをこなしながらJavascriptを学ぶという個人レッスンのようなものも完全無料で行ってくれていました。
そして、なんと最終的にこちらで少しの間インターンとして業務経験も積ませていただきました😭
現在はWorkSchoolという、プログラミングだけでなくさまざまな職業を選択して学習ができるコンテンツを運営しており、初学者にとっても神のようなサービスなのでオススメです。
TechTrain
こちらは2年生の最初の頃から現在まで長いことお世話になっている
「有名企業のメンターにオンラインで質問できるサービス」です。
当初は登録だけしていて面談を設定するのに躊躇していたのですが、一度相談させていただいた際その時抱えていた問題が一瞬で解決したので、それから何度も利用させてもらっています!
それぞれの領域に詳しいメンターにピンポイントに相談することができて、またも完全無料という神サービスです。
エンジニア的な相談だけでなくデザインやキャリアに関する相談もできて、就活中は何度もキャリアの相談に乗っていただきました。
自分はメガベンチャーなど5社から内定をいただいたのですが、このうち2社がこのTechTrainからのご紹介がきっかけで知り合った企業でした。
就活生にとって一番必要なのは情報なのでたくさんの情報を提示していただいて、とてつもなくお世話になりました。
最終的にご紹介していただいた以外の企業に決めたのですが、とても応援してくださってエンジニアを目指す学生にとことん寄り添ってくれるサービスだと感じました。
サポーターズ(逆求人イベント)
こちらは逆求人イベントのために登録させていただきました。
3年生の夏まで知らなかったのですが、インターン先でおすすめされてイベントに参加させていただきました。
最大10社の企業と面談ができるイベントで終わった後はかなり疲れるのですが、知らなかった企業との出会いと、やりたいことや自分の軸を言語化するとても貴重な機会なので全学生参加した方が良いです!(ちなみに参加すると単発バイトぐらいの報酬も出ます)
私自身このイベントで自身の軸ややりたいことを深掘りして考えて、ある程度言語化することができるようになりました。
先程紹介させていただいたTRUNKやTechTrainと違ってこのイベントは局所的に行われるものなので開催時期はチェックしておきましょう!
まとめ
さて、本記事は選考前の準備に焦点を置いて書き殴ってきたのですが、実際の面接では一番大事なのは、素直な、そして雰囲気の良い受け答えを心がけることだと思います。
今回さまざまな企業の方と面接や面談をしてきたのですが、面接官の方もできるだけリラックスした状態で色々な話や考え方を聞きたいと仰ってくれる方ばかりでした。
ですので、初対面で緊張しているからといって、その方々だけにアイスブレイクを担わせるのではなくて、こちら側も意識して一緒に「いい感じの話し合い」を作り上げることは、お互い緊張しない環境を整えたり、より深い話ができたりとメリットだらけだと思います。
実際にこれを意識していたので、始まってすぐに話が盛り上がって気づいたら終わりの時間になっている面接が多かったです。
反対に、必要以上に緊張してしまって話せなくて後悔した面接は全くありませんでした。
詳しい面接対策や軸の剪定ももちろん超大事なのですが、そこについては私では役不足なので本記事内で紹介させていただいたサービス等でその道のプロの方に相談してみるのが最善の方法かと思います。
この記事はあくまで、これをやったらいい感じに就活できたよという程度のものなのでふーんという感じで見ていただけたらと思います。
取り止めのない記事でしたが、何かお役に立てれば幸いです!
ここまで見ていただきありがとうございました!