【VAPE用語集 2020】置いてけぼりなビギナーに捧ぐ!
製品レビューを読んでいて訳わからん単語や言い回しばかりでいいかげん嫌気がさしているVAPEビギナーの皆さんこんにちは、ガリガリです。
私も最初は全然理解できずに「初心者にやさしくないなぁ」なんて思ってたりしたんですよ。
しかし、本当に好きなら自力で調べるだろうし記事や動画に専門用語が出てきてもやがて慣れるんじゃないですかね。
それでもどなたかの参考になるかもしれないと思い適当に思いついたのを羅列してみたので宜しければご覧くださいませ。
最初に主な用語とアトマイザー。続いてRBAやMOD。そして素材、リキッド、通販、その他など、かなりのテキスト量になりました。
あと、こういった情報はいっぱいあるので他サイトも含めて精査していただければ幸いです。
主なVAPE用語
電子タバコと加熱式タバコとヴェポライザーの違い
電子タバコ(VAPE)はリキッドを入れてミストを吸うもの。ベポライザーはシャグと呼ばれるタバコ葉を加熱させて吸うもの。 紙巻きタバコや葉巻は燃焼させた煙を吸うもの。アイコスやプルームテックなどはスティックを加熱して吸うもの。 国内販売においてニコチンを摂取できないのは電子タバコだけ。
アトマイザー
液状のVAPEリキッドをバッテリーの熱によりミスト化する機器。噴霧器。主に単体で販売されているものをいう。 人により「アトマ」「Atty」「Atom」などと呼ぶ。
テクニカルMOD
VAPE用のバッテリー装置。そこに保護回路や出力調整機能などを装備したもの。主に18650リチウムイオンバッテリーを使用。 MODの意味はModify(改造)だと思われるがModerator(調節機)という説もある。
メカニカルMOD
保護回路や出力調整機能などがついてないバッテリー装置。主に18650リチウムイオンバッテリーを使用。 電池から直接アトマイザーへ電流を送るため基礎知識がないと危険を伴いやすい。
リチウムイオンバッテリー(生セル)
VAPEでよく使われる充電池(二次電池)。プラス極がフラットトップのものを使う場合がほとんど。正極材によりIMR(マンガン)、INR(ニッケル)、ICR(コバルト)などがある。
主なスペック表記は公称電圧3.7v。放電容量を表すmAh、電流のContinuous Discharge(連続放電)、Max Discharge(最大放電)、 PSEマーク(電気用品安全法)など。
サイズで多く使われているのは18350,18500,18650,20700,21700,26650など。
上二桁は直径で以下長さを表している。 電池内に保護回路がついているものはほとんど使えない。ゆえに通称生セル。
リキッド(E-Juice)
主に植物性のベジタリブルグリセリン(VG)とプロピレングリコール(PG)、香料などのVAPE用途の混合液。ジュースともいう。 VG比率が多いほど粘度が高くなりミストも発生しやすい。国内リキッドで一番多い比率はVG70:PG30。
ニコチンリキッド
ニコチンを含むVAPEリキッド。含有量はmg/mlで表記される。数値が高いほどニコチン含有量が多い。 また薬機法により日本国内では販売・譲渡が禁止されている。存在する多くは個人輸入品。
RBA・ビルド
自分でコイルを巻いてウィッキングするアトマイザーを総称してRBA(Rebuildable Atomizer)という。また、その作業や工程のことをビルドと呼ぶ。
メカスコ・テクスコ・BF
リキッドボトルが内蔵されたMODのことをスコンカー、またはボトムフィーダー(BF)といい、そのMODがメカニカルなら。テクニカルMODなら(通称メカスコ・テクスコ)と呼ばれる。
中華マスプロ
VAPE製品は主に中国 深セン市のメーカーによって製造されている。その大量生産品のことをマスプロダクションという。
マスプロ品は価格を安く抑えることができ、且つライン工程により品質ばらつきも少ない。 もちろん欧米メーカーであってもマスプロは存在するがその製造はほとんど中国。ご存知、もはや中国製だからという偏見は古い。
ハンドメイド・ハイエンド
主に小規模メーカーでマスプロのように大量生産ができないプロダクト。必然的に希少性が高くなる。
個人制作が多く人件費や仕入れにコストがかかるが納得がいくまで時間をかけることができるため独創的なものも多い。 もちろん消費者それぞれの価値観があるためハイエンド・ハンドメイド=性能や品質が良いわけではない。
クローン・スタイル
主にハンドメイド、ハイエンド製品の模造品。あたりまえのように作られている。 国内での販売は商標法・関税法により違法。個人で楽しむ範囲内ならば法律的に問題はない。モラルや価値観は人ぞれぞれ。
TPD(Tobacco Products Directive)
EU圏におけるタバコ関連製品への司令。消費者保護を目的とし2014年から電子タバコも規制対象となる。
ニコチンを含む製品としての表記、2ml以内制限、漏れ防止処理などメーカー側に負担を強いられる背景となっている。MODは規制対象外なのでスコンカーなども流行った。 また、漏れづらいトップエアフロー製品が多くなってきているのもTPDが原因。
危険・爆発・自己責任
主に電子たばこの爆発に関するニュース等により一般的に広まっているVAPEへのイメージ。「自己責任で」は教える立場の人間がよく使う予防線。 ゆえに教える側も教えられる側も常に疑心暗鬼でいることが大切。確固たる法整備も情報も少ないジャンルだけに「自分の身は自分で守る」ということを心がけたい。
アトマイザーの種類
クリアロマイザー
Clearomizer。交換コイルタイプでMODに装着可能な510スレッドのあるアトマイザー。通称クリアロ。単品販売よりもキット付属のものが多い。
ネブライザー
医療用吸入器。生理食塩水や薬品などをミスト化して主に気管支疾患への治療に使われる。またニコチンを含むアトマイザーも医療機器に当たる。
水タバコ・Hookha・シーシャマイザー
イスラム圏発祥の水タバコ。アラビア語でシーシャ、ヒンディー語でフーカーなどと呼ばれる。 香料と煙草を固めたものを炭などで燻し、それに水(フィルター)を通して吸う喫煙具。ガラス瓶などが大きいため据え置き型が多い。 シーシャマイザーはVAPEミストを水・ジュースなどを通して吸うもの。こちらはほとんど普及していない。
カトマイザー
予めリキッドが浸透している使い捨て電子タバコに多いアトマイザー。小型タイプでカートリッジ交換としているものの総称。※プルームテックなど
POD
趣としてはカトマイザーに似ているがPODはタンク、コイル、リキッドチャージ機構、バッテリーなど全てがコンパクトにまとめられている。 それでいて軽量なものも多いので煙草代替品といったほうがふさわしい。今一番進化が著しいのもPOD型VAPEである。※JUUL、MINIFITなど
AIO (All In One)
エーアイオー。主にバッテリー部分とアトマイザーが一体化したもの。またはそれぞれ独立して機能しないもの。PODとの垣根が不明。※Joyetech eGo AIOなど
RBA (Rebuildable Atomizer)
前述したが自分でコイルなどを巻くDIY アトマイザーの総称。クリアロマイザーのように既成品だけでは使用できない。 各々に合ったセッティングを試せるのでRBAはVAPEの醍醐味ともいえる。
RDA (Rebuildable Dripping Atomizer)
アトマイザーのキャップを外せばコイルとコットンが直に見える構造のRBA。ミストがダイレクトに口へ入るので味も出やすい。機構も単純なのでビルドビギナーに向いている。 ウェル(リキッドを貯めるスペース)が無いもは直接リキッドを垂らして運用する。通称、直ドリ、ドリッパー。 そのデメリットを解消するのが前述したスコンカー(BF)。※Holic RDAなど
RTA (Rebuildable Tank Atomizer)
リキッドを入れられるタンク付きのRBA。クリアロマイザーのように使えて運用しやすい。RDAに比べて漏れが多い。 ゆえにビルド難易度も高いため現在は漏れにくいトップエア方式のRTAがウケている。
※Serpent Elevate、ExpromizerV4など
RDTA (Rebuildable Dripping Tank Atomizer)
RDAの下部にタンクがついたもの。コットンもその分長くしなくてはならない。中でもタンク内に直接リキッドを送りこめるBF RDTAはとても便利。
GTA (Genesis Tank Atomizer)
由来は定かでないがRTAのデッキがタンク底から浮いた形状のものをGTAという。ジュースホールがなくRDTAのようにコットン足が露出している。
ジェネシス
SSメッシュをウィックとして使用するアトマイザー。もちろん金属なのでメッシュを火で炙り絶縁被膜をつける処理が必要。 コイルは主にバーチカル(垂直)で置かれる場合が多い。一般的に玄人向け。専用アトマイザーも高価。
メッシュアトマイザー
メッシュコイルを使用したアトマイザー全般。ウィック面積を稼ぐことが可能で立ち上がりも早い。クラプトンコイルが消えたのはメッシュのせいだと思われる。
コイルレスヒーター
ワイヤーで作成したコイルではなく、シリコン由来の板状素材等でウィックを熱するもの。自浄作用がありガンクも付着しづらく寿命も長い傾向にある。
※Joyetech Riftcore、Vaporesso COREXなど
超音波アトマイザー
U-SONICIGのRhythmは毎秒240万回振動による超音波ミストを発生させる。コイルレスで熱を発しないのが特徴。 現在は後発もほとんど見ないネタ枠か。
アトマイザーパーツ・機構
510ドリップチップ
アトマイザーのドリップチップ規格。ファイブテン・ゴーイチマル。挿入部分は約8mm。510の由来は不明。初期型電子タバコ510由縁とも。外径が細いため一般的に吸いやすいタイプ。
810ドリップチップ(ハーフインチ)
アトマイザーのドリップチップ規格。挿入部分が約12.7mmのためハーフインチとも呼ばれる。 クリアロに付属しているもの以外はOリングなしのものがほとんど。810の由来は不明。外径が510よりも太いため爆煙向き。
ワイドボアドリップチップ
すり鉢状に広がった形状ないし内径が太いドリップチップ全般の総称。主に810規格に多い。全長も低く加えやすい。
トップキャップ
アトマイザー上部のパーツ。ドリップチップを挿すホールも同時に空いていることが多い。 また、このトップキャップを外してリキッドチャージする仕様をトップリフィル(Refill-補充)という。
スライドキャップ
リキッドチャージの際にトップキャップがスライドする機構。ネジで閉めるものとは違いタンク内に圧がかかりにくい。しかしロックがないものが多くズレやすいのが難点。
ジョイントキャップ
上のスライドキャップと似た働きを持つ。大抵は90度から180度回すだけでキャップが閉まるという仕組み。 ジョイント式はスライド式と違いパーツが分離ができるので洗浄もしやすい。
ベルキャップ
透過性のある素材を用いたキャップ、またはタンク。オプションやサードパーティー製などがあり、見た目の印象が大きく変わる。元はKayfun用として作られたのが始まりらしい。
ヒートシンクアダプタ
MODとアトマイザーの間に装着する放熱用のアダプタ。スリットが多く入っている。他に高さを稼くためのアクセントにする場合もある。
パイレックスガラス
最高使用温度490度の耐熱ガラス。急冷却、急加熱にも耐性があり主に理科の実験で使用されるフラスコやビーカーなどに用いられる。※パイレックスは米 コーニング社の商標
バブルグラス
横に膨れているタンクガラス。リキッドキャパを出来るだけ増やす苦肉の策。見た目を許容できれば何も問題はないが割れやすい。 このパーツが増えてきたのは前述したTPDの規制から。※タンク容量は2ml以内が原則。
販売先はEU圏だけではない。つまりハードの設計を変更せずコストを最小限に抑える努力がこのバブルグラスに垣間見えるのだ。
スリーブ・ミッドパーツ
主にRDAのエアホールがついた中間パーツ。キャップと兼用されているものもある。
スリーブロック
キャップ、スリーブの内側やベースに突起があり空回りを防ぐストッパー機構。これがあるとMODから外しやすくなる。反面エアホールの位置は調整できない。
チャンバー
デッキを覆う内部パーツ。主にRTAに多い。
チャンバー裏
ミスト発生からスムーズな流れを作るためチャンバー裏の形状は重要な味の出の要素となる。 目立つのはテーパー(先細り)、ドーム(曲面)、ファンネル(ラッパ)など。古いタイプのものはフラットが多い。
チムニー
コイルやチャンバーから伸びる煙突形状のパーツ。細長いものや太いものなど様々。チャンバーからチムニー形状を読み取り、いかに上手く収束させるかがビルドスキルの見せ所。
デッキ
主にコイルを組む土台。ポジティブ(+)とネガティブ(-)をワイヤー(コイル)で繋いで通電させる。RBAにおける心臓部。
ベースパーツ
510スレッドがついたデッキ下のパーツ。エアフロー固定のアトマイザーやジュースコントロール付きのものはデッキと独立して回るものもある。
エアホール
外気(エア)を取り込むために空けられた穴。ボトム、サイド、トップなど各アトマイザーの個性が出る。当然このエアホールを塞げば吸えなくなる。
AFCリング(Air Flow Control)
エアフローコントロール(気流調整)に不可欠な流入幅を調整するリング。ここでミスト量やドロー(吸い心地)などを決めていく。
JC (Juice Control)
ジュースホールにリキッドをどれほど流すかを調節する機構。全て閉じることも可能なため漏れ防止にも役立つ。主に漏れやすいRTAに見られるが昨今はあまり見かけない。 これはGTAやフラットキャップなど負圧がかからない仕組みのものが増えてきたためだと思われる。
ジュースホール
主にウィックをリキッドに触れさせる役割をもった溝やホール。クリアロなどのコイルでは数箇所穴が空いているのでご存知の方も多いと思う。
ジュースウェル
RDAやRDTAなどのタンクがないアトマイザーにおいてリキッドを保持する窪み部分。
コイル
ワイヤーを円状に巻き付けた発熱体でアトマイザーの主役といえるもの。長く巻けば抵抗値は増え、短くすれば減少する。
だが昨今は発熱させる個体そのものを指す場合もある。 クリアロのように予めコットンが入っているものや自分でワイヤーを選んで巻くこともある(RBA)。
プリメイド・リプレイスドコイル
クリアロマイザーの交換コイル。コットンが挿入されており簡易的に装着が可能。コイルヘッドともいう。海外ではリプレイス(交換)という呼称が多い。
プリビルドコイル
既にある抵抗値で巻かれているRBA用途のコイル。手巻きよりも綺麗に作られているため安定した運用が可能。巻くのが億劫なときに最適。
ポジティブ・ネガティブ
プラスとマイナス。アトマイザーはコイルを発熱させてウィックに染み込んだリキッドをミスト化する機器。 ゆえにコイルへ電流を流すには必ずプラスとマイナスを通ることになる。
ポジティブは510スレッドのコンタクトピンと直結しておりインシュレーターやゴムなどの絶縁物でマイナスと遮断している。 もし、このポジティブとそれ以外の金属が接触すれば短絡となってしまいテクニカルMODなどではエラーが出てしまう。
また、保護回路が備わっていないメカニカルMODでは致命的になるので必ず目視で電流の流れを把握することが肝要。
インシュレーター
VAPEでの意味合いは電気を通さない絶縁体のこと。厳密には抵抗値がかなり高い絶縁物質。主にPEEK材(スーパーエンジニアリングプラスチック)やセラミック、工業用ゴムなどが用いられている。 運用によっては劣化や溶ける場合もあるのでドライバーン時には特に注意したい。
イモネジ
デッキに付属するコイル足を留めるネジ。ネジ頭がないため奥まで入る。六角、マイナスなどが主流。イモビス、虫ネジ、ホーローセットなどとも呼ばれる。
コンタクトピン
アトマイザーとMODを繋ぐポジティブピン。主に金メッキされている。BFピンもまたコンタクトピンと同一の役割をする。
出シロ
コンタクトピンの突出具合を測る言い回し。クリアロマイザーのコンタクトピンはフローティング式なためMODと接合すると凹むことがある。 これは主にRBAでハイブリッドメカニカルを使用する場合に重要となる。この出シロが突出していないとうまく電池極だけに当てられなくなり短絡の危険度が高まる。
BFピン(Bottom Feeder)
リキッドを送る穴が中央に空いているコンタクトピン。もちろんボトムフィーダー用なので普通に使う場合はノーマルピンに換装しないと漏れ出てしまう。 他、中央に穴が空いているため耐性が弱い。あまり頻繁に交換すると奥でネジ切れる場合もあるので注意したい。
Oリング・パッキン
アトマイザーパーツの接合部に使われるリング状のゴムで脱着を容易にする。他、ガラスタンクやキャップ裏など気密性を高めるものはパッキンともいう。 メーカーによって調整具合や品質に差がでるためクオリティを測るものさしともいえる。
510スレッド
アトマイザーとMODを取り付けるネジ部分。ISO規格ではM7(7mm/ピッチ0.5)。量販店ではあまり販売されていない。 由来はJoyetechの電子タバコ「510」から。
eGoスレッド
ネジの径は510仕様だがオスとメスがある接合規格。古い機種に多い。現行品ではほとんど見当たらない。こちらも大元はJoyetechの製品から。
ビューティーリング(スラントリング)
アトマイザーの径をMODのツラと揃えたり単に装飾として用いるリング。素材は金属、樹脂など様々。Slant Ringは山裾のように傾斜しているもの。
ヒートシンクアダプター(スペーサー)
MODとアトマイザーの中間に挟む放熱用のアダプタ。または高さや接点などを調整するためにも使われる。 形状は主にスリットがいくつも入っているものが多いためケガをしないように注意したい。体感ではほとんど放熱効果を持たないものが多い。
ベンディングアダプター
アトマイザーを180度畳み込むヒンジ付きのアダプタ。元々は携帯性を考慮して作られたが今となってはほとんど見ない。
510チャージングアダプター
知る限りAvatar Controls社から発売されているMODをモバイルバッテリー化するUSBアダプタ。EleafやWismecの一部製品で使える。※MOD側の設定有り。
リデューサー・バッフル
アトマイザー内部の隙間を埋めるパーツ。主にデュアルコイルデッキからシングルにしたいときなどに用いられる。素材はシリコンや樹脂などが多い。 また、RDAなどでリデューサーがタンクを兼ねている製品もある。
22mm / 24mm / 25mm
アトマイザータンク部分の外径。昨今はほとんど22mm/24mmが主流。構造が複雑になるにつれ25mm以上も増えてきている。現行品ではSTEAM CRAVE TITAN RDTAが41mmと大きい。
他CBDアトマイザーなどでは10mm、コンパクト機では14mm、16mm、18mmなどもある。径が小さいほどビルドもリキッドチャージもし辛くなる。
ツライチ
パーツ間の面が垂直、または水平になること。見た目の一体感に重きをおくVAPERの念。
ローレット
金属に網目状などで彫られている滑り止め。または単なる装飾としての加工処理。トップキャップに施されることが多い。
エングレービング
銅版画で用いられている装飾技法。アトマイザーやMODなどではその凹凸の処理全般のことをいう。ローレットと違う点はより装飾性が強いこと。
エッチング
腐食材を用いて金属などを溶解処理する技法。精密に様々な模様やロゴを再現できる。しかし大手メーカーではレーザー加工が主流と思われる。
エンボス
板金などのプレス加工で行われる凹凸のある処理。アトマイザーよりMODのガワで使われやすい。
サンドブラスト
金属、、または塗装のツヤ消し処理。素地に微量な砂で金属表面を細かく削る加工。サテン処理。
ブラッシュド
金属素地に研磨目を入れるつや消し加工。ブラシ、ヘアラインなど。擦り傷が目立たず落ち着きがある。
ポリッシュド
主にステンレスなどの鏡面仕上げ。人によってはヌルテカともいう。指紋が付きやすく擦り傷も目立つ。
エアフロー構造
エアホールアダプタ
主にコイルに直で当たる交換式のエアホールパーツ。メーカーによって呼称も違う。 プラグ、インサーツ、エアディスク、エアチューブ、タレットなど。それぞれ好みに合ったものを選択し運用していく。しかし、いくつあっても結局一つに治まることが多い。
ハニカムホール
無数に小さい穴が多く空けられているエアホールパターン。効果のほどは不明だがものによっては上下左右に可変できることが強み。
オーバル・サイクロブス
楕円状のキャップエアホール。無断階調整式ともいい多くのアトマイザーで採用されている。
ドロップレット
横型雫形状のキャップエアホール。正円ではないため最小から最大までのホール形状を保てる。
スリット
コンパクト機やPODタイプなどで採用。狭い隙間からコイルへ流入させる。
トップエアフロー
アトマイザー上部にホールが有るため漏れづらい。しかしミストが上がる前に外気を吸い込むので味の出は物足りないものが多い。そしてジュルりやすい。
サイドエアフロー
DL寄りのアトマイザーで主流なコイル横から当てる方式。特にデュアルコイルでは理想的なレイアウトともいえる。中には煽り当てや傾斜当てなどもある。
ボトムエアフロー
コイル直下から当てる方式。チムニーから出口まで直線になりやすいためダイレクトなミストを味わえるが漏れやすい。
トップ ・サイド トゥ ボトム
トップ、またはサイドからエアを取り入れてチャンバーを介しボトムに繋ぐ方式。複雑な構造も多くパーツ点数や径も大きくなる。漏れにくいがRTAではジュルりやすい。
3Dサラウンドエアフロー
ボトムとサイド、またはボトムと傾斜サイドを組み合わせたエアフロー方式。包括的にコイルに当てるためミストを散漫させない効果がある。
スレッド式
エアをトップキャップのネジで調整する方式。外部にホールを空けずに済むのでデザイン的な趣で作られているのもある。しかし調整がシビアで煩わしい。
RBA ビルド
デッキポスト
コイルの留め具。ポジティブポストとネガティブポストに別れている。ポジティブのほうはインシュレーターにより絶縁。 そのポスト間をコイル(ワイヤー)で繋ぐことにより通電し発熱する仕組み。
シングルコイルデッキ
コイル1個で組むことを前提としたデッキ。ワイヤー留めは2箇所(2ポスト)。※Galaxies RDAなど
デュアルコイルデッキ
コイル2個で組むことを前提としたデッキ。
※Goon RDAなど
一般的なデュアルコイルは並列で組むため抵抗値が半分になるが、直列で組めるデュアルコイルデッキも存在する。その場合の抵抗値は等倍。
※Axial Proなど
3ポールデッキ
3本のポスト(ポール)が立っており中央がポジティブなことが多い。主にデュアルコイルデッキで採用。現行品ではほとんど見ない。※Derringer,Freakshowなど
マルチコイルデッキ
デュアル以上、トリプル、クアッドコイルに適したデッキ構造を持つ。※Loki RDAなど
バーティカルコイルデッキ
コイルを垂直に立てた状態で設置することを前提としたデッキ。クリアロのコイルもバーティカルが多い。
※VLS,Mutant RDAなど
ベロシティデッキ
2ポストで各2ホールづつ空いているデュアルコイル前提のデッキ。コイル足を独立して留められることが利点。現在はほとんど見なくなった。
※Yuri RDAなど
ポストレスデッキ
ポールポストのような柱が無くフラットな面でコイルを設置するデッキ。予めコイル足をカットしなくてはならない。
※Dead Rabbit RDAなど
フローティングデッキ
ベースから離れた状態で設置されているデッキ。主にGTAで採用されている。ウィックをタンク下部に垂らし負圧もかかりにくい。
※Siren、Ares RTAなど
ブリッジクランプ
ネジ本体でワイヤーを留めるのではなく面積の広いクランプで留める方式。フューズドクラプトンのような太いコイルに最適化。
※Goon RDAなど
ギロチン
ポスト内にクランプを内蔵したもの。2ホールポストのデュアルコイルなどで安定感が増す。
※Passage、Occula RDAなど
スプリングホールド
クランプの類だがスプリングによりネジを必要としないデッキ。増し締めが出来ないので不安は残る。今はほとんど見ない。
※Morphe、Model 41 RDAなど
単線ワイヤー
1本の電熱線のこと。ツイストやパラレル、クラプトン、ブレイドなどはこの単線を駆使して作成されている。ビルドで使用する際の基本のワイヤー。 普及している素材はカンタルA-1、ニクロム、SSなど。それぞれで抵抗値や特性も違う。
リボンワイヤー
フラット形状の単線ワイヤー。サイズによりけりだが面積が広く容量があるため熱しにくい。クラプトンのコアに使用されたりする。
クラプトンワイヤー
単線ワイヤーの外周を別のワイヤーで巻き付けたもの。軸となるワイヤーはコアと呼ばれる。そのコアの数が増えるほど抵抗値は低くなる。※フューズドクラプトンなど また、ギターの弦に似ていることから嘘か真かエリッククラプトンが元ネタらしい。
AWG (ゲージ)
ワイヤー(電熱線)の太さを表す指標。正式にはAWG(American Wire Gauge)だが巷では簡易的にG(ゲージ)と呼ばれる。 数値が多いほど細くなり抵抗値は高くなる。一般的に使いやすいのは24G~28G。
フィート
ワイヤーは巻かれた状態で販売されているためその長さを表す単位。単線ならば30ftが多い。1ft=約30cm。30ftなら約9m。クラプトンなどは10ftと短い。
コイルジグ
コイルを形成するための金具(jig-治具)。ドライバーでも代用可能。内径は主に2mm~3mmが主流。
コイラー
マイクロコイルを隙間なく巻けるツール。ただし製品によってはコツがいる。中には手巻きのほうが早いという方もいる。
右巻き / 左巻き
巻く方向のこと。デッキによってはコイルの上下に制約があったりポスト位置の関係上それに合わせた巻き方をしなくてはならない。 また、コイル足が両方同じ向きなのはフォワード。反対方向はリターンといいます。
ラップ
Wrap(包む・覆う)。ワイヤー1周分の単位。例えば26G、内径2.5mmの8ラップなら0.9Ω。もちろん8巻でいい。尚、コイル足の半周分は0.5ラップとして計算される。
径・Φ(ファイ)
コイルの内径。通常は2.5mm径やmmだけを使う場合が多い。ファイはあまり聞いたことがない。またはコアやID(inner diameter)と言う方も居る。
この内経にはウィックが入るからしてエアホールの大きさやコイル特性、供給、出力などとのバランスが必要になってくる。つまり内径の特性は他要因にて様変わりするということ。
コイル抵抗値 (Ω)
正確には電気抵抗値。電流に対してどれほど流れにくいかの単位。値が大きいほど同じ電圧をかけた場合に熱しづらくなる。 VAPE用途では0.3Ω~1.5Ωあたりが多い。0.9Ω以下はサブオームとも呼ばれている。
内部抵抗
自分は電池の専門家でもないのでよく理解できていないが、電源となるバッテリーの電気抵抗のこと。電流が多く流れるほど内部抵抗は高くなり数式での出力よりは劣る。 配線などは内部抵抗と呼ばれない。どこまで運用に影響するのかは未知数なところである。
接触抵抗
これも全く理解できていないが導体の接触面による電気抵抗。MODとのコンタクト部分など。 上の内部抵抗はバッテリー寿命に関係すると思われるがメカMODでない限り接触抵抗はほとんど無視していいと思われる。
オームメーター
コイルの抵抗値を測る機器。主に18650リチウムイオンバッテリー1本を使用する。ドライバーン機能付きのものが多い。
MOD読み
単体のオームメーターではなくテクニカルMODで抵抗値を読み取ること。メーカーにより誤差は大きい。
ドライバーン
コイルを空焚きして赤熱化させること。ガンク落としや焼入れ(形成、皮膜付け)の際に行うこともある。温度管理で用いられるニッケル200やTitanなどはドライバーンを必要としない。 また、カンタルA-1、SSであっても必要のない方にとっては必要のない処理。
焼入れ
個人的にはコイル形成時に熱することを焼入れとし、ガンク落としなどをドライバーンとして解釈している。 どちらも抵抗値やコイル体積に合わせた出力で徐々に熱を入れていくのが基本。いきなり高い温度で焼くとホットスポットで切れる場合が有り。 尚、焼入れ後に水で洗うとホットスポットが再び出来やすい。
ホットスポット
ワイヤー同士が密接したマイクロコイルやクラプトンなどで起こる短絡部分、または電流が滞ってる箇所。赤熱させる際にバラつきが出てその部分だけ赤く光る。
このホットスポットを除去しないとスピットバックやバランスの悪いミストの原因となる。※ワイヤーが密接しないスペースドコイルではホットスポットは出にくい。
除去方法はVAPERの数だけあるがセラミックピンセットなどで皮膜を削ると消えやすい。コイル足にできるものは導線が折れ曲がってる場合がほとんど。 どちらにせよアトマイザーに負担をかけず早急に行うことが肝要。
酸化皮膜
主に鉄、アルミ、ステンレンスの酸化によって出来るコーティングのようなもの(不動態皮膜)。錆びない理由はこれ。 カンタルやニクロムなどコイル焼入れ時に表面の色が変わる。
また、ステンレス(SS316ワイヤー)などは元から皮膜がついているため、焼入れは不要。早々にホットスポットの確認程度で済ませる。 被膜は溶液や酸に強く内部の金属を腐食から保護するためにも不可欠。
酸化皮膜そのものは電気を通しにくい為、ジェネシスビルドではその被膜を利用してSSメシュウィックとして用いられる。
セラミックピンセット
コイル形成用の絶縁ピンセット。先だけにセラミックなどの絶縁物が装着されている。これは金属製のピンセットなどで通電したコイルに触れると短絡する恐れがあるからだ。 また、通電していないにせよ金属製のピンセットで擦るとホットスポットは消えにくい。
マイクロコイル
ワイヤー間に隙間のないコイル。熱せられる面積が集中しているためまとまったミストが出やすい。反面冷えにくい。
スペースドコイル
ワイヤー間に隙間があるコイル。ミスト量がマイクロと比べて少ない傾向にあり冷えやすい。また、ホットスポットも出来にくい。MTL向き。 クラプトンコイルなどホットスポットの除去にやっかいなものは少しスペースドにすると接触を回避できて除去しやすい。
デュアルコイル
2つのコイルを並列に組むこと。抵抗値は各コイルの半分。主にミストを増加させる効果がある。
スリーパーコイル
1本のワイヤーでコイルを2つ作ること。長巻したコイルの2等分といえばわかりやすいかもしれない。 この場合、見た目や効果はデュアルでも直列仕様となるため抵抗値は増える。また、スタックメカMODとの相性が良い。
パラレルコイル
2本以上のワイヤーを重ねて並列で巻いたコイル。すなわちデュアルコイルをシングルコイルに変換したものともいえる。抵抗値は各ワイヤーの本数分割られる。 特性の違うワイヤー同士や細いゲージで抵抗値を下げるのに活用されている。 また、表面がフラットなフューズドクラプトンコイルなどは複数のワイヤーをパラレルでまとめるため抵抗値はかなり低くなる。
ツイストコイル
パラレル(並列)状のワイヤーを捻ったツイストワイヤーで巻かれたコイル。性質はパラレルだがワイヤー同士が密集しているためリキッドが絡みやすい。
ノッチコイル
金属シートに切れ込みを入れてコイル状に形成したもの。これによりワイヤーでウィック面積を稼ぐよりも遥かに効率的になった。 だがメッシュシートの台頭により現在は影を潜めている。
ローリーコイル(ストーブトップ)
単線を蚊取り線香のように円形状で巻かれたコイル。単純に表面積を稼ぐ。ウィックをコイルに差し込まなくてよいのでビルドの幅も広がりやすい。 似たものではAspireのREVVO TANK搭載のラジアルコイル(ディスクコイル)などがある。
メッシュコイル
細いワイヤーで編まれたメッシュ、または金属プレートに無数の穴が空かれたシート状のコイル。ウィック面積を稼ぐことが出来、抵抗値が低く熱しやすい。 クラプトンやノッチコイルの特性を活かしつつ低ワットでも運用出来るものもある。尚、抵抗値が低いためセミメカやメカニカルMODでの運用は控えたい。
セラミックコイル
主にクリアロマイザーやPODなどのコイルで採用されているセラミックコイル。これは電熱線の役割ではなくウィックのこと。無数の小さな穴でリキッドを保持しイガりにくく汚れにくい。
アートコイル
ワイヤーを複雑怪奇に巻き芸術の域へと消化させたVAPEコイル。またはカルチャー。何を以てアートととるかは感じた側の判断である。基準はない。
足
コイルから伸びている余剰分ワイヤー。この足をポストに固定する。手巻きが上手い人は足が真っ直ぐ伸びている傾向にある。
ワイヤーロープ
無数に編み込んだワイヤーの束でタンク内のリキッドをウィックまで供給するもの。RDTAに多い機構。毛細管現象を利用している。洗浄しづらい。
ジェネシスビルド
ウィックをステンレスメッシュ、またはワイヤーで行うこと。コイルもまた金属なためステンレスメッシュは高温で焼き皮膜(絶縁)を付着させなければならない。 当然、扱いや処理の難易度がコットンビルドよりも高い。
ヘックスレンチ
六角形状のレンチ。舐めやすいため嫌う人も多い。それと、わざわざヘックスレンチといわなくてもよい。
T型マルチツール
ほとんどのRBAアトマイザーに付属してくるT型のドライバー。プラス、六角2種やマイナス、六角2種など3タイプをひとつにまとめられている。
トルクスネジ
MODでよく使われている星型形状の特殊ネジ。舐めにくく力を入れやすい。ちなみにiStick PicoはT5サイズ。
噛む
コイル足をイモネジにしっかりと固定して接触させること。ワイヤーホールが無いポストでは噛みにくい。
逃げる
コイル足がイモネジにうまく固定出来ずに接触しないこと。ネジ先がフラットでなかったりワイヤーが細い場合でも起こりうる。
チャンバーショート
固定したコイル足をキワでカットしないとチャンバーやキャップに接触してショートをする恐れがある。プラスとマイナスのポスト間以外に電流が流れてしまい抵抗値も狂う。 チャンバー接触は明らかに回しづらいため回避しやすいがキャップや金属製ドリップチップでは把握し辛い。 特にメカニカルを扱う前には保護回路付きMODやメーターで確認することが大切。
ウィック
リキッドを保持してミスト化させる役割をもった材質。主にオーガニックコットン(木綿)、シリカ(グラスファイバー)、セラミック。 他には亜麻繊維、竹繊維、海藻繊維、セルロースファイバー(木質繊維)、SSメッシュなどが使われる。 一番普及しているのはコットン。その調整を総じてコットンワークと呼ぶ。
スコティッシュロール
シートコットンの固い表面を剥ぎ、且つ繊維方向へ薄く伸ばして丸めたもの。中空が出来るためリキッドが浸透しやすい。あくまで供給のみで耐熱性が上がるわけではない。 またシートコットンを短冊状にカットしてそのまま丸めたものはスシロールとも呼ばれる。
S字ウィック
元はジェネシスで使われるSSメッシュの巻き方。中央をSの字のように丸めることにより毛細管現象と水面張力を高める。※供給力と保持力の促進。 またはデッキ中央に置かれたデュアル機のポストをシングルでも組めるようにコットンをS字で落とすこと。
やせる
使用するにつれてコイル内のコットンが縮まっていくこと。または切れやすくなること。高温での運用且つオーガニックコットンなどで発生しやすい。
ガンク
リキッド内の有機物がコイルの熱により凝固するもの。使用し続けると味の出やミスト減少につながる。 人によってはガンクが付いてから美味しいと感じる者もいるらしいが早々にドライバーンで除去することをお勧めしたい。
毛細管現象
細い管状の内側を液体が上昇する物理現象。傾きが出ることでより効果を発揮しやすい。ウィックの供給やステンレスワイヤーロープで活用されている。
サイフォンの原理
隙間のない管を利用し液体を出発地より高い位置へ運ぶ装置。またはその原理。INNOKINのスコンクアダプタ「LIFT S.T.A」で採用されている。
オームの法則
電気回路の電流とその両端の電位差の関係を主張する法則。VAPEでは電圧、電流、抵抗を数式に当てはめてその値を求めていく。特にバッテリースペックによる運用を導き出すのに活用されている。
ジュールの法則
電流によって生み出される熱、圧力、体積、温度についてのエネルギー依存の法則。導体を流れる電流とその熱の関係を示す。 とかく抵抗値のみで判断されることが多いビルド。実はコイルそのものの熱体積や電圧をかける時間も考慮しなくてはならないということ。
ベルヌーイの定理
流体内のエネルギーの和が流線上で常に一定であるという定理。流れの力が強まれば速度は低下し、下がれば速度は上昇する。エア調整や運用ビルドにおいてのヒントを教えてくれる。
MODと機能
レギュレーテッドMOD
電圧レギュレータ。または変圧器。総じてテクニカルMODのこと。regulator(制御回路)から由来。
スプリングコンタクト
MOD側のアトマイザー接続ピンが調整式なもの。このためベースが浮かなかったり接触不良を避けられる。
パフ・ファイヤーボタン
MODからアトマイザーへ通電させるボタン。意味はPuff(ふかす)やFire(点火)から。
オートパフ
パフボタンがなく吸い込むだけで吸える機能。圧力検知センサー付き。
5クリック電源ON/OFF
巷に溢れる9割以上のVAPE MOD、バッテリーはパフボタン5クリックで電源オン。そして5クリックで電源オフがスタンダード。 たまに3クリックや20クリックのものもある。
プラスマイナスボタン
テクニカルMODで設定などに使われるボタン。表示がない場合、向かって左がマイナス、右がプラス。
ベントホール
バッテリールームから貫通している通気口。発熱によるバッテリーガス発生時に内部圧力を逃がす。ベントホールが無いMODも存在する。また、ガスは正極から出るがベントホールの位置とは関係ない。
OLED
パネル表示の仕様。Organic Light Emitting Diode。有機材料を用いたLED。有機EL。
TFT
パネル表示の仕様。トランジスタ液晶。OLEDディスプレイとは違い解像度が高く鮮明なカラーで表示できる。
チップセット
MOD機能を動作させるための集積回路(IC)。制御ボード。メーカーにより独自開発されたものやOEMなどがある。
ファームウェア
MOD機能を動作させるための制御プログラム。通常は純正のものが搭載されるがArcticFoxなどサードパーティー製のものも存在する。
バッチ / パッチ
元はプログラム用語。VAPE(工業製品)においてBatch(バッチ)は一定の生産数。ロット。Patch(パッチ)はチップの不具合などに当てられる修正プログラム。
変圧
DC/DCコンバーター。チップセットで電圧を増減する機能。ほとんどのテクニカルMODに装備されている。尚、表示電圧が変更されてもバッテリーの定格電圧が変わるわけではない。
ワッテージモード
ワット数(消費電力)を変更してアトマイザーへの出力を可変する機能。現行での主流は18650シングル-80W、21700-100W。バッテリーが増えれば上限ワット数も上がる。
バイパスモード
電源ラインとグラウンドとを接続するコンデンサ。電圧の変動を避ける機能。ワッテージやボルト調整は出来ずバッテリー電圧準拠で動作する。 一般的には疑似メカニカルモードとも呼ばれるが実際のメカニカルよりは出力が劣る。
TCモード (温度管理)
Temperature Control。予めプリセットされたワイヤー素材の抵抗温度係数と抵抗値ロックを元に温度制御する機能。
※素材抵抗値が変化する幅で出力を制御。
使用コイルは主にSS、Nickel200、Titan。尚、カンタルは設定できる係数が低いことや熱による抵抗値のブレがあまりないため制御不可なMODが多い。 大きなメリットとしては設定された温度を保つため焦げ防止や安定したフレーバーなどを楽しめる。
また、過度な出力を抑えることによりバッテリーの持ちが良い。上限は華氏(600F)、摂氏(320℃)が多い。
TCRモード (抵抗温度係数)
Temperature Coefficient of Resistance。TCのようにプリセットされたものではなく係数をカスタマイズできる機能。M1-M3など設定をメモリーできるMODが多い。 詳細な素材参考値などはSteam Engineにて参照。
プリヒート
予めワッテージ数値、秒数などを設定できる機能。たとえば15Wで吸う場合プリヒートを20Wに設定すれば立ち上がりを早くすることができる。疑似カーブともいう。
カーブモード
ワッテージ、TC温度などをある一定時間任意に数値変更できる機能。たとえばトータル5秒として1秒目は30W、2秒目を25Wなどのように出力をコントロールしていく。
ハイブリッドメカニカルMOD
アトマイザーのコンタクトピンとバッテリーの極を直接繋ぐMOD機構。基板やアダプタなどを介さないため通電ロスが少ない傾向にある。 また構造も単純であり長く使えるものが多い。注意するべきことは山程あるがここでは割愛させていただく。
セミメカMOD
セミメカニカルMOD。保護回路などが装備されており出力調整不可なものが多い。
パラレルMOD
複数バッテリーが並列回路で組まれているMOD。バッテリーアンペアが2倍になる。電圧は1本分となり分割されて消費される。電池持ちが良い。 保護回路が付いていないパラレルメカニカルMODでは逆挿入に注意。
シリーズ・スタックMOD
複数バッテリーが直列回路で組まれているMOD。チューブタイプでの直列MODはスタック(積む)などと呼ばれる。並列MODとは違い電圧が倍になりアンペアは変わらない。 ゆえにメカニカルMODでの直列は予め出力される数値を計算してその電圧に耐えられるコイル設計にしなくてはならない。
ステルスMOD
アトマイザーを内包するMOD。またはアトマイザーをMODの長辺と同等の高さに設置可能とするもの。※iStick Pico Baby、Justfog Q14など
テレスコピック
バッテリーのサイズに合わせて伸縮できるMOD。またはその構造。チューブメカに多い。MOD 101のようにパーツ分離できるものはテレスコとはいわない。
スイッチハウジング
チューブタイプメカニカルMODのボトムスイッチ部分。その接点機構を覆っているパーツ。
グリス
主にメカニカルMODのスイッチ機構に塗布される半固形潤滑油。金属同士の摩擦を軽減する。スイッチタイプや人によっては塗らない場合もある。自分は全く塗らない。
レジスタンスレンジ
MODの基板による許容抵抗値。範囲内までのコイルを使用することが可能だが際どい数値ではエラーになる場合もある。
技適マーク
国内電波法による技術基準適合証明。無線機を内蔵したMODで重要視される。この技適マークが表記されていないMODは日本国内での使用はできない。
IP67
IEC(国際電気標準会議)、JIS(日本工業規格)での電気機器内への異物侵入に対する保護等級。
IP67の場合、6は最高値(粉塵が内部に侵入しない)。7は防水で一定時間の浸水に耐える。AEGISはIP67。※IP68が最高ランク。 ただしメーカーによっては審査内容や証明書が不明確なため過信は禁物。
製品素材
SUS (ステンレススチール)
JIS材料記号SUS(ステンレス鋼)。Stainless Steel(皮膜が有り錆びにくい鋼)。オーステナイト、マルテンサイト系など様々な成分を混ぜた合金でグレードも多い。 主に耐食性に優れたSS316ワイヤー、アトマイザー素材、MODに使用されている。 SSワイヤーはカンタルと比べて抵抗値は低いが温度上昇で変化しやすい。その特性を利用しTCなどで活用されている。また、冷えにくいためスペースドコイルとの相性が良い。
Zinc Alloy (亜鉛合金)
亜鉛が主成分の合金。主にダイキャスト(鋳造)で用いられる。マスプロMODのボディに多く使われている素材。重量はあるが比較的安価。
アルミニウム・アルマイト
酸化しやすいアルミに皮膜処理が施されたものをアルマイト、またはアルマイト加工という。アルミは電気を通しやすくメカニカルMODの素材として用いられるが高価。 また軽量で加工しやすいためBOX MODのガワにも活用されている。
ブラス(真鍮)
銅と亜鉛の合金。黄銅。亜鉛20%以上のものを真鍮と呼ぶ。酸化しやすく強度がある。導電性が高くメカニカルチューブで多く使われる素材。
カッパー(銅)
導電性が非常に高くメカニカルMODやコンタクトピンの素材として採用されている。ブラスと同じく酸化しやすく緑青が生じることもある。
金メッキ / 銀メッキ
金属表面に金、または銀を被覆させること。導電性が高く、デッキポスト・ポジティブピンなど接点パーツに多く施されている。
ネオジム磁石
高い磁力をもった合金磁石。メカニカルMODのスイッチやバッテリーのスペーサーとして用いられることもある。
ジルコニア
ジルコニウムの酸化物。絶縁性もあり融点が高いためワイヤーを固定するクランプなどに用いられる。耐熱セラミックスの材料。
カンタルA1
1400℃まで使用できる抵抗発熱体。電気加熱の分野で幅広く使用されており、主にVAPE用途では電熱線(ワイヤー素材)として活用。鉄クロムアルミ合金。 カンタルコイルは焼入れで抵抗値が上がりやすいが、その後は変わりづらい。形状安定性もありコイル形成しやすい。尚、カンタルはサンドビック社の登録商標。
ニクロム (Ni80)
ニッケル・クロム合金。ニッケル含有80%でNi80と表記される。カンタルの性質を持ち抵抗値が低いためコイル作成時に扱いやすい。
NiFe30
Dicodes Mods開発のニッケル合金。主に自社MODの温度管理でそのパフォーマンスを発揮する。温度係数320。
ニッケル200
純ニッケルワイヤー。温度管理用途で使用する。材質は柔らかく形成しにくいがVAPE用に開発されたものもある。ドライバーン不可。
チタン
軽量で強度があり耐食性・耐熱性に優れている比較的高価な金属。温度管理ワイヤーとして使用される。 酸化チタンは厚労省でも障害防止措置がとられているためドライバーン不可。 またハイエンドMODやアトマイザーの素材として使用されることもある。
セラミック
無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体。陶磁器。主にコイルウィックやアトマイザーの絶縁パーツとして用いられる。
シリコーン・シリコンウェハー
有機ケイ素化合物全般を指す。耐熱、耐摩耗性がある。防水MODのボディやOリング、保護カバー、コイルレスの発熱体としても使われている。
PC (ポリカーボネート)
プラスチック(樹脂)の一種。透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性があるが薬品耐性が弱い。特にアルカリ剤使用で劣化が早くなる。VAPE用途ではアトマイザータンク、MODパーツなど。
PCTG (ポリエステル)
ポリエステル樹脂。透明性が高く耐衝撃性、薬品耐性が強い。アトマイザータンクなどに使用。
POM (ジュラコン)
ポリアセタール樹脂。エンジニアリングプラスチック(工業用途)の一種。登録商標ジュラコン、デルリン。耐衝撃、耐摩耗。だが樹脂にしては燃えやすい。ドリップチップやMODに使用される。
PMMA (アクリル)
ポリメチルメタクリレート樹脂。透明性が高く水槽などに用いられる。PEIに似せた加工でよく間違われる。ドリップチップやタンクに多い材質。
PEEK (ポリエーテルエーテルケトン)
結晶性(不透明)のスーパーエンジニアリングプラスチック。ポリエーテルエーテルケトン樹脂。商標PEEK。耐熱(融点334℃)、耐摩耗、耐スチーム性、絶縁性などスーパーエンプラの代表格。 樹脂素材の中では高価。アトマイザーのインシュレーターとして使われている。
PEI (ウルテム)
非結晶性(透明)のスーパーエンジニアリングプラスチック。ポリエーテルイミド樹脂。商標ウルテム。耐熱、難燃、耐紫外線、絶縁、薬品耐性などの性能が高い樹脂。 主にアトマイザーパーツに使用。独特な琥珀色が目を引く。
ABS
合成樹脂。アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンからなる素材。他の樹脂と比べて汎用性が高く近年3Dプリンターの造形材料に用いられる。 剛性、薬品耐性、曲げ疲労性などが高く樹脂製のMODに多い素材。
NBR (ニトリル)
ニトリル合成ゴム。アトマイザーのOリング、パッキンなどに使用。グレードによっては摩耗しやすい。
レジン
樹脂全般。VAPEではレジンアクセサリー、またはそのデザインパターンなどを指す。カラフルな模様が多い。
スタビライズドウッド
木材に樹脂や塗料を真空含浸させ耐久性や湿気などに強くした素材。二つと無い模様ができることから割と高価なMODに使われている。
リキッド
E-Juice
VAPEリキッドのこと。
VG (ベジタブルグリセリン)
リキッドの主な材料。粘度が高い。植物由来の食品添加物で甘みがある。化粧品の保湿剤としても使用される。VGが多いほどミスト化されやすい。 水に溶けやすく凍結しにくい性質がある。沸点290℃。可燃性の液体で消防法により危険物第4類(引火性液体)、第3石油類に指定。
PG (プロプレングリコール)
リキッドの主な材料。粘度が低い。グリコールに分類される有機化合物。溶媒。保湿性、防カビ性があり医薬品から化粧品まで幅広く使用されている。 沸点188℃。消防法危険物第4類。生活環境保全条例で規制対象物質に指定。
MAX VG
VGが高めなもの。猫などに配慮しているVAPER御用達品。またはトリッカーに重宝されている。粘度が高めで香料などと混ぜにくい。
ニコチンリキッドベース
フリーベースニコチンリキッド。VAPEで使用する濃度より高めで希釈するためのもの。一番高い濃度はピュアニコチン(95-99%-1000mg/ml)だが海外で市販されているものは10%(100mg/ml)が多い。 品質管理は非常にシビアなので保管する際には冷暗所に必ず入れておくこと。またその危機管理も同時に委ねられるのを忘れてはならない。
ニコチンソルト
ニコチンソルトは自然の煙草葉に含まれるニコチンや化合物である安息香酸などで精製されたもの。ソルトの塩は化合物の塩基のことをいう。 血液吸収を早め、満足感が従来のニコチンリキッドよりも高い。濃度の割にキックは少なめなのでチェーンには注意。たばこ同様に持続性はないが依存性は当然ある。
CBDリキッド(クリスタル/オイル)
麻の成分カンナビジオールを精製したリキッド。またはオイル、結晶。向精神作用はないが不眠症改善などの効果を謳っているものもある。 日本で流通しているものは規制対象ではない麻の茎と種から抽出されている。また、昨今、個人輸入は厳しくなっていると聞く。
リモネン
レモンやオレンジの皮を圧搾して得られるオイル。または香料。はっか油などにも含まれる。その効果は発泡スチロールなどを溶かしPCタンククラッシャーとも呼ばれる。 樹脂タンクやゴムなど薬品耐性が弱いパーツに柑橘系リキッドはご法度。
飽和メンソール
PGにメントールクリスタルを溶けるだけ溶かしたもの。DIYリキッドやアクセントとして使用したりする。純メンソールリキッドは気温が下がると結晶化しやすい。
ケミ臭
ケミカル臭の略。溶剤や香料がベース液などに馴染んでいない状態。または香料が強すぎるアンバランスなリキッド臭。
スティープ
Steep。浸すなどの意味。調合したリキッドを寝かせて馴染ませること。または空気に触れさすことで酸化を促し余分な香料などを揮発させること。
ユニコーンボトル
ノズルが角のようにみえることからユニコーン(一角獣)ボトルと呼ばれる。また、チャビーゴリラボトルも太ったゴリラのように見えるらしい。
遮光ボトル
色付きのガラスボトル。青色より緑、緑より茶褐色のほうが光を通しにくく遮光性は上がる。
シリンジ
目盛付き注射器。先が針穴のように細いボトルはシリンジボトルともいう。極小PODなどで使いやすいが容器に移すのが面倒。プラノズルに対応したシリンジノズルアダプタがあれば便利。
ドロッパーグラス
ガラススポイト付きのグラスボトル。コストがかかり割れやすいため現行ではほとんど見なくなった。
チャイルドロック
主にリキッドのキャップに付いている機構。押し込んでから開け締めする。そのままでは空回りするため子供では開けられない。私も初見では開けられなかった淡い記憶がある。
クリーンルーム
食品製造において細菌、異物、虫などの混入をさせない処理が施された製造ルーム。リキッド製造販売において必須なモラルともいえる。
海外通販・ショップ
実店舗デビュー
VAPEショップに初めて行き何らかの洗礼をうけること。
計上しました
全体の計算の中に組み入れること。または発売開始のアナウンス。
在庫僅か
残りいくつから在庫僅かになるのかは不明だが人によっては購買意欲を煽られる言葉。耐性のない者は食指が伸びる。
SOLD
売り切れ。売れました!売れたよ!お買い上げアザース!ではなくスマートにSOLD。←ここ重要。
カルテル
自由競争を阻む業界の掟。価格統一。しかし、人気製品にしか効力がないため代理店の嗅覚が問われる。
マスクはじめました
2020年、コロナウイルスの影響によりVAPEショップがマスク販売に乗り出したこと。
PayPal
海外通販などでの決済方法のひとつ。クレジットカード情報を売り手に与えないのでセキュリティの面では優れている。だが、手数料が高い。
Vプリカ
VISAの使い切りクレジットカード。コンビニなどで買える。審査もなく通常のクレジットカードのように扱えるサービス。足がつきにくい。 尚、PayPalではサブカードとして登録できる。
デビットカード
クレジットカードのように後で請求が来るものではなく口座からリアルタイムで引き落とされる金融カード。出金が把握しやすく沼に陥るのを防ぐ効果がある。 クレジットカード同様、PayPalに登録可能。
ドル建て / 円建て
売り手側の通貨がUSドルならばドル建て。日本円ならば円建て。為替レートに影響するが払うものは払うからして小口なら大して気にすることではない。
GMT / UTC
GMTはグリニッジ標準時。UTCは原子時計を採用した協定世界時。主にクーポンやセール開始時刻などの時差を測る。 GMT/UTCともに日本では+9時間。UTC+0時キャンペーン開始なら朝の9時まで待たなければならない。
尚、終了は9時間伸びると思えばいい。 大手通販ショップは米国(UTC-6)に合わせる傾向があり終了時刻をまたいでもクーポンは反映される。また、中堅ショップは現地時間(UTC+8 中国)に合わせていることが多い。
関税(16,666円)
個人輸入の場合、購入代金の60%が関税(約10%)、消費税(売り手国)などの課税対象となる。その額がインボイス(梱包明細書)において1万円以下であれば免税される。
計算すると最高金額は16,666円以下だが免税を保証するわけではない。もし課税対象になれば到着時に国際輸送会社に支払う。または後に請求書が届く。
In Stock
在庫あり。しかし明日には在庫無しになるかもしれない諸刃の剣。
Preorder
予約注文。海外プリオーダー品は注文したあとに記憶から消すことが肝要。 昨今では人気商品に限り海外よりも入荷が早い国内ショップが目立つ。つまり、慌てて飛びつかないこと。
Back ordered
入荷待ち。または取り寄せ。どちらにせよ在庫なし。
Ships in 7 business days
在庫なし。
Discontinued
製造中止品。通称ディスコン。この界隈では人気のない製品でもディスコンというだけで価値が上がることもある。
ETA (estimated time of arrival)
海外通販ショップ側の商品到着予定日。あくまで予定であるかして絶対に信じてはならない。もちろん予定日に近づけば自ずと伸びていく。もう一度いうが「信じてはならない」。
Restocking
仕入れ直し。In Stock(在庫あり)で購入したものの中には在庫なしの場合もある。ある種こちらへの挑戦状。
Ticket
問い合わせのプラットフォーム。問題解決まで行ったり来なかったりする虚しい手紙のようなもの。チャットがあれば即そちらをお勧めする。
Shipped
発送案内。
オランダ / シンガポール / チャイナポスト
主に経由する国際郵便局。安価な送料ではまず国際郵便(e-Packet、SAL便)が使われる。 基本的にどこも遅いのがあたりまえなので敢えて書かない。慣れろ。
EMS (Express Mail Service)
国際スピード郵便。現地発送から約3日。体感では偽ってるほど国際郵便とあまり変わらないが多い。ごくたまに物凄く早く到着することもあるダークホース。
4PX Express
倉庫業もこなす深センの新鋭配送会社。激安なので最近中華ショップ側で使われ始めている。
※Aliexpressなど 尚、配送会社への引き渡し前は4PX専用の追跡サイトでしか反映しない。
UPS / DHL / Fedex
主な大手国際輸送会社。国際郵便などの遅い無料便とは違い、払った分だけ早くなる覚醒モード。 地域によってはリモートエリア爆撃(遠隔地手数料)が発動し余分な送料がかかる恐れもある。
17track
170社以上の追跡番号を調査できるサイト。 >17track
追跡反映
スタートライン。
川崎東郵便局
聖地。
持ち戻り
絶望。
着弾
終焉。 頼んだ商品が遥か海を越えて我が家に到着することは歓喜に値する。だが、それは注文から追跡反映までの紆余曲折があってからこそ。 そしてその物語は到着と同時に終わる・・。例えるなら「おもちゃを取り上げられた子供」と同じこと。そう思えたら一人前だと私自身は思うのだ。
運用スタイル・その他
VAPER
VAPEを嗜む人。愛好家の総称。Vaporは蒸気そのものを指すことからしてVAPERが定着しつつある。
爆煙
大量のミストを吐き出すこと。意味はない。そこに意味をもたしたらVAPER失格。
クラウドチェイサー
クラウドチェイス競技に参加するVAPER。または大量のミストを出すために全精力をかけるVAPERや機器。他、その運用に対してのスキル保持者。単に爆煙好きともいえる。
フレーバーチェイサー
リキッドを極限まで味わい尽くそうと試行錯誤するVAPER。またはフレーバー特化の機器。
DL (Direct Lung)
直肺。ミストを口に溜めずそのまま気管支へと運ぶ吸い方。またはミストが増えることを謳った機器。
RDL (Restricted Direct Lung)
直訳で「制限付きのDL」。DLより抑えられたドロー具合のこと。俗に言うMTL寄りのDLか。
MTL (Mouth to lung)
たばこ吸い。口に一旦溜めてそれから気管支へと運ぶ吸い方。ミストの出は少ない傾向にある。またはそれらに特化した機器。余分なエアが加わらないため味が出やすいともいえる。
ドロー
吸い込み具合。人によって吸い方が違うためAFCなどでエアを調整する。
タイト
吸い込み辛いこと。またはエアを絞った状態であること。
空吸い
パフボタンを押さずに吸うこと。機器のドロー具合を確認したり全閉にして負圧供給を高めたりする。
全開 / 全閉
エアフローコントロールを最大まで空ける吸い方。または最小まで絞る吸い方。アトマイザーによっては全閉でも接合部からエアが漏れる場合もある。
焚く
MODの出力を上げる類義語。燃料などを燃やす「焚く」でも食材などを食べられるようにする「炊く」でもどっちでもいい。アトマとMODの違い。
吹き戻し・吹き返し
VAPEでいう吹き戻しは玩具ではなく吸ったあとに吐息が漏れること。オートパフの検知精度テストにあえて行うこともある。 吹き返しはアトマイザーに残るミストを外部に排出する行為。結露対策。吸う際にも余剰分を空吸いすることもあるが前者で対策したほうが味は薄まらない。
トリック
ミストを口に含みリング状などにして吐き出すこと。またはそれらを駆使して技を作り出すこと。行う者はトリッカーと呼ばれる。
立ち上がり
ランプタイムの速さ。パフボタンを押してからコイルへの通電、ミスト発生までにはラグがある。そのラグをいかに縮めるかに全精力をかけているVAPERに重要視される。
収束
ミストが口に入るまでの流れ。効率よく収束させるにはMOD出力、コイル、チャンバーチムニー形状などあらゆることを加味しなければならない。
冷えたミスト
吸う際のミストが人肌に感じること。熱くないミスト。人の舌は体温と同等で甘みや苦味などを強く感じる。またそれらに特化したビルドスキルも要求される。
チェーン
続けて吸うこと。チェーンし続けるとMODが熱を持ちやすくなり供給も追いつかずイガりやすい。
イガる(ドライヒット)
リキッドがウィックに浸透しきれていない状態で吸うこと。供給不足。またはウィックを焦がすこと。喉にツンとした強い刺激があり一度味わえば決して忘れない味となる。
ジュルる
ウィックへの供給過多で起こるエアホールへのリキッド侵入。吸うとミスト化されていないリキッドが口に飛び込む。特にニコチンリキッドでは危険を伴う。 これら現象は漏れが多いボトムエアフロー式ではなくトップエア式で発生しやすい。 対策はリキッドチャージ時の負圧軽減。ウィック処理の改善などがあるが機器そのものの不具合も多い。※トップエア式アトマのプリメイドコイルなど。
漏れる(リーク)
VAPE機器からリキッドが漏れ伝うこと。アトマイザーの構造的に穴が空いているのは当然なことからしてあたりまえな現象ともいえる。 そこをどう工夫して漏れにくくするかは各々の技術次第なところ。またトップエアフローのように漏れづらい機構のアトマイザーもある。
リークプルーフ
漏れ防止。または漏れづらい機能を備えたVAPE機器。メーカー製品ページなどでよく目につく。
スピットバック
コイルに熱を通すとリキッドが弾ける現象。PG多めのリキッド、ウィック接地、またはホットスポットの除去が不十分であったり上手くコイルにエアが当たらない場合などに起こる。 スピッドバッグ、スキッドロウなどと間違えやすい言葉。
ハンチェ
ハンドチェックの略。VAPE機器を手に持ち写真に収めること。他、テーブルに置かれたものはテーチェ。ふるいにかけられ選抜したものをフルーチェともいう。 また、人差し指を出したガンフィンガーチェ。2本指でのピーチェ。3本指でのイー万チェなど撮影した場所や行っている行為に対して「チェ」が付け加えられる。
セカハン
セカンドハント、またはセコンドハントの略。中古品のことだがそう呼びたくないときに使用される。手から手へ~。VAPEはそれこそ天下の回りもの。 個人的にはそうして製品が活用され続けていくことには賛成する。使われないものは哀れだからだ。
放出
売リに出すこと。または無料でプレゼントすること。
1k
1,000円。K(キロ=1000倍)が由来。50kなら5万円。数値が1000以上なら1m(100万円)となる。具体的に言いづらいギャンブラーの数え方からきているとも。
リスト販売
主にFacebookの非公開グループにおいての販売形式。抽選などで買い手が決まる。少数生産のハンドメイド品、限定品販売でこの形式を採用しているモッダー(製作者)が多い。 こうしたクローズド手法は一般的な通販サイトでは手に入らないこともありプレミアがつきやすい。
超音波洗浄機
20~50kHz程の超音波を用いて洗浄する機器。細部の汚れを浮かす効果がある。あくまで浮かす為でありその後の洗浄も必須。 それと超音波は金属に対し作用するためプラスチック製品にはあまり効果がない。
無水・消毒エタノール
エチルアルコールの濃度99.5%以上を無水エタノールといい揮発性が高く脱脂効果がある。洗剤を使用できない電気製品の洗浄などに用いられる。殺菌効果は低い。 かえって無水エタノールより濃度が低いもの(70-85%)は消毒用エタノールと呼ばれる。
セスキ炭酸ソーダ
油脂・タンパク質などを溶かすアルカリ洗浄剤。重曹よりも水に溶けやすく強力。アトマイザーの切削油や工業油、付着リキッドなどの洗浄効果が高い。 尚、PCなどのような樹脂はアルカリに弱いため中性洗剤をお勧めする。
クエン酸
アルカリ系の汚れに高い洗浄力をもつクエン酸。食品添加物でもある。酸化したブラスやカッパーを漬け込むとサビが落ちる。カビ取りなど塩素系と混ぜると危険。 アトマイザーなどの洗浄には使わないほうがいい。
全バラ
アトマイザーなどをすべて分解すること。主に構造の把握や不具合等がないかを確認する。また、リキッドの匂いが消えない場合にも全バラして清掃したりする。
VAPE沼
誰もがスターターキット1つで満足するはずだったVAPE。だが、知れば知るほど奥が深く物欲センサーの感度も自ずと上がってしまう。 欲しい物が次から次へと出現し、気づけば散財している有様のことをいう。
ゴール
自分に合った最高のVAPEを手に入れ、もうこれ以上散財しないと己に言い聞かせる言葉。または沼の住人が一息つきたいときに発する言葉。 ただそれはゴールではなく新たなスタートかもしれない。
まとめ「知らないことが許せないVAPER」
お疲れ様でした俺。毎度ざっくり書きなぐってしまうクセがあるので思いついたら追記修正します。
さて、VAPE用語集。知ってる言葉や知らない言葉、はたまた「コレ造語だろ?」とかあったと思う。
特に知らない言葉なんか目にしようものなら血眼になって調べた方もいたんじゃないですかね。で、造語だとわかった途端に安心したりしてませんか?
けれどそういう方ってのは真のVAPE好きかと思うんですよ。 VAPEデビューもニコリキ、海外通販、メカニカルなど「知らないことが許せない」。そう思えばこそ己の知見も広がるというもの。
ただ、知り得た情報を誤って解釈してたりする場合もありますし最悪それをまた他者に伝播させることだけは極力避けたいところ。