ニコチンリキッドの濃度計算とその算出方法【DIY用】
ガリでございます。本日は、前々から疑問に思っておりました「ニコチンリキッドの濃度計算」についてです。
VAPE(電子タバコ)で使用するニコチンリキッドはフレーバー用とDIY専用のモノがあることはご存知ですか。・・ですよね?
フレーバーニコチンリキッド(濃度3mg/ml~12mg/ml程度)は「そのまま吸えるもの」。 対して、DIY専用の濃度が高いニコチンベース液(濃度36mg/ml以上)は絶対に希釈せず吸ってはいけません。
私たちVAPERはときに、国内で購入したノンニコチンリキッドに先ほどで述べた「ニコチンベース液」を適量(吸える濃度)混ぜて使用することがあります。
そして、その際によく使用するのが、希釈量を自動で計算してくれるサイトやブログ。または希釈表など。
これらの活用はニコチンリキッドDIYには無くてはならないものであり、大変便利なものです。
しかし、それ故に過信してはいけないとも思っているのです。 なぜか? 何も疑問に思わずに活用していらっしゃるVAPERさんは居ないと思いますが、日本の法律(薬事法)では液体ニコチンは劇薬品指定です。
なので、どのようにして計算が成り立っているのか?というのを知っておかねばなりません。
計算入力フォームへの誤入力、誤作動、そのプログラムが正確といえる証拠は?・・・そう言われたら不安になりませんか?
ですので最初から計算方法を把握しておけば、ニ重の面で安全性を保ちやすいと思うのです。
単純に薄めればいいという話
濃度計算フォームで有名なのはピントルさんの濃度計算フォームではないでしょうか。
他にはUncle-Vaperさんの簡易濃度計算機をよく活用しています。
では、早速、皆さんに問題です!
容量100ml、濃度100mg/mlのニコチンベースを使用して「3mg/ml濃度」のニコチンリキッドを20ml作成したいのです。 ニコチンベースを何ml添加すればよいでしょうか?
・・・・はい、終了! ではでは、答えを一緒に考えていきましょう!
ニコチンベース液を何倍に薄めたいかで計算する
容量100mlの濃度100mg/mlのニコチンベースを使用して3mg/ml濃度のニコチンリキッドを20ml作成したい。ニコチンベース液を何ml添加すればよいか?
ニコリキDIYをする場合、ニコチンベースの容量は無視していいです。 肝心なのは100mg/mlの濃度を「何倍で割るか?」ということ。
上記の例だと3mg/mlにしたいのですから、単純に100÷3=33.3(倍)に薄めればニコチンベースの濃度は3mg/mlになります。 これが基準になります!
ニコチンベース濃度÷目標濃度=何倍に薄めれば目標濃度になるかが分かる
では、お次に目的の容量20mlで作成するには?
先ほどの計算で何倍で薄めれば目標濃度になるかの基準が出ました。 これにより作成容量が20mlや60mlであってもそれらを33.3倍にしてあげれば、何ml添加すればよいかが分かります。
この意味あいとしては、ニコチンベースであれ、フレーバーであれ、混ざった同じ液体(ml)だと思ってください。
ニコチン濃度という概念は「1ml中に含まれるニコチン含有量」で決まるので、パーセンテージ扱い(割合)になるということ。
基準はピュアニコチン(約1000mg/ml)から来ています。 12mg/mlの濃度ならば1.2%。6mg/ml濃度ならば0.6%。100mg/mlならば10%ね。
今回の例3mg/mlならば0.3%の濃度にすればよい。
容量100mlの濃度100mg/mlのニコチンベースを使用して3mg/ml濃度のニコチンリキッドを20ml作成したい。ニコチンベース液を何ml添加すればよいか?
上記の例ならば、20ml÷33.3倍に薄める=0.6mlなので、0.6ml足せば3mg/mlの溶液の完成です。 ちなみに60mlの場合は60ml÷33.3=1.8mlということになります。
しかし、足した分で計算しますと20.6mlになりますよね。 目標の20mlにするならば0.6mlを引いた容量にしなければなりません。※目標容量が増えても問題無いのでしたら、これで完成です。
そうなると「20ml-0.6ml=19.4ml」となり、最終的な答えは・・ 19.4mlのノンニコフレーバーに100mg/ml濃度のニコチンベース液を0.6ml希釈すれば、3mg/ml濃度で20mlのリキッドが完成します。
計算方法のおさらい
濃度100mg/mlを使用して3mg/mlの濃度でニコチンリキッドを20ml作成したい。
20ml÷(100÷3)=0.6ml 20ml-0.6ml=19.4ml 19.4mlのフレーバーに100mg/ml濃度のニコチンベースを0.6ml足せばよい。
これを分かりやすくしますと・・ 目標容量÷(ベース濃度÷目標濃度)=希釈容量 容量(ml) 濃度(mg/ml) という私個人によるニコチン濃度計算方法でした。
この数式でやってみると計算サイトによっては誤差が出ます。 複数サイトでは合っていたので、たぶん間違いないと思いますが・・・。
小数点以下の誤差でも希釈差って大きいですし、必ず納得してから計算サイトを活用するようにお勧めします。
全ての基準はメーカー次第
私はニコチンリキッド濃度の算出方法を計算サイトの数式を元に当てはめただけです。そして何故そうなるのか?という流れを考えてみました。
最終的には納得しています。今後は自分自身で計算できますしね。
しかし、大元のメーカー側の誤差も少なからずあると思うのです。 ピュアニコチンの仕入れにしても(90%から99%)のくらいの開きはあるでしょう。 私たちの見えない範囲ですから、正直「信じるしかない」と思います。
ベース液にしても、ニコリキフレーバーにしても、「本当にその希釈間違っていないのか?」とは言えません。
欲しいのなら黙って買うしかないのが現状・・。そこのところのリスクは少なからず念頭に入れておいたほうがいいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?