【Gariben開発者対談】3ヶ月間、迷わず走り切れる学習環境を目指して
英語学習の課題「継続力」
ジョセフ:改めて面と向かってお話しすると、緊張しますね。今日はよろしくお願いします!
セレン:こちらこそ、よろしくお願いします。
ジョセフ:まずは先日終了したばかりのGariben1期について、無事終えてみての感想をいただけますか。
セレン:ピアラーニングという学習スタイルは実際にやってみないと効果がわからなかったので、1期で成果が出てよかったです。
何より英語学習の根本である「継続」を、仲間がいることで学習のモチベーションを保つ仕組みに落とし込めた点は、運営も参加メンバーも含め、Gariben1期に関わった全員の力かと思います。
ジョセフ:実際に数値としても、3ヶ月の学習継続率95.9%、TOEICスコアも平均138点アップ(※1)という成果を上げることができました。運営として成果を出せほっとしています。
※1...学習継続率は受講期間(全12週間)のうち、卒業生が平均で学習した日数の割合。平均スコアはGaribenの推奨学習時間を達成した1期生の平均値です。
セレン:Garibenは英語学習サービスなので、「みんなで英語学習できて楽しかったね」では意味がないんですね。しっかりとTOEICスコアという形で目標数値の達成があったことが、成果を実感できた一番の理由じゃないかと思います。
ジョセフ:そうですね。1期生には本当に頑張っていただきました。
このままGaribenの話を深ぼっていきたいところではあるのですが、まずはその前に前提として、今の英語学習について整理していきたいと思います。先ほども話が出ましたが、私たちは英語学習で何より大事なのは継続だと考えています。セレンさんはこれまで多くの英語学習者を見てきたかと思うのですが、英語学習が続けられない理由をどう考えていますか。
セレン:続けられない理由はいくつかあるのですが、一つ習慣化できないという点が挙げられます。
セルフマネージメントの領域になるのですが、学習が続けられない人は自分のやるべきことを計画的にこなすことができません。
これまで見てきた英語学習者の半数以上は、この計画的に勉強を進める習慣化ができず、挫折してしまっています。
ジョセフ:習慣化できる人とできない人とでは、どういった点でタイプが分かれるのでしょうか。
セレン:続けられる人は成長を実感する力に長けています。同じスコアの伸びでも「これしか伸びていないのか」と捉える人と、「こんなに伸びている」と捉えられる人がいて、継続という面では後者がモチベーションを保ちやすく学習が継続しやすいです。
ジョセフ:たしかに1期生を見ていても、勉強を続ける中で自分の英語力のどこに変化が生まれているのかを自覚できる人は、今できていない点を明確に捉えられ改善できるので、結果大きく英語力も上げている方が多かったですね。
セレンさん自身、法人研修やパーソナルコーチングなどでさまざまな英語学習者に指導などを行っていると思うのですが、続けられない人に対しての指導ではどういったアプローチを取っているのでしょうか。
セレン:継続という点では簡単な学習タスクを設定することが大事だと教えています。研修内容は基本的に学習時間などの理想を前提に作りあげることが多いのですが、実際のところ理想のプランをこなし続けられる人というのは稀なんです。
学習へのモチベーションは上がり下がりがあるのが普通ですし、仕事や子育てなど、社会人であれば英語学習以外にやることがたくさんあります。
そういった必ずしも英語学習の優先度が高いわけではない日常の中で、英語学習を取り入れるための手段としてプランB、理想のプランができなかったときに行う1日5〜10分ほどの学習プランを事前に作ることをおすすめしています。
ジョセフ:プランB。たしかに社会人ですと時期やタイミングによって忙しさも異なり、必ずしも十分な学習時間が確保できないときがありますね。
参加しやすい価格としっかり英語力を伸ばせる仕組みを目指して
ジョセフ:そんな継続に課題を持つ方の英語学習をサポートしようとGaribenの開発に至ったわけですが、相談させていただいたのは昨年の秋頃でしたね。
当時はGaribenの前身サービス「英語基地(※2)」のトライアルを終え、想定以上に参加メンバーの英語学習が自力では続かないという課題がありました。
設計を反省してみると、継続には3つのポイントが大事なのではないかと考えるに至りました。
先程までのお話を踏まえると、学習成果の可視化によって成長実感が得られる、自分のレベルにあった学習方法を知ることで文法はじめ自分の弱点を克服できるなど、一般的な英語学習の課題にも結びつけられそうな点が英語基地でも課題だったのかと腑に落ちますね。
私たちとしては上で挙げたポイントをサービスに実装するために、コンセプトや提供内容を大幅に見直し、セレンさんにご相談に行ったのですが、当時の印象はいかがでしたか。
※2...5〜6人組の仲間で学習報告や英語学習に関する情報を共有する学習コミュニティ
セレン:初めてお話を持ってきていただいた時にはすでに仲間との関係性の部分を骨組みとする仕組みを考えられていて、価値の重きを参加メンバー同士の水平関係に置いていたのが新鮮に感じられました。
一般的な英語サービスですと、基本的には講師が生徒にどう教えるかと縦軸で考えるものが多いんです。
ただその時は仲間とのつながりなどが今のGaribenほど設計されてはおらず、Garibenの卵という感じでしたね。
ジョセフ:初期のGaribenの構想案では参加メンバーごとの弱点をスコアから判定し、リスニング中心・リーディング中心・バランス型などに分けて学習計画を立ててもらう設計でした。
私たちとしては、「これでうまくいくのではないか」と内心思っていたのですが、セレンさんから「想定する英語レベルの参加メンバーが一人で学習計画を立てるのは難しい」などご指摘いただいて、設計の粗さを痛感したのを覚えています。
セレン:たしかにありましたね。
ジョセフ:今のGaribenには採用されていませんが、当初は英語を仕事に活かしている、学習を経てキャリアアップを果たしたロールモデルを招いたイベントを定期開催し、ユーザーのモチベーションを保つ設計も考えていました。
改めて当時の資料を見返すと、形になっていないアイデアがたくさんあり、「だいぶ紆余曲折したな」と実感します(笑)。
当時の仕組みの設計について、率直にどういった感想を持っていましたか。
セレン:Garibenのカリキュラムは、マンパワーとシステムとでうまく役割を組み合わせている点が面白いと思っていました。
マンパワーでどうするかをまとめると、どうしても全てを人が対応している分パーソナルコーチのような高単価なサービスになってしまいます。
そうなってしまうと気軽に試せる価格は実現できません。
いかにシステムを使ってカリキュラムを構築していくかを考える必要が出てきます。
私自身、これまでパーソナルコーチなど、マンパワーで一人の英語学習者に向き合う機会も多かったので、マンパワーでしていたことをどれほどシステム化できるのかという実験でもあったんです。
そしてGariben1期を終えた今思うのは、システムでもかなりできることはあるという気づきです。
今のGaribenで取り入れられている各学習パーツごとの中で弱点を見つけ、対策を取っていくというのは、これまで個人のカウンセリングという形で行っていました。
それを全員が使える情報ソースとして用意し、それぞれのメンバーが情報を参照しながら取るべき対策に取り組むという仕組みに展開し実際にメンバーにうまく使っていただけたのは、すごく達成感がありました。
理想と現実に折り合いをつけながら作ったカリキュラム
ジョセフ:今の仕組み化など、Garibenでは私たちはもとより、セレンさんにとっても初めての経験が多かったと思います。
その中で私たちも意固地になってしまった部分もありましたし、セレンさんも成果を出すという面で妥協せずに主張していただいたこともたくさんありましたね。
特に印象的だったのは学習時間の設定です。
「1日1時間の学習時間では3ヶ月で英語は伸びない、最低でも2時間は必要」とご指摘いただいたのを今でも強く覚えています。
社会人を想定すると、運営としてはどうにか最低学習時間を1時間に設定したいと考えていたのですが、セレンさんとしてはどういった意向がありましたか。
セレン:1日あたりの学習時間という考えはすごく難しいんですね。社会人にとって毎日1時間の学習時間はそもそも確保しづらい。なので1時間でもすごいことなんです。
ただ短期間で成果を上げるとなると、1時間の学習だとどうしても効果が弱くなってしまいます。
確実に目標とする英語力の伸びを実現するためには、やはり1日最低2時間など理想をベースとした設計をする必要があり、これまで行ってきた研修などのほとんどがそういった理想でのカリキュラム設計となっています。
ただGaribenでは運営チームから「いきなり毎日2時間は厳しいです」とご指摘いただきました。
その理想と現実のせめぎ合いの中で、今のGaribenカリキュラムに落ち着いた印象です。
ジョセフ:何度も学習時間について議論した記憶がありますね。セレンさんにはかなり柔軟に対応いただいて、どうにかカリキュラムに落とし込めました。
セレンさんは特にどういった点で苦労された記憶がありますか。
セレン:一番大変だったのは教材の選定ですね。時間が限られる中で、何を使って勉強を進めるかを設定するのはとても難しかったです。
メンバーそれぞれ異なる学習ニーズに対して教材を選定する、加えてその教材があわなかったときのためにサブ教材まで用意する。
特にサブ教材というのはこれまでの法人研修ではあまりなかったオプションだったので、選定には苦労しました。
ただこれまでたくさんの英語学習指導を行う中で、ある程度わかりやすい教材、効果が出やすい教材というのはわかっていました。その点はこれまでの経験が活かせたなと思います。
ジョセフ:教材や学習時間など、管理という面では画一的な案内にしたほうが良いですが、やはり人によって必要としているものが異なる以上、少しでも選択の余地は作ってあげたいと考えていました。
ただおっしゃる通り選択肢が多すぎると逆にメンバーが迷ってしまう恐れもある。この辺りの設計は本当に難しかったですね。
セレン:迷わない設計って短期間で成果を上げるためにはとても大事な要素だと思います。
「音読をやってください」「シャドーイングやってください」とは言えるんですが、何を教材として、どう学習するかの道標を設定しないと、結局学び方で迷ってしまうんですよね。
ジョセフ:Garibenではその道標に加えて伴奏する仲間、目指すゴールとしてのスコアも設定されているので、結果多くの方が迷わずに学習し続けられましたね。
セレン:結局英語が伸びるかどうかは、迷わずに学習を続けられるかにかかってきます。今回Garibenで証明できたのは、迷わず走り切れたら3ヶ月でも英語力は伸びるという点です。
迷うんですよね、結局。やり方や学習するボリュームなど英語学習では疑うポイントはいくらでもあります。
ただ迷いや悩みは行動にはなっていないので、短期間で英語力を伸ばすにはいかに行動しない時間を減らすかが大事なんですね。
なのでGaribenでは自己分析の仕方、スコアの推移の見方をはじめ、英語学習で発生する迷いそうなポイントに対して回答・解決アプローチの選択肢を提示し、3ヶ月行動し続ける仕組みに仕上がったと思います。
ジョセフ:特にTOEICを学ぶ意義をセレンさんからメンバーへ伝えていただいたことは、実際のメンバーの反応から見てもとても価値あるものだったと思います。
セレン:私がこれまでしてきた法人研修と個人の学習での大きな違いは、TOEICを学習することへの迷いです。
法人では会社の規定でTOEIC〇〇点など明確なゴールがあるのですが、個人で学習していて、英語の成長度を測るためにTOEICを受験する人の中には、「なんでTOEICをやっているんだろう?」と悩んでしまう人もいます。
そんな人に対してお伝えしたいのは、TOEICのスコアが上がることは、確実に英語の理解度が上がっているということ。
TOEICのような偏りの少ない英語を時間以内に処理する力は、英語を使った情報収集などに確実に活きます。もちろんスコアを伸ばすことが本質ではありませんが、疑って行動できなくなるよりもTOEIC対策を通して少しずつ自身の英語力を上げた方が良いと私は考えます。
1期の振り返り、2期に向けて
ジョセフ:続いては1期を終えてみて、成果以外にうまくいったなと感じる点を話していこうと思います。
セレン:当初意図したものではないのですが、改めて他のサービスと比べるとメンバーの自主性を作れた点が良かったと感じます。
コーチング系のサービスの中には、担当者が学習者をカウンセリングして、課題を洗い出して、教材を選んで、学習状況を管理してもらう設計が多くあります。
短期間で成果を出すためにはそのアプローチもありかとは思いますが、学習に対する自主性はつきづらく、サービスの利用期間が終わった段階で英語学習自体も一度終わってしまうことが少なくありません。
一方でGaribenは方向性は示すものの、ある程度自走しないと成果を上げられないサービスです。
メンバーは方向性を設定してもらうものの、やるのは自分という感覚を持ちながら学習できるので、Garibenを卒業してからも自分の力で学習を続けていけると思います。
そういった意味で、Garibenは英語学習者の自走する体力と自走の仕方を学べる場になっています。
ジョセフ:たしかに1期生の中には卒業後にTOEICを受験する方も多く、やる気ある方同士がグループを作り、Garibenが終わった今も勉強に励んでいますね。
最後に、1期を踏まえて2期でどんな試みを試していくかを話し合えたらと思います。
1期では、選択肢が多く迷ってしまった場面もあり、2期ではより迷いを少なくするスタイルを徹底しようと考えています。
加えて2期ではメンバーの学習のストーリーを重視したいと思っています。
セレン:英語学習サービスでストーリーという言葉は初めて聞きましたね。
TOEICでは「個人の逸話」という意味でnarrativeという単語がパッと頭の中に浮かんだのですが、どういった設計を考えているのでしょうか。
ジョセフ:メンバーには今やっている学習に対する納得感を持っていただきたいなと考えています。カリキュラムの設計、時期ごとの学習内容を運営・メンバー全員で共通認識を持つことで、迷わず学習が続けられる設計を作っています。
セレン:なるほど。ストーリーは納得感を得られる道筋なんですよね。
「なぜ自分は今この学習をしているのか」
他のサービスでは自分の学習に対する納得感は利用者自身で作ってもらうものが多い中で、そこを最重視している点が面白いですね。
ジョセフ:ここで想定しているストーリーは、うまく英語学習をやっている人が自然と行なっている自分を納得させるプロセスです。
12週間のプログラムの中で自分の今やっている学習が何のための学習か、それを一つ一つ言葉にしてストーリーを作ることで、3ヶ月納得感を持ち続けて走り続けられるのではないかと考えています。
セレン:他のサービスでは、むしろサービス提供者側が利用者を無理矢理でも納得させて勉強してもらうことも多いので、ユーザーに寄り添った設計ですね。
ジョセフ:これは1期を通して気づけたポイントだったので、反省を踏まえ2期ではより納得感を持って3ヶ月走り切ってもらいたい。これが開発者の願いです。
それでは最後にGariben2期への参加を検討されている方に向けて、一言背中を押すお言葉をお願いします!
セレン:学習の継続ができないと悩んでいる方はぜひ参加していただきたいです。
継続ができないという課題は環境要因が大きく、勉強する環境を変えれば学習を習慣化できる人がほとんどなんですね。
Garibenはそんな学習環境の一つです。
英語学習では、いろんな人の力を借りて自分の力が上がれば良いんです。
一方で仲間の力を借りる場というのはなかなか無いのが実情です。
SNSでは英語学習者といくらでも繋がることはでき、勉強に対する共感を得ることはできます。ただ、学習に対してモチベーション上げてくれる存在には必ずしも出会えるわけではありません。
人の存在がモチベーションを上げるきっかけになるには枠組みが必要だと思って、Garibenでは同期とグループという、大きさの異なる場に常に参加している状態になります。
場所に迷わない、道に迷わないので、結果英語力が伸びる。
先ほども話が出ましたが、迷う時間は英語力の伸びにつながらない時間です。もし英語学習が続けられず迷っているなら、再び走り出すためにGaribenに参加してみるのも良いかと思います。
ジョセフ:お言葉深く刺さりました。本日はお時間いただきありがとうございました!
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仲間と学ぶ、英語に本気の3ヶ月「Gariben」
Garibenは仲間と学びをシェアする社会人向けの英語のピアラーニングサービスです。
目安となる学習時間は毎日1.5時間以上。
参加いただいた方は毎日の学習レポートを仲間と共有し、日々の進捗を確認します。継続が難しい英語学習に日々のコミュニケーションを取り入れることによって必然的に学習に向き合う環境が提供されます。
本気の英語学習サービスを調べた経験のある方なら、コーチング式の英語スクールを検討したことがあるかもしれません。しかし、一般的なコーチング式の英語スクールでは3ヶ月で50万円ほどとかなり高額で、諦めた人も多いかと思います。
Garibenでは独自の学習継続システムにより、1ヶ月あたり2万円台と気軽に参加しやすい価格を実現しました。
Garibenのサービス詳細は下記のページより確認できるので、今回こそは本気で英語学習に取り組みたいという方はぜひご検討ください。
★最新の開催スケジュールは下記の公式サイトをご覧ください★
Gariben説明会も定期開催しておりますので、興味のある方はお気軽にご参加ください。