『デッキ紹介』水流のロック
こんにちは、ガレリオです。
最近外は暑いですけど、クーラーとかで身体を冷やしすぎないように気をつけましょうね。
コンセプト
今回紹介するカードは"ヒーロー見参"です。
効果をご存知でない方の為に説明すると、相手モンスターの攻撃宣言時に自分の手札の中からランダムに相手に選んでもらって、それがモンスターだったら特殊召喚できるというカードです。
遊戯王GXの主人公、遊城十代が使用するカードの1枚で、彼は手札1枚だけの時にこのカードを発動し、ピンチを防いだり、逆転に繋げたりとヒーロー見参という名前通りの活躍をしていました。
効果が似ていますが、耐性が付いたり、ランダム性が無いカードとして敵襲警報-イエローアラート-やピンポイント・ガードなどがあり、ましてや手札からモンスターの特殊召喚を狙うだけならP召喚などの手段もある為、このカードを使うメリットを考えてみました。
1.ヒーロー見参って言いたい
2.特殊召喚できるモンスターに制限がない
3.ランダム性だから良い
1.は良いとして、2.はピンポイント・ガードやP召喚と違い、召喚条件さえ満たせていればLv.に縛られる事なく何でも出せる事、そして敵襲警報-イエローアラート-と違い特殊召喚したモンスターは場に残るのでメインフェイズ以降も仕事ができます。
そして、3.は相手依存である事、ランダム性が高い、というのは一般的には避けられがちなカードが多いですが、まず相手依存なカード、ランダム性が高いカードというのは効果処理時に対戦相手と"会話"ができるカードが多いのでデュエルが盛り上がる要因になりやすいです。
そして、この"ヒーロー見参"というカードに関して言えば、何もモンスターカードを当てられる必要が無いのです。
ここが他のカードにはないヒーロー見参の魅力だと思います。
なんのこっちゃと思われてると思うので説明していきます。
ランダムに選ばれるカードをモンスターに限定するのであれば、敵襲警報-イエローアラート-などでも事足りますが、ランダム性である事を活かして、モンスターカードだけでなく、魔法・罠カードが選ばれても良いのでは?という発想をしてみました。
今回はその一例として、シンクロ・オーバートップというカードを選びました。
シンクロ・オーバートップは墓地にある状態で、自分の場のSモンスターが戦闘で破壊された時に、墓地から除外してEXデッキから赤き竜を特殊召喚できるというカードです。
つまり、Sモンスターが攻撃を受ける宣言時にヒーロー見参を発動し、手札のこのカードが選ばれた場合、モンスターではない為墓地へ送られ、ヒーロー見参の処理は失敗し、戦闘は続行されます。
その後Sモンスターが戦闘破壊されれば、墓地からこのカードを除外し、EXデッキから赤き竜が特殊召喚されます。
そうは言っても、数々の除去を退けながら戦闘でSモンスターを破壊して貰いつつ、赤き竜の対象を用意するのって大変じゃないか、と思われた人が大半だと思います。
戦闘以外の耐性を持ちつつ、復活できて、尚且つ相手にほっとかれないようなモンスターなんている訳…
いました。氷水啼・エジルギュミルです。
フリーチェーンで自分の場のモンスターに効果破壊・除外への耐性を付与しつつ、相手の効果にチェーンしてたらそのカードを除外するという効果を持ちつつ、『氷水』ネームを持っているので、氷水のアクティなどで戦闘破壊後に場に復活する事ができます。
そして更には氷水底イニオン・クレイドルの効果を良い感じのタイミングで使う事で、エジルギュミルの攻撃力が0になるので、戦闘破壊を誘う事ができます。
長くなりましたが、場にヒーロー見参、氷水啼・エジルギュミル、手札にシンクロ・オーバートップ、墓地に蘇生させる事ができる氷水モンスターがある状態を作れれば、ヒーロー見参の効果が失敗した時に、赤き竜とLv.10Sモンスターであるエジルギュミルが並ぶので、好きなタイミングでLv.10のドラゴンSモンスターをS召喚できます。
以上の流れを組み込んだデッキがこちらです↓
デッキレシピ
主要なテーマ
・氷水
【動き方】
初動はシンプルな氷水の動きで氷水啼エジル・ギュミルを特殊召喚しておく事と、ヒーロー見参を用意する事を目指します。
氷水のエジルef→氷水揺籃or氷水大剣現→なんやかんや→氷水啼エジル・ギュミルss
ビッグウェルカム・ラビュリンス→白銀の城の魔神像→ヒーロー見参(セット)
ヒーロー見参を発動するには、手札にモンスターカードが1枚以上必要なので、手札にモンスターを如何に確保するかという問題も生じてきます。
それも相まって"氷水"というテーマをデッキの中心に選んでいます。
氷水のエジルはヒーロー見参で出しても強く、自身の効果で特殊召喚したモンスターは手札に戻ってくるので、2枚目以降のヒーロー見参の弾も装填してくれます。
氷水底イニオン・クレイドル、サルベージにも対応しており、手札にモンスターを抱えておきやすいです。
そして、ビッグウェルカム・ラビュリンスでヒーロー見参に触るのもビッグウェルカム・ラビュリンスの墓地効果で白銀の城の魔神像を手札に戻す事ができるのでトラップ・トリックやトラップ・トラックよりも今はこちらを優先しています。
しかし、このままではシンクロ・オーバートップを引けるまで耐久するか、引いていても使い道が無かったので、直接赤き竜を出す動きと、シンクロ・オーバートップを手打ちできるように水月のアデュラリアを追加しました。
氷水には装備カードになれる氷水艇エーギロカシスと氷水艇キングフィッシャーがいるので、氷水揺籃や氷水大剣現などから準備して、水月のアデュラリアの召喚条件を満たします。
そして、装備した2枚のカードをコストとして、デッキからゾンビ・キャリアを墓地へ落とし、Lv.7シンクロします。これで、シンクロ・オーバートップを手打ちできるようになりました。
この時シンクロするのをシューティング・ライザードラゴンにすればデッキから氷水モンスターを墓地へ送りながら、追加でもう一体シンクロできるので、シンクロ・オーバートップで蘇生できる数も増やせます。
その他の採用カード
・ヒーロー見参で特殊召喚したいモンスター
ヒーロー見参の効果で特殊召喚して強い氷水のエジルと白銀の城の魔神像以外のカードとして、ロックスケイルと城塞クジラを採用しています。
ロックスケイルは特殊召喚成功時に相手モンスター1体を対象に取って、そのモンスターを装備し、装備したモンスターと同じ属性・種族と戦闘を行う時に"カタストル化"する効果です。
バトルフェイズ中に出てくるとちょっと厄介な(水属性なら尚良い)モンスターを探していたら釣れました。
相手モンスターを装備化させる効果は水月のアデュラリアのコストにも充てられるので便利です。
城塞クジラは氷水啼エジル・ギュミルの横に出てくると1体のみを対象に取る効果を無効にできるようになるので、更に盤面を硬くできる他、氷水帝エジル・ラーンのコストに充てながら、エジル・ラーンとトークンをリリースして墓地から特殊召喚もできるので氷水との相性は抜群です。
氷水帝エジル・ラーンとゾンビキャリアは手札の枚数を減らす事ができるので、ヒーロー見参の選択肢を絞る事ができます。
お互いの場に表側で魔法・罠が敷き詰められていたら水月のアデュラリアも打点がめちゃくちゃ上昇するので、ヒーロー見参で出しても強いモンスターの1枚になれます。
・赤き竜から特殊召喚するモンスター
赤き竜の効果で氷水啼エジル・ギュミルを対象に取って特殊召喚するモンスターは以下の3体です。
⚪︎アトミック・スクラップ・ドラゴン
⚪︎魔王超龍ベエルゼウス
⚪︎深淵の神獣ディス・パテル
アトミック・スクラップ・ドラゴンは自分の場のカードを破壊しつつ、相手の墓地からカードを3枚デッキに戻す効果を持っています。
自分の場の水属性モンスターを破壊すれば、墓地の氷水モンスターの効果のトリガーも踏めます。
氷水は耐えて耐えてロングゲームに持ち込みやすいので、そうなった時に魔王超龍ベエルゼウスで負け筋を無くし、勝ち筋を作りに行きます。
ゾンビキャリアやシンクロ・オーバートップ、氷水など除外されるカードが多いので、深淵の神獣ディス・パテルでデッキに戻し、相手の阻害をしながらリソースの回復ができます。
赤き竜の効果は相手ターン中に使う事が多いので、深淵の神獣ディス・パテルを出す機会が多いです。
終わりに
氷水と城塞クジラを採用しているデッキは今まで何度も作ってきましたが、今回はヒーロー見参のデッキにしてみました。
ヒーロー見参や大金星!?、アルカナフォースみたいな運要素、相手依存な効果ではあるものの、当たり、外れの結果次第でエースモンスターが変わったり、デッキの動きが変わったりするのは考えているのも楽しいし、デュエルしてても楽しいので今後もこういったデッキを作っていたいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
またよろしくお願いします。