ガーデナー(庭師)養成講座 第5期 第14日~玉造りの刈込&結びもの・ロープワーク編~
前回までの3回にわたって、生垣の刈込を題材に、「工程管理」について学び、実践していただきました。
切る技術を身につけることは当然ですが、ひとりのガーデナーとしてお客様のお宅でお庭のお手入れを行う際には、お客様の限られた時間の中で、予定通りに仕事を完了させることも重要なスキルのひとつ。
それが『工程管理』です。そのポイントについて、学んでいただけたのではないかなと思います。
そして、今回は、『刈込』の最終回。
玉造りの刈込がテーマです。モチノキの玉造りを題材に、刈込にチャレンジしていただきました。
さすがに、「刈込」それ自体には、皆さんかなり慣れて来たなという印象を受けます。
しかし、今回皆さんを待ち受ける課題は、「脚立の立て方」でした。
写真の通り、直下には生垣があり、かつお隣の住宅に隣接している環境です。
こういった環境において、どのように脚立を使用していくのか、皆さん悩んでおられました。
そのため、講師の細川から、どのように立てるのかのポイントを具体的に指導させていただきます。
脚立の立て方がわかってからは、皆さん手慣れた様子で養生を進め、刈込に入っていきます。
刈込自体は順調に進めることができていました。
あとは、細川から、玉造りならではのポイントをお伝えした上でしっかりと仕上げていただき、終了です。
仕上がりがこちら。
そして、今回の講座の後編は、結びもの&ロープワークです。
修得していただくのは2つの技術。
1つ目の技術は、『男結び』。
たとえば木を植えたときに支柱設置をするのですが、その固定の際にシュロ縄という紐を使用して結ぶ上で必要となるのが、その結び方のスキル。
その中でも最もメジャーな結び方が『男結び』です。
まずは、講師の細川からレクチャーし、その上で皆さんに取り組んでいただきます。
本来は、シュロ縄を使用して結ぶのですが、固定をするのが難しいため、最初はふつうの紐で結び方のコツを掴んでいただき、それからシュロ縄でトライしていただきました。
2つ目の技術は、『南京結び』。
こちらは、軽トラックに脚立など道具、剪定枝などを積み込んだあと、それらが落ちないように固定するために必須な結び方のスキルで、いくつかある結び方のうちの1つです。
最も基本的な結び方と言っても良いかもしれません。
男結び、南京結びとも、事前に解説動画をお送りし、予習をしていただきました。
その上で、動画を見ても理解できなかったポイント、実践してうまくいかないポイントを、その場で解説しながら進めていきます。
それでもなかなかスンナリとはいかないようでした。
得意苦手もありますし、何より繰り返し練習しながらコツを掴むしかありません。
ただ、実際にご自身が取り組み、躓いたポイントについてその場で解説を受け、理解して再度取り組むことは、間違いなく修得への近道。
諦めずに練習を続け、身につけていただきたいなと思います。
さて、来週からは剪定に戻ります。
そして、最終日までひたすら剪定が続きます。
第5期の講座も大詰め。
最後まで皆さんの技術修得をしっかりサポートしていきます。
★第6期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。
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