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ガーデナー(庭師)養成講座 第4期 第18日~男結び&南京結び編~
先週まで3回にわたり、「登り込み剪定」にチャレンジしていただきました。
不安定な状況下での剪定。
普段使わない筋肉を使用しての作業、疲労感があったのではないかと思います。
今回は、現場での実技を1日お休みして、植木屋のちょっとした技術を習得していただく場をつくらせていただきました。
習得していただくのは2つの技術。
1つ目は、『男結び』。
たとえば木を植えたときに支柱設置をするのですが、その固定の際にシュロ縄という紐を使用して結ぶ上で必要となるのが、その結び方のスキル。
その中でも最もメジャーな結び方が『男結び』です。
皆様には、事前に男結びの解説動画をお送りして、予習をしていただいた上で、本日を迎えていただきました。
その上で、講座内で講師の細川から、やり方をレクチャー。
本来、支柱等を結んで固定する際には、「シュロ縄」という紐を使用します。
しかし、シュロ縄での固定は、ちょっと難しいので、最初はふつうの紐を使用して、まずは結び方それ自体を身につけていただきます。
ふつうの紐で結ぶのに慣れたら、次はシュロ縄での結びにチャレンジ。
とにかく繰り返し、結んでいただきます。
今日1日で完全に習得・・・というわけにはいきませんが、コツを掴んでいただいたら次のステップへ。
支柱設置をイメージして、横軸に据えた竹に、縦軸で竹を据えて結束していただく、これを男結びで行っていただきました。
皆さん、ご自宅で動画を見て、ご自宅にある紐を使って練習されたそうですが、全くうまくいかなかったそうです。
今回の講座でも、講師の細川から説明を受けながら取り組んでいただきましたが、なかなかに一筋縄では行きません。
皆さん、「結び方」自体は理解できていましたし、実践もできていました。
ですが、「きつく締めて固定する」というのがなかなかうまくいかない。
男結び自体、設置した支柱が、樹木の生長とともに朽ちていくことを想定し、シュロ縄が、内側からの力に対しては緩みやすく、でも外側からの力ではほどけないように固定する結び方です。
ですから、緩く結んでしまっては意味がありません。
その「きつく締める」ところにかなり苦戦されていました。
そのポイントを、細川から繰り返しお伝えし、そして実践していただきました。
このコツを忘れることなく、繰り返し練習してモノにしていただけたらなと思います。
続いては、南京結びです。
こちらは、軽トラックに脚立など道具、剪定枝などを積み込んだあと、それらが落ちないように固定するために必須な結び方のスキルで、いくつかある結び方のうちの1つです。最も基本的な結び方と言っても良いかもしれません。
南京結びについても、事前に動画をお送りして予習していただきました。
その上で、まずは細川から結び方を解説。
その上で、受講生の皆さんにひたすら練習していただきます。
こちらも、男結びと同じで、動画を見て予習をしていても、なかなか思うようにいかない。
ですから、何度も実践していただきながら、失敗ポイントを講師の細川が都度解説し、リトライを繰り返していただきます。
南京結びは、男結びに比較して早いタイミングで皆さんコツを掴んでおられる様子でした。
今回の男結びや南京結びもそうですし、本講座で学んでいただいている剪定や刈込の技術も、基本的なやり方は、動画でいくらでも学ぶことができる時代です。
しかし、いざやってみるとうまくいかない。そして、そのうまくいかない理由が自分では客観的に理解することができない。
実技をメインに置いているこの講座の強みは、その理由を都度解決しながら前進することができること。
第4期も終盤ですが、受講生の皆さんがひとつでも多くのスキルを身につけることができるよう、最後までサポートしていきたいと思います。
※今後の体験講座の情報は、ガーデナー(庭師)養成講座Twitterで告知予定です。