ガーデナー(庭師)養成講座 第4期 第14日~玉造り刈込編~
1月も半ば。
さすがに寒くなってきました。
前回まで、3回にわたって「工程管理」に取り組んでいただきました。
そこでは、「生垣の刈込」を題材にしました。
刈込についてはこれまで、低木の刈込や、
列植のコニファー、
脚立を使用した立木のコニファーの刈込、
生垣の刈込、
そして、ここ3回の工程管理の中での生垣の刈込と、これまで、いろいろな種類の刈込にチャレンジしていただきました。
今回は、その『刈込』シリーズの最終回、『玉造の刈込』編です。
対象となるのは、こちらのモチノキの玉造。
刈込それ自体は、これまで何度も実践していただきましたので、その基本的な方法については、受講生の皆さんはご理解いただいていますので、今回は、実技に入る前に、玉造の刈込におけるポイントを、講師の細川からレクチャーさせていただきます。
その後は、早速皆さんに実技に突入していきます。
さすがに講座も終盤に入り、皆さんの段取りもスムーズに。連携をとって養生を進めていきます。
実技、スタート。
やはり、皆さん、刈込はスムーズに進めていかれます。
しかし、今回皆さんが悩むポイントになったのは、「脚立の使用方法」でした。
今回の環境は、玉造のモチノキが、生垣と隣接した環境。
そのため、脚立が非常に立てづらい。
特に、生垣の奥側に向けて脚立を立てるには、脚立を越える必要があり、ひと苦労。
講師の細川がサポートには入りますが、基本的には受講生さん同士で連携し、脚立を立てる位置を決め、進めていただきました。
もう一点、これは、脚立の使用とも絡んでくるのですが、玉造を刈り込むにあたり、「上から仕上げながら降りてくる意識」も課題でした。
樹木のお手入れは、基本的には上から進めていきます。
なぜなら、切った枝葉が「かかり枝」として残ってしまうからです。
そのことは、皆さんにお伝えしてますし、皆さん、理解はされていました。
ただ、今回の環境においては、脚立が立てづらいので、そう簡単に、そして頻繁に脚立の位置を変えづらい。
そのため、ちょっと無理な角度からやった箇所に残ったかかり枝が、仕上げても仕上げても残ってしまい、そうじが二度手間、三度手間になってしまっていました。
ひとつひとつの基本を学んでも、それが複合したときに、新たな課題として浮き彫りになる。
このあたりは、場数を踏んでいく中で、応用力を高めていくのみです。
最後はいつも通り、そうじと道具メンテナンスをして完了。
これで、第4期の講座における『刈込』は終了です。
次回からは、剪定に戻ります。
終盤にかけては、ハードルも上がっていきます。
具体的には、高木に登り込んでの剪定のチャレンジが待っています。
ラストスパート、楽しみましょう!
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