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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 6日目 ~生垣刈込(レッドロビン&カナメモチ混植)編~
10月にスタートした第6期も6日目。11月に突入。
今年は暑さがなかなか引かず、11月の今日も11月とは思えない暖かさでした。
今回のテーマは『生垣の刈込』です。
これまでの講座の中で、刈込については、
●低木の植込の刈込
●立木のコニファーの刈込
にトライしていただきました。
立木のコニファーについては、まだ若木のもの、しっかり伸びたもの、違うパターンの経験を積んでいただき、刈込についての色々な考え方を学んでいただきました。
そこで、今回は生垣。
対象となるのは、レッドロビンとカナメモチの混植の生垣です。
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生垣の刈込というと、実際の現場では、トリマーという機械を使用して行うケースが多いです。
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そのため、皆さんには少しだけ、トリマーを使用した刈込も体験していただきました。
ですが、今回の講座では、刈込鋏を使用して刈込を行うスキルを修得するのが目的。
ですから、生垣といえど、ひたすら刈込鋏で刈り込んでいただきます(笑)
まずは、座学の復習も兼ねて、講師の細川から生垣の刈込についてレクチャー。
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そして、早速皆さん自身で刈り込んでいただきます。
まずは養生から。
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今回の作業環境は、前回のコニファーとは違い、出る枝葉ごみがそこまで細かくないこと、また下がアスファルトで掃除がしやすいことから、養生の重要度は前回ほどではないですが、それでも養生のやり方ひとつで作業効率は変わりますから、そこは手抜きなくやっていただきます。
いざ、刈込。
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生垣の刈込で主なポイントになるのは、
●天端の作り方
●天端と側面でしっかりと角を立ててコバをつくること。
です。
これまでの刈込の実技の中で「面をつくる」ということについては理解し、そして意識して取り組んでいただけるようになっています。
特に、前回の刈込はコニファーが対象で、円錐形に仕上げなければならないので、面をつくる意味では今回の生垣よりも難しさを感じておられた印象でした。
今回は、その面づくりを違う角度で一歩進めた内容です。
そんな中、まずは仕上がりのラインを見極めること。
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その点については、皆さんできているかなぁ、と傍目から見て感じていました。
ただ、苦戦されているなぁ、というのは、その仕上がりのラインに対して、どれだけ勝負していけるか。
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特に、今回のレッドロビンは、頭がしっかりと伸びている状態でしたので、その伸びたものに対して、ひと太刀目で仕上がりのラインに向けて鋏を入れにいくことがなかなか難しい。
何回か刈る中で仕上がりのラインにたどり着くことはできますが、いかにそのラインに最小の手数でたどり着くためには、ひと太刀目でどこまで勝負できるかがポイントになります。
でも、最初ですから、難しく感じて当然です。
今回、手数がかかったことを理解できたことが、これから先に繋がっていきます。
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課題にばかり触れていますが、そもそも皆さんの刈込鋏の使い方については明らかに進歩しています。
きちんと安定して使えていますし、刈り込むスピードも上がっています。
こうやって生まれる新たな課題をクリアし、成長し続けていただきたいなと思います。
最後はいつも通り、掃除と道具メンテナンスをして終了です。
ということで、今回の仕上がりはこちら。
●施工前
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●施工後
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刈込は、今回でひとまずひと段落。次回からは剪定に入り、しばらく剪定をしたら、今度は工程管理の実技の際に、また生垣の刈込にトライしていただきます。
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