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ガーデナー(庭師)養成講座 第6期 第20日~登り込み剪定編(スダジイ)
第6期ガーデナー養成講座。
ラスト2回も『登り込み剪定』です。
今回の対象はスダジイ。
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前回登り込み剪定を実施したクスノキも、講座で取り扱うにはなかなかのサイズ感だったのですが、今回のスダジイを前にして、ちょっと怯んでいる方もおられました。
「これ、2日で仕上げることができるのかな・・・」
そんな気持ちになられたようです。
それもそのはず。
剪定したことがない大きさや種類の樹木を前にしたときに、ゴールを描くことができない。ゴールを描くことができなければ、ゴールに至るプロセスを描くこともできない。だから、「仕上げることができるのかな」という不安な気持ちになるのは当然のことなんです。
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そんなときは、まずスタートする。
そして、基本に立ち返り、ひとつずつ進めていく。
それしかありません。
講師の細川から、剪定に戻ってから再三お伝えしたきたことが、
●樹冠線(ライン)
●仕上がりの濃さのイメージ
の2つです。
まずこの2つを描くこと。
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やったことのないサイズですから、樹木を前にして、いきなり「バシッ」と仕上がりのイメージが描けるかというと、そんなに簡単ではないかもしれません。
大切なことは、いかにそこに早く辿り着くかです。
樹木を外から・内から見つめて、どこで仕上げるのかのイメージを構築していく。
剪定を進めながら、ここに到達することができれば、そこからは早い。
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そんな中でも、良い・悪いではなく、「前進しているな」と感じたのは、本来剪定は上から進めていくのですが、受講者さんが「ちょっと(ゴールが)見えないので、下から進めていいですか?」と自ら進め方を提案し、進めておられたこと。
「こう進めていけば、仕上がりのイメージを作っていけるかもしれない」
という自分なりのイメージをつくるまでのプロセスの仮説を立てて、それに向かって進めていく姿は、素晴らしいなと感じました。
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皆さんそれぞれが設定した方向に対して、最終日どのように完了の瞬間を迎えることができるのか、楽しみです。
第6期は次回で終了。
ひとつでも多くご自身の引き出しを増やしてこの講座を終えていただくことができれば、私たちもうれしいです。
★第7期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。