ガーデナー(庭師)養成講座 第4期 最終日~登り込み剪定編 vol.5~
昨年の10月から、約半年にわたって開講してきた第4期ガーデナー養成講座もついに最終日。
今期は天候に恵まれたほうで、ほぼ予備日を使うことなく、最終日を迎えることができました。
寒い日々が続いておりましたが、3月に入り、少し春を感じることができる陽気、そんな中での実技となりました。
最終日の今回は、先週から取り組んできたスダジイの登り込み剪定です。
レクチャーはそこそこに、早速登り込み、剪定をスタートしていただきます。
とにかく実技にこだわること、これは一貫して変わりません。
皆さん、登りにもだいぶ慣れてきて、スルスルと登って行かれます。
そして、剪定を進めていかれます。
刈込鋏で刈り揃える。
その刈込鋏を入れる行為ひとつとっても恐る恐るだったのが、たった半年前。
剪定にチャレンジし始めたころは、シンプルな樹木でも、どの枝を切って良いのかわからず、悩み、鋏が止まる・・・
それが、わずか19回の講座で実技を繰り返すことで、「ここまで成長するか」というくらい、次々と鋏を入れて行かれる姿が非常に印象的でした。
明らかに成長の跡が見える。
ほんとうに明らかに。
多分、受講されている皆さんからすると、
『いやいや、めちゃくちゃ悩みながらやってます』
という感覚だと思います。
ですが、講師の細川は、
『悩み方が全然違う』
と言います。
樹木を前にして自分と対話し、どういう意図で剪定していくかを考えている。
それに時間がかかっているだけで、方向性のない悩みではない。
だから、時間をかければ答えを出すことができるし、その答えを出す繰り返しによって、自分の引き出しが増えていく。
それが、細川の視点では、『悩み方が違う』であり、そして、『良い悩み方』なんだと。
たった20回の講座です。
だから、目先の技術を身につけるだけでなく、この講座終了後にもつながる考え方、そのベースをつくることが、
そして、ひとりになって、いざ剪定をしよう、というときに、どう考えれば良いのかをご自身の中に持っていただくことが、
ほんとうに大切なんです。
講座の最後に細川が受講生の皆さんに、「皆さんはもう、素人ではないレベルにいます。でも、ここがスタートラインですし、剪定はここからが楽しいです」と伝えていました。
まさにそういうことなんだと思います。
半年間ご一緒してきましたから、最終日はなんだか卒業式のような寂しさがあります。
皆さんのこれからが楽しみですし、期待しています。
※今後の体験講座の情報は、ガーデナー(庭師)養成講座Twitterで告知予定です。
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