見出し画像

ガーデナー(庭師)養成講座 第5期 2日目 ~低木刈込(アベリア)編~

先週からスタートした第5期ガーデナー養成講座。

前回の座学で、基本的な道具の使用方法や、養生・掃除の仕方、そして刈込の基本について学んでいただきました。

2回目の今回は、早速実技に突入。
テーマは『刈込』です。
アベリアという低木の植込の刈込を題材に、前回の座学で学んだ内容を実践していただきます。

今回は2種類の刈込鋏をご用意したので、その特徴のご説明から

スタートする前に、少しだけ前回の座学の振り返り。
その上で、まずは講師の細川から、アベリアの特徴と基本的な刈込の仕方をご説明します。

切り口にも、古いもの・新しいものがあり、そのあたりも解説

刈込をスタートするにあたり、まず悩むのは、「仕上がりのラインをどこにするのか?」です。

この点については、「ただひとつの正解」があるわけではないのですが、植込みのサイズを維持しながら管理していく上で目安になるのは「前回の切り口」です。

前回の切り口で切ることにより、前回のサイズまで切り戻すことができる。
(本来は、切った後の成長がありますので、前回の切り口より少し深く切るのですが、今回は初めてということもあり、そこまで踏み込んだ実技は行っていません。このあたりは今後の講座の中でお伝えできればと考えています。)

そのため、その前回の切り口の探し方からレクチャーしていきます。

実際に刈り込む講師の細川ガーデナー

仕上がりのラインの決め方・探し方をお伝えした後は、講師の細川による実践。
実際にどのようにして刈り込んでいくのかをお伝えしていきます。

その後は、早速皆さんに刈込にトライしていただきます。

ブルーシートを使用し、養生していきます。

まずは養生から。

熊手でゴソゴソ

この時期は、蜂の動きが活発になります。
そのため、蜂の巣があるリスクがないか、熊手を使用して自身が刈り込む箇所を震わせ、確かめます。

そして、刈込。

今日のポイントは、とにかく鋏に慣れること。
そのため、よく茂ったアベリアを題材に選びました。

最初は、恐る恐る鋏を動かしておられましたが、皆さん徐々に慣れていきます。
慣れると、鋏の動かし方には慣れていくのですが、そこで陥る罠があります。

それは、「刈込鋏の音」です。

刃が重なる金属音が綺麗になることで、「切れている」と錯覚してしまう。アベリアは割と枝葉が柔らかいので、刃と刃の間で枝葉が逃げている状況なのに、「切れている」と勘違いしいてしまう。

そして、刃を速く動かすことで、その音がシャキンシャキンと鳴り、その音が気持ち良いからスピードを上げていくけれど、実際にはさほど切れていない、という状況に陥る。

そのため、講師の細川からは、その都度、鋏を速く動かすことよりも、確実性を意識するようにお伝えしました。

刈込が終わったら、皆さんで掃除。
掃除も、ガーデナーの仕事の中で非常に重要です。ですから、ここは疎かにはできません。

そうじが終わったら、改めて今日実技で実践したポイントを振り返ります。

メンテナンスで使用する道具なども説明

最後は道具をメンテナンスをして、今回の講座は終了。

皆さんに刈り込んでいただいたアベリア。
こちらが施工前。

こちらが施工後。

次回も刈込の実技が続きます。
今回はとにかく刈込鋏に慣れることがポイント。そのため、ひたすら反復して刈り込んでいただきました。
次回は、ちょっとテーマが変わり、「繊細に刈込鋏を使用する」。コニファーを題材に、取り組んでいただきます。


★第6期の講座、今後の体験講座等のご案内は、ガーデナー養成講座Twitterでも告知予定です。

ガーデナー養成講座Twitter

いいなと思ったら応援しよう!