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絵本の話~胎内記憶

胎内記憶。
子供がお母さんのお腹のなかにいた頃の記憶のこと。

これについてあるかないかの二択をするとしたら、自分は『ある』と思うもののひとつ。
統計上も『ある』と言っていい結果のようです。

そこから前世の記憶がどうとか、中間生の記憶がどうとか言われるとん?とはなりますが(でも好きです、そういうのも。笑)、人が生きている以上そういう不思議はあってもいいよなぁ、と考えています。
人ひとりを構成する細胞って37兆以上あるんだもの。それが成立しているだけでも宇宙レベルで奇跡的。
偶然の連続で地球ができて、そこに更に偶然祖先が生まれて―――ってなるとかけ離れてしまいますね(笑)
とにかく、ミラクルの連続で生まれてくる命が何かしらの神秘性を持っていてもおかしくはないはず。

もう10年近く前、砂川市だったか滝川市で胎内記憶を研究している産婦人科の先生、池川明氏のドキュメンタリー映画の上映を観に行きました。
友人に誘われてドライブがてら向かったその上映イベントは衝撃でした。
彼女には子供が1人いましたが私はおひとり様を楽しんでいたときで、彼女のお付き合いで一緒に行って知った世界。
保育園・幼稚園の子たちから小学生まで、映画内でインタビューされていた彼らの、十人十色の胎内記憶の形がそこにありました。

いわく、
おなかの中はスイカバーの味がした。
プールで泳いでた。
おへそから外見てた。

優しそうな人だからお母さんに選んだ。

お母さんのお腹の中で感じたことが様々出てきたのでした。

自分の息子にはハッキリした胎内記憶はないようですが、一度聞いてみたときには「お風呂に入ってた」と話していたので……まぁ、ちょっと期待とは違っていたけれど(笑)それっぽい記憶はあるのでしょう。

そんな風に、お腹の中にいて、お母さんが食べたもの・感じたこと・聴こえたものがダイレクトに子供に伝わっていた期間を経て産まれてきた命は、もう一人の自分でもあるはずで。
(かと言って分身ではなく立派な別人格の存在)

子供を見れば親がわかる。なんて第三者の視点はともかく、
子供を見れば自分のこともわかる。という当事者視点で子育てと同時に自分自身も成長してブラッシュアップしていけたら理想です。
四苦八苦していますが頑張ります(笑)

なんで絵本の話なのに映画トークをしたかというと、たまたま書店で池川氏監修の絵本を見たことで思い出したからです。
でも映画よりも必要なときに開きやすいのが絵本、ということでタイトルに戻ります。

子供へのものではなく
自分のための、『お母さん』にこそおすすめしたい絵本。

育児で行き詰まったら育児書を参考にするのもいいけれど、まずは子供と自分に向き合うことが大事だと感じた一冊になりました。

胎内記憶図鑑
さく/のぶみ 監修/池川明
胎内記憶図鑑 | TOKYO NEWS マガジン&ムック





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