宅建士資格を副業に繋ぐ現実的な道筋②
就職・転職の武器として手堅いイメージのある宅建士資格。
実務経験は如何にして積んでゆくのが王道か、
本格的に取り組んでゆきたい貴方の背中を押すための記事。
皆さんこん〇〇は。
独立系 FP 事務所、ガーデン・イールズのふじおかです。
今日この1日も24時間しかない中、本記事をお選び頂き本当に有り難うございます。
今回は宅建士資格を副業に繋げていきたい貴方への道筋を示す記事、その後編となります。
前編ではまず、副業研究所と銘打った新しいカテゴリで展開してゆきたい内容について、記させて頂きました。
次いで宅建士という資格の位置付けと、そして筆者見解として、業界で宅建士として稼働するには実務経験が必須であり、それが無いまま宅建士として業務にアサインされる事のリスクに関しても説明。
またこの資格や、合格者向けの実務講習に対して生じやすい誤解についても触れています。
本記事は前編をお読み頂いていることを前提に執筆しておりますので、先にこの後編ページをお開きになられた方はまず、前編をご一読下さい。
前回のおさらい
まずはウォーミングアップ。
前編で綴った内容を要約し、補足するところから始めていきましょう。
宅建士資格を得る為の勉強は決して易しいものでは無く、それだけに試験にパスすると「何かが出来るようになった」んだと思ってしまいがちですが、厳密には違います。
合格することで得られるのは実質、一人前の宅建士に “なれる” 資格なのであって、つまりはせいぜい、スタートラインに “立てる” 資格を得たに過ぎません。
これは宅建士に限らず、医師免許や弁護士資格、その他全ての士業系資格にも共通することですね。
しかしながら世間には、宅建士証を持ってさえいれば OK 、と言わんばかりの求人が少なからずあります。
特に年が明けてから3月まで、転勤や進学などによる引越で賃貸需要が高まるこの時期は特に、です。
繁忙期に火事場の火消し役的な役割で、ろくな研修も無く投入される実務経験無しの宅建士。
自分まで煙に巻かれて逃げられなくなる危険も分からず、言われるままに放水し続ける貴方が無事に帰ってこられるかどうかなんて、完全に運任せだということです。
そして、無知な貴方に指示を出している側は最悪、故意に梯子を外す気すらあるということを見破るのだってもちろん、出来ませんから。
宅建士業を安定的な副業とする王道
実は前編の内容をもって既に、貴方の副業宅建士プロジェクトを成就させる必須要素は明瞭にしてあります。
そう、ちゃんとした実務経験を積んでゆくことです。
残念ながら今回の前後編記事に、
ところが実務経験無しでも副業に出来る方法があった!
などといった、閲覧数も劇的に伸びそうなどんでん返しはありません笑。
ですからこれより先は、如何にして実のある業務に従事する環境を得るか、に主眼を置いた研究の結果共有+α が続くのみとなります。
実務経験の積み方
本業として取り組む
まずは当然、これですね。
きちんと業界に浸かり込んで、副業宅建士になるならどうこう… では無く、自分に与えられた役割をこなせるようになりながら、街の不動産屋がどうやって稼ぎを得ているのか、ハラオチに務めて下さい。
前編でもお断りました通り、業界への就職・転職を目標に宅建士試験をパスされた方は、この記事のターゲット読者ではありません。
とは言え、結果的にはこの流れで取得した宅建士証とその後の実務経験が生き、ライフスタイルが変わった後も、副業という形で長く業界に関わり続けられている… という落ち着き方が典型なのでしょう。
そこに当初からの意図性は全く無く、気付いたらそうなっていた、ということです。
ただ、仮に少しでもそのパターンを意識した上で業界に入ったとして、その後実際に副業宅建士として稼働するという立ち位置に至ることについて、再現性が高いか? を考えますと、一概にそうとも言えない感じがあるのは確かです。
人生って、そこまで計算づくで転がしていけるものではありませんし、例えば踏み込んでみた結果、仕事のやり甲斐など実に様々な理由で、長く身を置きたいとも思わない世界だった… となることだってあるでしょう笑。
自身がどのような姿勢で業務に向き合っていたかも重要で、言われたことをやるだけのような働き方に終始していては自衛の力など養えませんし、そういった方が業界と距離を取ってなお、望ましい形での副業などに携われるとも思えませんので。
エージェントスタイルで取り組む
さてこの記事の本編は、ある意味ここからです。
今既に本業があり、その上で少しでもパフォーマンスの高い副業を、と考えて宅建士資格が気になっているのであれば、不動産エージェントとしての活動を選択肢に入れるべきです。
エージェント型とはつまり、その多くが時間的な制約の無い、成果報酬型での働き方。
ですから、まとまった空き時間が取りにくかったり、空き時間がいつ出来るか分からないような生活スタイルの方には特に好適と言えます。
不動産エージェントの何より良いところは、比較的簡単に業界人としての活動が始められるところです。
筆者として強調したいのは正にここで、宅建士資格を持つことで可能となる仕事について、合格どころか勉強を始めるよりまず先に、エージェントになって触れてみることをお勧めしたいくらいなのです。
こう書いてしまうと妙な空気感になるかもしれませんが、 リスキリング というワードがメジャーになってきた昨今、大人向けのいわば “キッザニア” 的な環境がより活況になっていくのは自然な流れだと見ています。
幸いにして不動産業界では既に存在感を示しつつある、このエージェント型での就業を活用しない手は無い訳です。
と、この流れで引き起こしてしまいそうな勘違いを正す為にきちんと断っておきますが、エージェントになりたい貴方を受け入れる企業側は、貴方に職業体験をさせたくて門戸を開いているわけでは決してありません。
業務パートナーとして WIN - WIN の関係になれるよう、お互いが最善を尽くすことについては言うまでもありませんし、オフィスとしては当然、貴方に期待を寄せて招き入れるのだということは忘れないで下さい。
また、一口にエージェント型を採り入れていると言っても、その採用方針は様々です。
オフィスによっては、既に十分な営業実績を持たれている人材だけを対象に、精鋭集団を形成したい目的でエージェント制を敷いていることもあります。
業界未経験者の受け皿的環境が整っているかどうかについては、面接で良く確認する必要があります。
さらに念押ししておきますが、エージェントスタイルでの働き方は基本、成果報酬型です。
貴方自身の働きで売り上げが出せなければ無収入ですし、場合によってはオフィスに属する為の “のれん代” が必要な場合だってあります。
雇われて働く時のように、直ちに安定したお給料が発生する感覚では臨めないことについては、良く理解しておきましょう。
副業研究所のデビュー記事、如何でしたでしょうか。
今回は宅建士資格を取り上げ、取得の労力に吊り合うだけの見返りが保証されている訳では決して無いこと、明瞭に悟って頂けるようお伝えしました。
これからも皆さまの副業計画が上手く軌道に載るよう、職種とマインドセットの両面からナビゲートしてゆくための投稿をリリースしていきたいと思います。
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