【月刊/NISA】資産運用通信簿 2024/07(Vol.010)
プロローグ(マイベストの投信探し①)
皆さんこんにちは。ファイナンシャル・プランナーのふじおかです。
今月もこの通信簿をご覧頂き、有り難うございます。
さて今号では、“必要になったその時には利益を生んでいると確信出来る投資信託” をどうやって見極めるか? という話をしてみましょう。
投資信託は立派な金融商品であり、理屈上、資産が増えると約束されているものはただの一つもありません。
それが NISA つみたて投資枠内で買付が可能な、金融庁お墨付きの優良なものであっても、です。
その良し悪しは自分で調べて、自己の判断で選びましょう… というのが、投資初心者に対する常套句であり、私もそれが間違っているとは思いません。
が、この言いようはいささか冷たく突き放した感じで、そう聞かされれば積極的に始めようとも思わない… となってしまう方は決して少なくないでしょう。
ただ、この “良し悪しを調べる” というのは、例えば一般人にとってフレンドリーとは言い難い、投信の目論見書(こうやって儲けます、を説明する為の資料)を読んで理解出来るだけの知識を身につけなさい… といったことだけを指すわけでは無いんです。
そんな敷居の高いアプローチは置いておいて、
気になる投資信託の “世間の評判” を調べてみる
というのもまた、立派な調査手段の一つです。
世の評判を探る時に意識すべきこととして、以下3点をよく踏まえておいて下さい。
数多くの情報に触れる
媒体は雑誌、ニュースやブログなどのインターネット記事、Youtube … なんでも構いませんが、軽く10本以上(もう幾つ目か分からなくなるくらいに)は見るつもりで調べて下さい。勧めている情報と、勧めていない情報の両方に触れる
一つの記事でメリット&デメリットを述べる中立的なものだけでなく、その記事の結論として推奨、または非推奨に傾倒しているものも探してみて下さい。発信元の素性に意識を傾ける
その記事で勧められたものが売れることによって、発信者自身が利益を得られそうな雰囲気を感じたら、その情報は真に受けないのが妥当でしょう。
で、上記のようにしつこく“世間の評判” に耳を傾けたその後はどうするか。
この続きは次号にてお話することとさせて下さい。
では続いて本編、2024年6月末日 時点の運用実績にいってみましょう。
2024年 6月 30日 時点の運用実績
①資産推移(前月比 含み益: ↑ / 利益率:↑)
つみたて投資枠は年間120万、月額10万ずつの積立(買付)が上限
“取得額” は、これまでに買い付けた投資信託の買付総額
“評価額合計” は、買い付けた投資信託の現在の価値を示す
評価額合計が取得額を上回っていれば、運用状況として利益が出ている状態。この見込利益を “含み益” と言う
上記、逆に損失が出ている状態ならば、その見込損失を “含み損” と言う
“評価損益” は、取得額に対する評価額合計の増減の具合を記した数字。含み益なら赤い字、含み損の状態に陥れば青い字になる
評価損益のカッコ内、%の数値は “評価損益率”。例えば100万円投資して125万円になっていれば25%、50万になってしまうと-50%
含み益は前月の 45,030円 から約 34,500円 増えて 79,577円に、評価損益率は 8.51% ⇒ 9.00% ⇒ 13.26% と増益を維持
これまでの総投資額(600,000円)に対し 79,577円 の含み益(赤い字)が出ており、両者を加算した 679,577円 がこの時点でのトータル運用成績となる
②保有商品一覧(日経平均インデックスがプラスに転じる)
全世界株インデックス(ACWI:アクウィ)に連動する投資信託を集中買付
モニター目的で S&P500 指数連動、新興国指数連動、日経平均連動の各ファンドを小額買付
過去2ヶ月損失が出ていた日経平均連動投信もプラスに転じ、全商品で含み益が出ている
③積立設定(2024/4 から4ヶ月間変更無し)
毎月8日、クレジットカード決済のみで10万円分を一気に買い付ける設定にて積み立てを継続中
インド株インデックスをモニターするのに丁度良い投資信託があれば加えたいと考えている。楽天プラスシリーズにラインナップされることを期待
為替ヘッジ無しのコモディティ(金)投資信託にも興味を持ち始めているが、今利用中の NISA 口座ではお目当ての投信が購入不可
※あくまでメインの買付は全世界株インデックス連動型。当面は方針の再考を迫られる世界情勢の激変など生じないであろうとタカを括っている
エピローグ(旧つみたて NISA 運用状況)
今月の通信簿は、新 NISA が始まってから半年が経過した時点の運用状況としてご覧頂きました。
私が NISA を始めたのは 2021年で、その頃の NISA と今の NISA は制度上、運用枠が別という扱いになっています。
今号の締めとして、その旧 NISA 枠内で運用を継続している資産の状況がどうなっているか、についてもお見せしておきます。
④旧NISA(つみたて)枠内で保有する資産の状況
3年間の合計投資額は 1,119,991 円(≒ つみたて NISA の年間投資上限 40万 × 3年)
619,742円 の含み益(赤い字)が出ており、評価損益率は 51.65%
昨年末時点の含み益は約 253,600円だったので、そこからの半年で約 366,000円の増加となっている
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それでは来月の通信簿もどうぞお楽しみに。
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