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家計の守り神となるFPの積極的・継続的活用法 (01)
ファイナンシャル・プランナーとは①
今回よりシリーズトピックとして、ファイナンシャル・プランナー(FP)の有効活用に関する記事を連載します。
昨今では様々な媒体で見聞きするようになってきた感のある FP ですが、その得意分野や活躍シーンの広さなど、日本における正確な社会的認知はまだまだと感じます。
そこでこの連載では、FP がどのような場面で相談者の悩みを解決する為の支援が出来るのか、だけでなく、FP が持つ専門性を最大限に活用する上で、相談する側があらかじめ得ておきたい知識についても丁寧に解説していきたいと思います。
セクション1では、FP が果たして何者なのかということについて、数回に渡って分かりやすくなるところまで掘り下げてみることにしましょう。
さて冒頭から少々難しい言葉遣いをしましたが、安心して下さい。ここからはゆるりといきます。
ファイナンシャル・プランナー(Financial Planner)を直訳すれば、
お金の計画を立てる人
ですね。
これだとしっくりきませんので、課せられた役割から翻訳を行えば、
お金の計画的な使い方について助言をする人
といったところです。
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では “計画的なお金の使い方” って、どういうことでしょうか。
例えば、春から会社で働き始めたばかりの社会人の皆さん。
一人暮らしでのスタートであれば、初めて本格的に得る自分の稼ぎだけで生活していくことになるかと思います。
最初の給料を手にして、次の支給日が来る前にそれを全部使い果たしてしまったら… その使い方は決して “計画的” では無いですよね。
両親・親類に申し出て送金するなどしてもらったとしても、その際に言われるのは「もっと “計画的” に使いなさい!」辺りが相場でしょう。
そして次の給与が出たら、すぐ親に返す分とその月に自分が暮らしていく分、今度こそ赤字にならないように考えて使わなければなりません。
この “赤字にならないよう使い方を考える” 瞬間とはつまり、“お金の使い方を計画中” ですよね。
思惑通りに所持金をいくらか残して次の給料日を迎えられたら、過去の反省を生かして “計画的” にお金を使えた、ということ。
ここまでの流れで身についた “お金の計画的な使い方” とはすなわち、1ヶ月サイクルでの計画の立て方です。
では次。この新社会人が今から3年後、自動車を購入するために100万円貯める計画を立てるとしましょう。
単純に1ヶ月あたり、28,000円の余剰を残せるお金の使い方を考え、そして36ヶ月間、それを辛抱強く実行出来れば目標は達成となります。
ではこの三ヶ年計画に、社会人2年目の年から徴収が始まる
住民税
を考慮に入れられる若者はどれくらいいるでしょうか。
何十年と先の、車などよりもっと必然性の高い何かに備えるための長い計画を立てるべき時が来るとしたら、その期間に先の住民税のようなノーマークの障害は、一体いくつ含まれているのでしょうか。
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この “お金の使い方計画” の精度を上げる為の助言が出来るのが、ファイナンシャル・プランナーが持つ技能です。
長い人生の中には、“将来的にどれくらいの収入が得られるか” など、お金に関する不確定要素は山のようにありますが、その一方で “これをするつもりならこれだけ掛かる” といった、決め打ち的な出費が沢山あるのも確か。
FP は相談者が資金計画を立てる上で、将来的に多くの人が迎えるであろう支出のきっかけや時期、さらにはおおよその額面までも示せるよう、金融分野における知識を広範に身に付けた専門家であると考えて下さい。
初回である今回は、ファイナンシャル・プランナーについて、まずはその名称が抱かせがちなイメージを中心にした説明を行いました。
ここまでのくだりでは、FP を近くに置いて活用し続けることの利点はまだ分からないかと思います。
そこで次の記事では、FP の役立つ場面が計画の段階に留まらない、その理由や正しい接し方などについて触れていきます。
あなたの立てた資金計画が計画通りに行かなかった時にすがるべき、"奥の手" に関する知識も持ち合わせているのが、FP なのです。
後半になればなるほど核心を突いた内容になります、次回もどうぞお楽しみに。
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