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【月刊/NISA】資産運用通信簿 2025/01(Vol.016)

運用1年目が終了、年間利益率は13%超と好ましい結果。
オルカンファンドのパフォーマンス振り返りと、
2年目の心構えについて解説。


皆さんこん〇〇は。
独立系 FP 事務所、ガーデン・イールズのふじおかです。
今日この1日も24時間しかない中、本記事をお選び頂き本当に有り難うございます。


プロローグ

1年間の振り返り①

新年1回目となる今号は、新しい NISA のつみたて投資枠で1年間、買付と運用を続けてきた結果がどうなったかをご覧頂くのにとても区切りの良い回です。
筆者がメインで保有する、全世界株インデックス(ACWI:オルカン)連動型投資信託の評価額(価値)は、要約しておおよそ以下のような動きでした。

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  • 年初の積立開始から6月まで、評価額はずっと右肩上がりを継続

  • その勢いに初めて陰りが見えたのが7月中旬頃

  • そして8月初頭には暴落が発生。30%超あった年初比パフォーマンスは10%以下にまで低下

  • その後は回復基調であるものの、9月が終わる頃までは不安を拭えない状況が継続

  • 10月に入ったくらいから、米大統領選を追い風としてか勢いを取り戻したと思える推移になる

  • トランプ氏が当選してからも堅調な様子はキープされ、そのまま年末を迎えた

チャートを見ながら箇条書きにしてみて、筆者も当時の気持ちを色々と思い出しました笑。

オルカンの構成には米国株が約65%の割合で含まれますので、指数の変化はおおよそ S&P500 と同じです。
上がるも下がるも、S&P500 よりやや鈍い上下幅で追随してゆくのが今のオルカンなのだ、とご認識下さい。

終わってみれば、2024年のオルカン連動ファンドは、年間の評価額上昇率が30%を超えるという凄まじいパフォーマンスでした。

いいですか、皆さん。

これは、かなりの異常事態なんですよ。
皆さんが 長期・分散・積立 という3要素を掟とした投資信託が良いらしいと色々調べ始めた時、運用シミュレーションで現実的な年間の利益率はどれくらいが妥当だとされていましたか?
せいぜい 3~5% といったところだったでしょう。
これまでの統計上の数値からあまりにもかけ離れている、この年率30%という数字。
これが新しいスタンダードなのだと誤認してしまうと、この先の資産運用が地獄になります笑。
手堅いファンド投資で得られる利益の現実的な期待値がこれからも変わらないと仮定すれば、2025年のオルカンは一転、年初比 -25% にバリューダウンしても何ら不思議は無いのですから。

この先何年もかけて NISA の投資枠を埋めるおつもりで始められたのであれば、年間単位での運用実績がマイナスになってしまうことなどいくらでもある筈です。
貴方の計画で、NISA の中で肥やした資産を取り崩すのは20年後? それとも30年後ですか?
色々な情報に触れて詳しくなってゆくのはとても良いことですが、初心を忘れて後で後悔するような手を打ってしまわぬよう… 軸の “ブレ” にはくれぐれも、ご用心下さい。

それでは続きまして本編、2024年末時点の運用実績にいってみましょう。

2024年 12月 31日 時点の運用実績

①資産推移(前月比 含み益:↑ / 利益率:↑ )

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  • つみたて投資枠は年間120万、月額10万ずつの積立(買付)が上限

  • “取得額” は、これまでに買い付けた投資信託の買付総額

  • “評価額合計” は、買い付けた投資信託の現在の価値を示す

  • 評価額合計が取得額を上回っていれば、運用状況として利益が出ている状態。この見込利益を “含み益” と言う

  • 上記、逆に損失が出ている状態ならば、その見込損失を “含み損” と言う

  • “評価損益” は、取得額に対する評価額合計の増減の具合を記した数字。含み益なら赤い字、含み損の状態に陥れば緑の字になる

  • 評価損益のカッコ内、%の数値は “評価損益率”。例えば100万円投資して125万円になっていれば25%、50万になってしまうと-50%

  • 含み益は前月の 106,499円 から約 52,200円 増えて 158,710円に、評価損益率は 11.08% ⇒ 9.68% ⇒ 13.22% と増加

  • これまでの総投資額(1,200,000円)に対し 158,710円 の含み益(赤字)が出ており、両者を加算した 1,358,710円 がこの時点の総資産額となる

②保有商品一覧(前月比 所有全ファンドで利益率が上昇)

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  • 全世界株インデックス(ACWI:アクウィ)に連動する投信を集中買付

  • モニター目的で S&P500 指数連動、新興国指数連動、日経平均連動の各ファンドを小額買付

  • 運用中の4ファンド、全てで4%前後の利益率上昇。珍しく足並みの揃った値動きだった

③積立設定 (2024/4 から半年以上変更無し)

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  • 毎月8日、クレジットカード決済のみで10万円分を一気に買い付ける設定にて積み立てを継続中

  • インド株インデックスをモニターするのに丁度良い投資信託があれば加えたいと考え中。楽天・プラスシリーズにラインナップされることを期待

  • 為替ヘッジ無しのコモディティ(金)投資信託にも興味を持ち始めているが、今利用中の NISA 口座ではお目当ての投信が購入不可
    ※あくまでメインの買付は全世界株インデックス連動型。当面は方針の再考を迫られる世界情勢の激変など生じないであろうとタカを括っている

エピローグ

1年間の振り返り②

筆者が NISA 口座内で運用する投資信託の年間利益率は13.22%、最終的に過去最高の6月(13.26%)に次ぐ高利益率で1年目を終えることが出来ました。
プロローグで記しました通り、オルカン連動ファンドのリターン年率は30%を超えてきましたが、それを買い続けた筆者の NISA 資産の年間利益率はその半分以下だった、と言うことです。
何故だか分かりますか?
それは、つみたて投資を行っているからです。
今更な説明とも思われるでしょうが、つみたて投資を行っているとはつまり、年間で12回、毎月1回、対象の投資信託を購入しているということ。
評価額 = 購入価格ですから、2024年のようにほぼ右肩上がりで推移すると、その投資信託は大体毎月、値上がりしていたのだ… とも捉えられます。

この説明が難しく感じましたら、 ドルコスト平均法  について、分かるまでしつこく何度でも、ご自分でお調べになってみて下さい。

旧NISA(つみたて)枠内で保有する資産の状況

最後は半年ぶり、旧つみたて NISA でほったらかし運用を続けている投資信託の状況をお知らせしておきます。

【2024年末時点】画像をクリック・タップで拡大表示
【参考:2024年6月末時点】画像をクリック・タップで拡大表示
  • 積立期間は 2021 ~ 2023年、3年間の合計投資額は 1,119,991 円
    (≒ つみたて NISA の年間投資上限 40万 × 3年)

  • 701,068円 の含み益(赤い字)が出ており、半年前(昨年6月末)の 619,742円から約 81,300円の増加

  • 評価損益率は半年前の 51.65% から 58.42% へ伸長


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それでは来月の通信簿もどうぞお楽しみに。

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