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ビアードパパって誰のパパ?え、もしかして自称パパの変な人か・・?

ビアードパパというシュークリーム屋さんがあります。

都会の駅中にあるイメージのお店で、黄色い外観と優しい笑顔のおじさんがトレードマークの素敵なシュークリーム屋さんです。

シュークリーム屋さんということで女性がかなり並んでいるかというとそうではなく、くたびれた男性のサラリーマンや、これからくたびれていくであろう若い男性のサラーマンも並んでいたりします。

かくいう私もちょっと疲れた状態で前を通るとふらふら・・・と吸い寄せられ、ついついクッキーシューを頼んでしまうのですが、ふとした時に一つ気づいたことが。


「このおじさん、誰のパパだ・・・?」


パパと名乗るのは子供がいないとできないものです。

作家は名乗り出したら作家・・・という話もあったりしますが、パパは違います。


子供がいないと名乗れない・・・すなわち、名乗るのに資格が必要ということで、そのあり方は「名称独占資格」と同じといっていいでしょう。

名称独占資格とは「無資格でその肩書きを名乗ると、処罰の対象になる」ような資格で、例で挙げますと以下のようなものがあります。

  • 中小企業診断士

  • 保育士

  • 栄養士

等々。
中小企業診断士は少なくても1000時間ほどは勉強は必要とのことですし、保育士や栄養士も専門の学校に行き、数年勉強しないとなれない資格です。

パパになるのもそれくらい、いやそれよりも難しいものであるため、名称独占資格と呼ぶには十分すぎる難易度のものであるため、個人的には名称独占資格と認識します。


「この愛くるしい笑顔のおじさんは一体どんな子供がいる、どんな家庭のパパなんだろう・・・」

「シュークリーム屋で働くおじさんの子供はシュークリームが大好きで、おじさんが帰ってきたら、おかえり!と駆け寄って、シュークリームを食後に食べるような素敵な家庭かな?」

「それとも、シュークリームは食べ飽きたから『俺はいいから親父と姉貴で食べなよ』とか言っちゃう、ちょっとビターな次男がいる家庭かな?」


などなど妄想を膨らませていたのですが、HP内のリンクを次々飛んでいく中で私の顔から余裕が消えていきます。

「どこにもおじさんが誰のパパか書いていない・・・?」


少し怖くなってきたので、一旦HPを離れ、「ビアードパパ 子供」で検索してみたのですが、出てくるのは子供向けの商品「ちびっこパティシエセット」のことばかり。


「ビアードパパ 子供」検索結果


パパを名乗っているのに、調べても子供どころか家族の情報すらまるで出てきません。

「政府のエージェントだから名前以外の個人情報が消えたんか・・・?」というレベルで検索に出てきません。

代わりに得られたのはディズニー映画の「シュガーラッシュ」にも出てくるというミニ雑学のみ。


笑顔を向けてくれていた優しいおじさんが、急に名称独占資格を無資格で名乗る怪しいおじさんにも思えてきました。


なんだか怖くなったので改めて公式HPに戻ってみると、さっきまで優しく笑っている、と思っていたおじさんが急に真顔であることに気づきます。


ビアードパパ公式HP


見れば見るほど甘いお菓子のイメージキャラのする顔ではなく、

「お前はどうしてそんな顔をしているんだい?」

と聞きたくもなります。

りくろーおじさんの笑みを見てからだとその表情の不思議さが際立つことでしょう。

なぜか右下を向いているようにも思えるところにもやや恐怖を感じてきました。


かと思えば、その瞳は辛い過去があり、哀愁を漂わせる未亡人のそれにも見え、興味本位の質問を拒んでいるようにも思えます。


そのおじさんの意向に沿い、家族のプライバシーを守るためにHPでも家族の情報を公開していない、ということであればいいのですが、ただのおじさんがパパを名乗って全国チェーンとして展開している・・・という状態であればなかなか怖いところです。

公開しない理由が、「ご想像にお任せします」ということであれば、私はちょっと生意気な次男がいる家庭を想像させていただきます。

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