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自販機の横のゴミ箱は大抵そこの自販機以外のボトルが入ってると思う。それってもはや東京やん

自動販売機、それは人々に安らぎを与えてくれる大きめの機械です。

基本的には横にも割と大きいため、ずんぐりむっくりのイメージがあるため、たまにスリムなやつを見つけると、

「お前は自動販売機界だとモテるんじゃないか?」

と思ったりするのですが、同時に

「自動販売機界でのモテ、とはスタイルよりどれだけ飲み物を体内に入れているかや、売れ線を確保しているか、もしくはどこに設置されているか、だからやっぱりお前はあまりモテていないのかもしれないね・・・」

と哀れみの目で見たりすることもあるわけです。


自動販売機のモテについてはひとまずおいておいて、その横のやつに視線を移します。そう、ゴミ箱です。

大抵は二つ缶とかを入れるところがあって、青かったり、紫だったりするあいつです。

都会だとなかったりするところもあったりする気がするので、

「おいおいじゃあ自販機で買ったゴミはどこに捨てればいいんだい?しっかり横に置いておいておくれよ」

とか思っていたりしていたんですが、ある時ふと気づきます。

「自販機で買った飲み物、すぐ横のゴミ箱に入れたことなくない・・・?」


考えてみれば飲み物は500ml単位とかで売っているもので、小さくてもコーヒーの185ml缶とか。水に至っては得意げに「大容量!」とか書いて600mlで売っていたりするわけです。

「そんな量、買った瞬間に飲みきってそこに捨てる人まずおらんくない・・・?」


小さい量の185mlは水なら飲みきれる量ですが、185mlで売っているのは大抵コーヒーで、コーヒーを「よっしゃあ!!」とか言ってその場で飲み切る人はまあほとんどいないと思う。

いるのであればその人にはエナジードリンクが向いてると思う。


なので、ゴミ箱の中を漁ってみたことはないんですが、多分漁ってみると

A「近隣の自販機で買われたと思われるチェリオ」
B「コンビニで売っている持ち運びできるサイズの中で一番コスパの良い水」
C「これどこで売ってるの・・・?ってレベルの謎のエナジードリンク」

とかが大量に入ってると思うんですよ。


これはもはや東京だなと。


何が東京なのかというと、横の自販機生まれを東京生まれとすると、
他の自販機から生まれてきたやつはよその県から引っ越してきたやつで、
コンビニに売られていたのは外国からきている人、
謎のエナジードリンクに至ってはどこからきているかわからないのでもはや宇宙人ですね。

そういう出身地がその場所でない奴が大量に集まっているって感じ、東京っぽくない?

というところに東京味を感じました。


ゴミ箱の中で、ペットボトルたちがトイストーリーよろしく喋っているとするとこうですよ、多分。

「よぉ、新入り!お前はどこ出身だ?」
「じ、自分は3丁目のコンビニから来ました安曇野の水です!」
「お、そうなのか!さっきお前と一緒の出身のやついたぜ。お〜いファンタ!こいつお前と同郷だってよ」
「え!安曇野さん3丁目のコンビニ出身なんすか!あそこ結構忙しいから陳列雑になりがちっすよね〜。俺とか結構放っておかれちゃったんで、処分されるかと思って(笑)」
「いやいやファンタさんが残るわけないですよ!いっつも人気で俺、羨ましかったですもん」

みたいな。

そんな中で、逆に純粋な東京生まれは意外と少なくて、結構黙っちゃてるんじゃないかなと。笑顔でうんうんうなずいてるだけになっちゃってるんじゃないかなと。

地方の方言あるあるに微妙に乗れないみたいにちょっと困ってるんじゃないかなと。


そう思うと、自販機で買った飲み物は横のゴミ箱に捨ててやりたくなります。

実際にはあんましそこで捨てれていませんが。

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