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正直あんまし安くないがセブンイレブンの「うれしい値!」は誰にとってうれしいのか。
家の前には十字路の交差点があるのだが、その先を少し行くと全ての方向にセブンイレブンがある。これはすなわち四方向をセブン&アイ・ホールディングスによる包囲網が敷かれ、逃げ場がないことを示す。
普通に便利なので囲まれるのもやぶさかではなく、大変ありがたい存在ではあるのだが、最近、店舗のガラスや商品売り場に書かれている「うれしい値!」が大変気になる。
これ、誰にとって「うれしい値」なんだ……?
HP曰く「確かな品質をお求めやすく!」ということなので、「安いのであなたたちはお得ですよ〜」という意味だと思うのだが、「これはうれしいねぇ!」と感じるのはこちら側で、決められるものじゃないと思う。
実際にめちゃめちゃ安ければ何の文句もなく「確かにうれしぃねぇ、ありがとう!」とみんなにっこりなのだが、そこまで安くもない気がしている。
例を出すとおにぎりだが、「うれしい値」のおにぎりは138円とかだ。
昔のおにぎりは110円あれば「最初の三匹」みないな基本的なおにぎり(うめ、しゃけ、シーチキンマヨ。時代によって異なる)については購入できていたと思うが、それがプラス30円くらいしているわけだ。
もちろん物価の上昇に伴い、米代や工場の電気代、運送費などもそれぞれ馬鹿にならないレベルで上がっているはずなので、これくらいの値上げで済んでるのは多分すごいことなんだと思う。
しかし、購入側としては、110円時代の感覚が染み付いていたり、他のコンビニのおにぎりの値段も大差ないないことを思うと、おにぎりを買う側としては「いうほど嬉しいか……?」となってしまうのも事実だ。
なので「うれしい値」は、企業側として
「こんなに頑張って値段上がるのを抑えてるんだから、きっとお客様も喜んでくれるはず!これはお客様にとって『うれしい値』だぞ〜!」
というのが正直しゃらくせえのだ。
安いか嬉しいか、楽しいか、満腹かくらい、ワシが決めさせてくれ、と。
お客様のために頑張っているぞ!という努力と、値段をそこそこで抑えられている満足感で企業側が嬉しくなっちゃっているだけじゃないんか?と。
そんなことを思ってしまうのだ。
満腹定食などにも同様のことが正直言えるが、個人的には本当に満腹になる率も高いし、もはや「満腹」という言葉は店側が使う、広義の大盛りみたいなものだと思っているのであんまり気にしていない。
あと、満腹定食屋に囲まれていないし。
しかし、セブンイレブンには囲まれつつ、毎日そこまで嬉しくない値段のもの「うれしい値!」と言われているのは軽い洗脳を受けているようなものである。
私が洗脳に負けて、「確かに嬉しいかも……!」となるのか、「いやいやええ加減にせえよ?」となるのはどちらが早いのか気になる。
精神的には「確かに嬉しいかも……!」と思えた方が幸せなので、できれば負けたいが、それもまた悔しいのだ。