【遊戯王マスターデュエル】シンクロフェスティバル用デッキ2【魚族】
皆様シンクロフェスティバルお疲れ様でした。戦績としては決して良くはなく、ジェム取り終えたらモチベーションが下がってその後はレガシーチケットはそれほど集めることがなく終わってしまいました。せめてレガシーパックにもっと実用性のあるSモンスターが入ってくれれば良かったのですが。
以前のシンクロフェスティバルの記事で取り上げた【天威ローズ】デッキですが、使ってみた上での欠点としては『フルール・ド・バロネス』をシンクロ召喚するためのレベル3チューナーのローズ・ドラゴンが手札に来ない、という点が多く見られました。
そればかりは自分のリアルラックの無さ故のもの思って諦めるしかないのですが、勝ち星を重ね、ミッションを少しでも進めるためにも安定性のあるデッキを作りたいと思いました。
そんな中、某動画サイトで上がっていた動画がたまたまオススメに出てきたので確認したところ出来上がったのがこのデッキでした。
この動画で紹介されていたのは『超古深海王シーラカンス』『白闘気白鯨』およびフルール・ド・バロネス以外は入手が容易なカードで構築されたデッキであり、初心者におすすめという触れ込みのデッキでした。
このデッキをベースに既に持っているレア度の高い誘発などのカードを入れたデッキに改造したのが今回取り上げる【魚族】デッキになります。
ちなみに今回のデッキで多く用いられている【ホワイト】という魚族モンスターは漫画版ARC-Vで登場したテーマであり、いずれも強力な効果を持っていますが、S召喚のために水属性モンスターが必要という縛りからあまり見かけることはないカードです。
この手のカードを使うと知名度が低いこともあってか相手が困惑している姿がよく見られます。こういったマイナーカードが活きるのもイベントならではの楽しみですね。
デッキのコンセプト
今回のデッキのコンセプトですが、結局のところ行き着くのはフルール・ド・バロネスのS召喚になります。
ですが、魚族というマイナーな種族だからこそ許されている超古深海王シーラカンスというぶっ壊れカードによる複数展開が可能なのもこのデッキの魅力です。
展開ルート①:妖海魚デッドリーフ+貪食魚グリーディスによる白闘気一角のS召喚
必要カード:『揺海魚デッドリーフ』『白の水鏡』
揺海魚デッドリーフは魚族限定の『おろかな埋葬』を内蔵したモンスターでありながらもレアリティがRといい意味で効果に見合わないレアリティのモンスターです。
このモンスターでレベル3の魚族チューナーモンスターである『貪食魚グリーディス』を墓地へ送り、白の水鏡などの蘇生カードでグリーディスを特殊召喚してレベル7のSモンスターである『白闘気一角』に繋げます。
白闘気一角はS召喚成功時に墓地の魚族モンスター1体を特殊召喚できる効果を持っており、この効果でグリーディスを蘇生することでレベル10のS召喚が可能になります。
ちなみにグリーディスはS素材として墓地に送られた時にそのSモンスターの攻撃力を相手の手札×200アップさせる効果を持っており、先攻1ターン目で相手が手札誘発などを使っていない場合は5枚×200アップと攻撃力4000になったフルール・ド・バロネスを場に出すことができます。
展開ルート②:白闘気一角→超古深海王シーラカンス
必要カード:『白棘鱏』『超古深海王シーラカンス』、貪食魚グリーディス
超古深海王シーラカンスは手札1枚をコストにデッキから可能な限り魚族モンスターを特殊召喚するという効果を持っています。シーラカンスの登場自体はかなり昔ですが、インフレが進んだ今でも未だに他に並び立つもののいない効果とあって、まさに魚族デッキの切り札に相応しいモンスターと言えるでしょう。
そのシーラカンスの効果で非チューナー2体、チューナー2体を特殊召喚し、複数体のSモンスターを並べ、後攻であれば後攻ワンキルが狙えます。
①:手札の白棘鱏のコストで手札からシーラカンスを墓地へ送り、白棘鱏を特殊召喚
②:手札の貪食魚グリーディスを召喚
③:白棘鱏とグリーディスで白闘気一角をEXゾーンにS召喚
④:白闘気一角の効果で墓地のシーラカンスを特殊召喚
⑤:シーラカンス効果で手札1枚をコストにデッキから魚族モンスター4体(レベル3の『オイスター・マスター』、レベル4の非チューナー魚族、レベル3のチューナー貪食魚グリーディス、レベル4のチューナー『竜宮の白タウナギ』)を特殊召喚
⑥:オイスター・マイスターと貪食魚グリーディスでレベル6の『白闘気海豚』『氷結界の龍 ブリューナク』『瑚之龍』のいずれかをS召喚orオイスター・マイスターと竜宮の白タウナギでレベル7の『氷結界の龍 グングニール』をS召喚
⑦:グリーディスの効果でS召喚したモンスターを強化し、オイスター・マイスターの効果でレベル1のオイスタートークンを特殊召喚
⑧:残ったレベル4魚族、オイスタートークンとチューナーでレベル8or9のS召喚
結果:白闘気一角、レベル8or9のSモンスター、レベル7or6のSモンスター、超古深海王シーラカンス
相手の手札の枚数にもよりますが、グリーディスの効果で強化されたSモンスターが複数体並びます。白闘気一角の効果で特殊召喚されたシーラカンスは攻撃できませんが、一気に相手のライフを奪うことが可能です。
ちなみに手札に『サイレント・アングラー』と『おろかな埋葬』があった場合はデッキから『フィッシュボーグ・アーチャー』を墓地に送っておけば召喚権を使わずにこれらの布陣を並べることもできます。
①:おろかな埋葬でフィッシュボーグ・アーチャーをデッキから墓地へ送る
②:墓地のアーチャーの効果で手札のシーラカンスをコストに墓地から特殊召喚
③:手札からサイレント・アングラーを特殊召喚
④:アングラーとアーチャーで白闘気一角をEXゾーンにS召喚
⑤:白闘気一角の効果で墓地のシーラカンスを特殊召喚
これでシーラカンスの効果から複数のS召喚が可能です。しかし、フィッシュボーグ・アーチャーは自身の効果で特殊召喚に成功したターンのバトルフェイズ開始時に自分フィールドの水属性以外のモンスターを全て破壊する効果を持っているので、水属性ではないモンスターをS召喚するのはやめておきましょう。
EXデッキのモンスター
シンクロフェスティバルということで、EXデッキに採用できるのはシンクロモンスターのみになります。
仮に普通に魚族デッキを使うのであれば、デッドリーフの効果で墓地に送ったシーラカンスを特殊召喚できるランク4の『No.60 刻不知のデュガレス』や水属性を強化する『マスター・ボーイ』、Sデッキに必要不可欠な『水晶機巧-ハリファイバー』『幻獣機アウローラドン』あたりを採用しますが、それらのモンスターを使えないとなると広いレベルのSモンスターを採用します。
レベル6
出し方:オイスター・マイスター+レベル3チューナー
『白闘気海豚』:魚族レベル6モンスター。相手モンスターの攻撃力を半減させることができるアタッカーで自己蘇生も可能
『氷結界の龍 ブリューナク』:海竜族レベル6モンスター。かつての禁止カードとあってバウンス効果は強力
『瑚之龍』:ドラゴン族レベル6のチューナーモンスター。レベル4のモンスターと併せてレベル10のS召喚も可能
レベル7
出し方:レベル4+レベル3チューナー
『白闘気一角』:魚族レベル7モンスター。S召喚成功時の墓地の魚族蘇生効果を持つ。このデッキの展開の軸に
『氷結界の龍 グングニール』:ドラゴン族レベル7モンスター。手札をコストに最大2枚まで相手のカードを破壊可能
レベル8
出し方:レベル4+竜宮の白タウナギorレベル4+オイスタートークン+レベル3チューナー
『白闘気白鯨』:魚族レベル8モンスター。S召喚成功時に相手攻撃表示モンスターを全て破壊する効果+守備表示貫通効果持ち
『PSYフレームロード・Ω』:サイキック族レベル8モンスター。先攻で立てることでハンデス効果も狙える
『クリムゾン・ブレーダー』:戦士族レベル8モンスター。相手モンスターの戦闘破壊を条件に相手の上級以上のモンスターの召喚封じを発動可能
レベル9
出し方:レベル4+オイスタートークン+竜宮の白タウナギorオイスター・マイスター+瑚之龍
『氷結界の龍 トリシューラ』:ドラゴン族レベル9モンスター。S召喚成功時にフィールド・手札・墓地のカードを1枚除外する元禁止カード
『飢顎竜アーケティス』:魚族レベル9モンスター。S召喚成功時に素材にしたモンスターの数だけドローが可能。相手ターンに使える除去も
『電脳堺狐-仙々』:サイキック族レベル9モンスター。相手のみフィールド限定マクロコスモスが強力で自己蘇生も容易
レベル10
出し方:レベル7+レベル3チューナーorレベル4+瑚之龍
『フルール・ド・バロネス』:戦士族レベル10モンスター。説明不要の強カード
『白闘気双頭神龍』:魚族レベル10モンスター。同ステータスのトークンを生成し、破壊耐性を得る。S召喚の条件にSチューナーを用いる必要あり
レベル11
出し方:レベル7+オイスタートークン+レベル3チューナーorレベル4+オイスタートークン+瑚之龍
『氷結界の還零龍 トリシューラ』:ドラゴン族レベル11モンスター。S召喚成功時にフィールドのカード3枚を除外。被破壊時にEXデッキから元祖トリシューラを特殊召喚可能
今回様々なレベルのSモンスターを用意しましたが、ほぼ全試合でS召喚した白闘気一角およびフルール・ド・バロネスに次いでS召喚の機会が多かったのはレベル8モンスターでした。
とりわけS召喚を多用する相手や上級モンスターをアドバンス召喚する【真竜】相手に刺さるクリムゾン・ブレーダーは相手によってはそれだけで機能停止に追い込めるほどの活躍を見せてくれました。
このデッキの弱点
S召喚を採用するデッキ全てに言えることではありますが、特殊召喚封じには非常に弱く、『虚無空間』のようなカードはもちろん効果を封じる『スキルドレイン』を先攻で張られると何もできなくなります。
また、墓地を活用するデッキでもあるのでトップメタとなる【電脳堺】の切り札と言える『電脳堺狐-仙々』を出されてしまうと『海亀壊獣ガメシエル』のようなカードがないと展開そのものができなくなります。
これはどのデッキにも言えることではありますが、そもそも先攻を取れないだけで不利に陥りますし、手札事故もそこそこあったのでそれは構築力のなさが露呈していました。
次回イベントに望むこと
モンスターの種類縛りとしてはエクシーズに次ぐイベントとなったシンクロフェスティバルですが、自爆デッキが規制によって姿を消したのに対し、シンクロ召喚自体を行わないデッキが増えたのはレギュレーションの穴を突かれているとは思いました。
5D'sの世界観なので【地縛神】【機皇帝】【時戒神】あたりは許せますが、それ以外のS召喚を使わないデッキと当たってしまうと個人的にではありますが萎えてしまうな、とは思いました。
恐らく次は融合フェスになるとは思いますが、その場合はせめて融合召喚をするだけのメリットをつけてほしいですね。