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【遊戯王マスターデュエル】N/Rフェスティバル使用デッキ案その1【絵札帝】

 現在遊戯王マスターデュエルにおいてエキシビジョンマッチとして『N/Rフェスティバル』が開催されています。
 こちらの大会はその名が表す通り、レアリティがNかRのカードしかデッキに入れることができず、灰流うららや増殖するGといった高レアリティの手札誘発を入れることができないなど普通のデュエルとはまた違ったタクティクスが求められます。
 事前にレギュレーションが公開されていたのである程度の環境予測は立てられていましたが、その予測通り主要カードがR以下のものが多い【メガリス】【メタルフォーゼ】【真竜】【妖仙獣】が多く使われており、それらのデッキに対応できるように組む必要があると思われます(そして前回のエクシーズイベントの時に流行った【自爆デッキ】がまだ形を変えて生き残っているという)。
 自分も最初は元々組んでいたこともあって【メガリス】で参戦しようと思っていたのですが、メガリスは普通のランク戦でも使っていることもあったのでどうせなら普段それほど使わないデッキで臨んでみたいと思い立って作ったのが【帝】デッキでした。
 しかし、帝デッキは紙の環境でもストラクRの発売直後は環境を取っていたデッキであり、新規カードの冥帝エレボスや天帝アイテール、黎明期から活躍している邪帝ガイウスや風帝ライザーが軒並みSR以上のレアリティもあって持てるポテンシャルを発揮できない状態にあります。
 そのため本来の帝デッキではまず投入されないであろうカードもいくつか投入してデッキを組みました。

実は先攻でも動ける唯一の帝

 上級帝モンスターはアドバンス召喚成功時にその効果を発動できるモンスターばかりであり、殆どが相手フィールドに影響する効果を持っています(邪帝ガイウス→相手フィールドのモンスター1体除外など)。
 そのため先攻1ターン目だと基本的に効果を持たないモンスターとなってしまい、その効果を最大限に活かすことができません。かと言って後攻を選ぼうものなら帝1体では対処できない盤面を築かれるケースも多いので安定させるのが難しいこともしばしば。
 そういった事情も含め上位種も含めてフル投入で採用したのが『炎帝テスタロス』『爆炎帝テスタロス』です。

唯一王
唯一神

 この炎帝の召喚時効果は相手の手札1枚を捨てる効果です。炎帝テスタロスの場合はランダムかつモンスターならレベル×100のダメージを与え、上位種の爆炎帝テスタロスの場合はバーンダメージの増加及びピーピングも追加されています。
 相手フィールドの状況に左右されない効果のため、後攻時や劣勢からの切り返しという点ではあまり活かされない効果ですが、先攻1ターン目や相手が展開しきっていない序盤に使えると非常に強力なモンスターになっています。

烈風帝ライザーの効果をフルに活かすために

上位種なのにR

 『烈風帝ライザー』は『風帝ライザー』の上位種に当たる存在であり、フィールドのカード1枚とお互いの墓地のカード1枚をデッキトップに戻すことができます。そして風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、さらにフィールドのカード1枚を持ち主の手札に戻すことができます。この効果で相手フィールドに特殊召喚した『怪粉壊獣ガダーラ』の再利用も可能になるなど、切り返し性能の高いカードと言えるでしょう。
 この効果は風帝ライザーをリリースして発動することを想定されているようですが、風帝ライザーはマスターデュエルではSRのため今回のルールで採用することができません。
 そのため、このカードのアドバンス召喚のためにリリースする風属性モンスターとして採用したのがレベル6・風属性の『神禽王アレクトール』です。

漫画発祥のカードですが
同期の神獣王バルバロスと比べて
どうにも影が薄い

 神禽王アレクトールは相手フィールドに同じ属性のモンスターが2体以上存在する場合に特殊召喚が可能な半上級モンスターであり、1ターンに1度、フィールド上に存在するカードの効果を無効にすることができます。対モンスターということであれば速攻魔法の『禁じられた聖杯』がありますが、このカードの強みは魔法・罠にも撃てるので厄介なフィールド魔法や永続魔法・罠に対してのメタとしての役割を持っています。
 ちなみに特殊召喚モンスターというわけではないので、アドバンス召喚もできるのでアドバンス召喚したこのモンスター1体をリリースして烈風帝ライザーのアドバンス召喚も可能です。

毎ターン墓地から戻ってくるリリース要員

 アドバンス召喚のデッキにおいて必要不可欠なのが上級モンスター召喚のためのリリース要員となるモンスターです。前述の神禽王アレクトールもそうですが、召喚権を使わずに特殊召喚できるモンスターもしくは召喚権を増やすことのできるモンスターが使われます。

アドバンス召喚のための
リリース要員としてスゴくいい❤︎

『ジョーカーズ・ナイト』はデッキから絵札の三剣士のうちいずれか1体を墓地に送ることで特殊召喚できるモンスターであり、この効果で特殊召喚に成功したこのカードは墓地に送ったモンスターの同名カードとして扱います。
 これだけならば絵札の三剣士のサポートカードとして側面が強いですが、強いのが②の効果。なんとエンドフェイズ墓地の戦士族・光属性モンスター1体をデッキに戻すことでこのカードをサルベージすることができます。そのためこのカードの効果で墓地に送った絵札の三剣士をデッキに戻すことで毎ターンリリースのための素材を確保することができます。
 帝モンスターはもちろんのことレベル5以上のモンスター1体をリリースすることでアドバンス召喚が可能な『オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン』との相性が抜群でこのカードをリリースしてアドバンス・ドラゴンを召喚し、除去+バーンからの3000ダイレクトを通せれば一気に相手のライフを削ることも可能です。

オッドアイズのレアリティ
いくつかおかしいの多いですよね

『スキルドレイン』が使えなくても

メルト溶けてしまいそう

 『帝王の溶撃』はEXデッキにカードが存在しない+アドバンス召喚したモンスターが存在する場合に発動できるカードであり、アドバンス召喚したモンスター以外の表側表示モンスターの効果を無効にすることかできます。
 N/Rフェスティバルでは【メガリス】のような特殊召喚を多用するデッキや大量展開を得意とする【無限起動+ガジェット】が多く、それらのデッキをまとめてこのカードで無力化できるようになります。
 【帝】デッキのリリース要員としてはストラクRで追加された『天帝従騎イデア』『冥帝従騎エイドス』の2体が用いられますが、イデアの効果が溶撃で無効にされてしまうため敢えて外しています。

使ってみたところ

 机上論では強そうに見えるこのデッキですが、使ってみるとやはりそうでもないのが遊戯王というもの。
 使ってみるとやはり思った通りに行くことが少なく、リリース要員だけが手札に来てしまうことやその逆で上級モンスターがスリーカードしてしまうことも多く、後続をサーチする『帝王の開岩』や帝王の溶撃のようなカードが来てくれない、ということもしばしば。
 そして、このデッキを使っていて一番思ったことがあります。それは……

こいつらもレアリティがおかしい

 アドバンス召喚軸なら【真竜】でいいのではないか?

……DMやGX世代ということもあって帝をチョイスしましたが、はっきり言って専用魔法・罠とのシナジーが強い真竜の方がカードパワーは高いです。
 またこのルールのトップメタの一角である【メタルフォーゼ】との混合構築も容易のため、普通に使うのであればこちらをお勧めします。最も帝デッキは帝デッキでレベル8のモンスターが多いのでランク8のXモンスターを採用できる強みもあるので完全下位互換ではないでしょう。
 まだまだ試せる期間はあるので、色々な構築を試してみながらデュエルをしてみたいですね。

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