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【遊戯王】『天に輝く巨龍と巨熊』から出たカードでデュエルに臨んでみた【マスターデュエル】
北極海よりも深いあらすじ(大嘘)
世はまさに大【鉄獣戦線】【十二獣】【LL】【幻影騎士団】時代。
墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族を除外するだけでリンク召喚が行える鉄獣戦線、同テーマのモンスターに重ねるだけでX召喚を行えるXの概念を破壊した十二獣、レベル1のモンスターを大量展開してランク1のXモンスターで暴れるLL、『幻影騎士団ティアースケイル』1枚初動であるにも関わらず圧倒的な制圧力を持つ『No.86 H-Cロンゴミアント』を容易に出せる幻影騎士団などのKONAMIに愛されたテーマたちによって世界は支配されていた。
そんなあまりに理不尽なカードたちが我が物顔でのさばる私が手を出そうとしたのが、遊戯王マスターデュエルにおいてそれらの理不尽を更に上回る理不尽デッキとなっている【ドライトロン宣告者】だった。
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……どちらさまですか?
『天に輝く巨龍と巨熊』は【ドライトロン】だけのパックではありません
遊戯王マスターデュエルにおいて【ドライトロン】のカードを手に入れるにはドライトロンがピックアップされている『天に輝く巨龍と巨熊』というシークレットパックを開ける必要があります。必須カードである『竜輝巧-バンα』や『流星輝巧群』は高レアリティであるため揃えるには複数パック引く必要があると言って良いでしょう。
しかし、遊戯王マスターデュエルのシークレットパックは基本的に一つのパックにモチーフやコンセプトの近い複数のテーマが抱き合わせで入っているものであり、このパックでも例外ではありません。
そしてそういった集め方をすると起こりがちなのが、狙っていない方のカードが揃ってしまうということなのです。
【ベアルクティ】とは?
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【ベアルクティ】は『デッキビルドパック エンシェント・ガーディアンズ』で登場した水属性・獣族と獣戦士族のS召喚テーマです。
モンスターの見た目が熊の姿をしていることや属するモンスターの名前からモチーフはおおぐま座・こぐま座+北極星・北斗七星でしょう。ドライトロンのりゅう座はおおぐま座の隣に位置しており、同じ星座モチーフということもあって同じシークレットパックに入るのも納得です。
そんなベアルクティの最大の特徴といえば、唯一無二の形で行われるS召喚です。基本的にS召喚はチューナーモンスターと非チューナーモンスターの2種で行われ、その2体のレベルの合計分のSモンスターをEXデッキからS召喚できます。
しかし、ベアルクティSモンスターはチューナーと非チューナーのレベルの差分のSモンスターを特殊召喚するという方法になっており、「レベル8のチューナー」-「レベル1の非チューナー」=「レベル7のSモンスター」といったアニメ5D'sに登場した『ダークシンクロ』に近い形でエースとなるSモンスターを特殊召喚する形になります。そのため普通のS召喚のデッキとは違った運用を求められるのです。
個性的なベアルクティのカードたち
【ベアルクティ】のモンスターはレベル1の『ベアルクティ-ポラリィ』を除いて全てレベル7以上のモンスターとなっており、レベル7のモンスターは非チューナー、レベル8のモンスターは全てチューナーモンスターとなっています。
デッキのエースとなるSモンスター2種はレベル7となっており、Sモンスターに繋げるレベル1のSモンスターであるベアルクティ-ポラリィをベアルクティカードで特殊召喚するためには「レベル8チューナー」-「レベル7非チューナー」を用意する必要があり、更にレベル7のベアルクティSモンスターを特殊召喚するためには「レベル8チューナー」ー「ベアルクティ-ポラリィ」を並べる必要があります。
レベル7のベアルクティ
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『ベアルクティ-ミクタナス』:特殊召喚成功時に墓地の同名以外の「ベアルクティ」モンスターをサルベージ
『ベアルクティ-ミクビリス』:特殊召喚成功時に手札の同名以外の「ベアルクティ」モンスターを特殊召喚
『ベアルクティ-ミクポーラ』:特殊召喚成功時に同名以外の「ベアルクティ」モンスターをサーチ
レベル7のベアルクティモンスターはいずれも非チューナーであり、特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を持っています。この3体の中でとりわけ重要なのはやはりサーチ効果を持つ『ベアルクティ-ミクポーラ』でしょう。
メインデッキのベアルクティモンスターはいずれも最上級モンスターのため通常召喚にはリリースが必要になりますが、ベアルクティは手札のレベル7以上のモンスターをリリースすることで特殊召喚できるので、その特殊召喚条件の関係上手札消費が激しくなってしまいます。
そのため、展開につなげるのはもちろん失った手札を補填できるミクポーラの優先度は高くなります。他2体も悪くはないのですが、ミクタナスは序盤では腐りがちで、ミクビリスは手札を減らしてしまうので純構築でないと抜けてしまうこともあります。
ベアルクティのレベル8モンスター
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某ビース●ウォーズみたいですね
『ベアルクティ-メガタナス』:ベアルクティモンスターが存在する状態で特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側モンスター1体を裏守備に
『ベアルクティ-メガビリス』:ベアルクティモンスターが存在する状態で特殊召喚に成功した場合、相手の墓地のカード1枚を除外
『ベアルクティ-メガポーラ』:ベアルクティモンスターが存在する状態で特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの魔法・罠1枚を破壊
レベル8のベアルクティモンスターは自分フィールドにベアルクティモンスターが存在する状態で特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を持っています。いずれも相手に干渉する効果であり、ベアルクティの特殊召喚効果は相手メインフェイズにも発動できるため、相手の動きを見ながらどのレベル8を特殊召喚するかを選択したいですね。
ベアルクティのSモンスター
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こぐま座の星でもあります
唯一の星1Sモンスターであり、このカードの特殊召喚成功時にデッキからフィールド魔法『ベアルクティ・ビッグディッパー』を発動することができます。基本的にはこのカードを特殊召喚し、更にレベルの高いSモンスターに繋ぎます。
ちなみに特殊召喚のためにベアルクティモンスターを指定しているわけではないので、チューナーとチューナー以外のレベル差が1になる組み合わせならどの組み合わせでも出すことができます。
ベアルクティ以外では『ライティ・ドライバー』と『レフティ・ドライバー』や『深海のディーヴァ』と『海皇子ネプトアビス』の2体がメジャーとなっており、後者の組み合わせでは【海皇水精鱗』のギミックを取り入れることも可能です。
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ラテン語で北斗七星のことを指します
レベル7のSモンスターでは最高の攻撃力を持っており、このカードがモンスターゾーンに存在する限りEXデッキから特殊召喚されたレベルを持たない表側表示モンスターの効果が無効化されます。
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言ってしまえば、レベルを持たないXモンスターおよびリンクモンスター限定の『スキルドレイン』であり、それらのモンスターを主軸とするデッキには刺さります。
しかし、それらのモンスターを使わないデッキにはあまり刺さらないのでメタとしては微妙なところ。それでももう一つの効果である②のサーチ効果自体はビッグディッパーと合わせても中々有用なので先攻で立てておくといいでしょう。
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フランス語で北斗七星のことを指します
どちらかと言うと受動的な効果を持つセプテン=トリオンに比べるとこちらは能動的な効果を持っています。特殊召喚成功時に自身以外のフィールドのカードを2枚まで破壊することができるため、セプテン=トリオンと併用すればより盤面を安定させることができるでしょう。
ベアルクティモンスターは相手ターンでも動けるため、罠カードの効果でこのカードを相手ターンに特殊召喚できれば相手の展開を阻害することも可能です。
ベアルクティ魔法・罠カード
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ベアルクティの魔法・罠カードは魔法カードが5枚、罠カードが1枚あります。うち『ベアルクティ・ラディエーション』『天斗輝巧極』はマスターデュエルで未実装のため使えませんが、そもそものカードプールが少ないのでなるべく多く採用したいところです。
『ベアルクティ・ビッグディッパー』:条件付きコントロール奪取+ベアルクティのリリースを墓地からの除外で賄うことができるフィールド魔法。
『ベアルクティ・ディパーチャー』:手札1枚コストにデッキからベアルクティモンスター2枚サーチできる通常魔法。
『ベアルクティ・スライダー』:墓地および除外されているベアルクティ1体を特殊召喚する速攻魔法。
『ベアルクティ・クイントチャージ』:700ライフをコストにベアルクティのサルベージとフィールドのベアルクティをアクセルシンクロさせる効果、ベアルクティSモンスターが破壊された場合に相手の手札フィールド墓地のカードの合計が7枚になるようにデッキバウンスさせることが可能な永続罠。
特に有用なものとなるとやはりベアルクティ・ディパーチャーでしょうか。2枚サーチは破格の性能であり、ミクポーラをサーチすれば実質3枚のベアルクティモンスターをサーチ可能です。
唯一の罠カードであるクイントチャージも相手ターンにセプテン=トリオンやグラン=シャリオを出せるのでこちらも相手に合わせて使っていきたいところ。
実際に使ってみたところ
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取り敢えずデッキを組んでランク戦で使ってみました。
しかし、はっきり言ってしまうと、環境はおろかマイナーデッキにも苦戦する有様でセプテン=トリオンのメタが刺さる【閃刀姫】デッキでやっと五分?と言った有様でした。もちろんこれには私自身のプレイングのまずさもありますが……
しかし、マスターデュエル未実装のカードはもちろんのこと【海皇水精鱗】といった相性のいい相手と組み合わせることで強さは大きく変わるものでもあるので、今後の強化に期待したいところです。
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EXのカードが揃ってきたらこの辺も入れてみたいですね。地味にレアリティ高いモンスターばかりなのが辛いですが……orz