【遊戯王】実際に回してみないとわからないこともある【光子銀河】
10月8日に発売した『PHOTON HYPERNOVA』ではそのパック名からも分かる通りアニメ遊戯王ZEXALで天城カイトが使用した【フォトン】【ギャラクシー】デッキを強化するカードが登場しました。
しかし、近年のパックではアニメ出身枠のカードは強化こそされども環境入りするケースは稀であり、今回のパックでも新規カードが大量に追加され単体でデッキを組めるようになった【クシャトリラ】が注目されており、また「ティアラメンツ・クシャトリラ」の登場で【ティアラメンツ】と【クシャトリラ】を混合したデッキも組めるようになりました。
しかし、長年【フォトン】【ギャラクシー】デッキを使ってきた身としては、今回登場した新規カードがどのように変革をもたらすのかが楽しみでした。
カタログスペック自体は早々に判明していましたが、実際にデッキに入れて回してみないとわからないことが多々あるのがTCGです。今回は実際にカードを入れてみて回してみた使用感を書き綴ってみたいと思います。
使用もとい試用デッキレシピ
モンスター×23
銀河の魔導師×3
銀河の召喚師×3
フォトン・オービタル×3
フォトン・スラッシャー
フォトン・バニッシャー×3
銀河戦士×3
銀河眼の残光竜×2
銀河眼の光子竜×3
フォトン・エンペラー×2
魔法×14
銀河遠征
銀河零式
銀河天翔
銀河百式×2
増援
トレード・イン×2
墓穴の指名者×2
フォトン・サンクチュアリ×2
ライトニング・ストーム×2
罠×3
無限泡影×3
EXデッキ×15
輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン
銀河光子竜×2
CNo.62 超銀河眼の光子龍皇
銀河眼の光波竜
ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー
No.62 銀河眼の光子竜皇
No.90 銀河眼の光子卿
No.107 銀河眼の時空竜
銀河眼の光波刃竜
銀河眼の極光波竜
天零號アーゼウス
銀河眼の煌星竜×2
あくまでフリー向けのレシピなのでメジャーな「増殖するG」「灰流うらら」「屋敷わらし」のような手札誘発は入れていません。
これらのカードを入れる場合は「トレード・イン」や「ライトニング・ストーム」といったガチでは入りにくいカードを抜き、モンスターの枠をそれらのカードやメタカードになる「抹殺の指名者」に割く必要があります。
使用感①:銀河光子竜
これは使ったことがある方には共感して頂けると思いますが、使用者が同じであるにも関わらず【フォトン】と【ギャラクシー】は決して仲のいいテーマではなく、サーチ効果を持った初期〜中期の【ギャラクシー】カード(「銀河の魔導師」「銀河戦士」など)はギャラクシーのカードしかサーチできず、また【フォトン】はフォトンでフォトンカードにしかサポートが及ばなかったりするため、イマイチ噛み合っていないところがありました。
最もその問題はアニメZEXAL放映終了後に登場した「フォトン・オービタル」や「銀河天翔」の登場でだいぶ緩和されましたが【ギャラクシー】【フォトン】双方に属する「銀河光子竜」がその二つのテーマの新しい架け橋になりました。
特に②と③の効果が大きく、②の効果の万能サーチは言わずもがな③のレベル変更効果は銀河光子竜を先に出しておく必要がありますが、レベルが5と他のモンスターとバラけていた「銀河戦士」をランク4or8のX素材にできるようになるため、これまで投入していた「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」が必須カードではなくなりました(あくまで個人的な意見です)。
【フォトン】および【ギャラクシー】は主戦力となるランク8に繋げるためのモンスターが少なかったので、この銀河光子竜はなるべく早くX召喚したいところです。
ちなみに言うまでもないですが、「灰流うらら」や「ドロール&ロックバード」には注意しましょう。機能不全に陥ります。
使用感②:銀河の召喚師
事前に情報が公開された時は墓地に蘇生できるモンスターがいないケースがあるため、初動では動きにくいと思い、ピン挿しでも問題ないかと思いましたが「フォトン・エンペラー」の効果で増やした召喚権を使うのにうってつけのモンスターであり、特に【フォトン】【ギャラクシー】であればレベル問わずなんでも蘇生できるため、最上級かつ「銀河眼の光子竜」しか蘇生できない「銀河騎士」よりも使いやすいモンスターでした。
また、前のターンにサーチ効果を使って墓地に送られた「フォトン・オービタル」や「銀河の魔導師」を蘇生して再度サーチ効果を使ったり、特殊召喚して棒立ちの「銀河戦士」のレベルを変更してランク4のX素材にすることも可能です。
使用感③:銀河百式
フィールド以外から墓地に送られることで自己蘇生が可能な「フォトン・エンペラー」とのシナジーを生むカードですが「銀河戦士」や「トレード・イン」などフォトン・エンペラーを墓地に送れる場合は他のカードを墓地に送ることも考えておきたいです。
特にリンク召喚時の効果でサルベージが可能な「銀河眼の煌星竜」で間接的なサーチもできるので、盤面次第では主戦力となるランク8のX召喚に繋げることも可能です。
使用感④:CNo.62 超銀河眼の光子龍皇
ランクアップ前の「No.62 銀河眼の光子竜皇」は自身を含めたフィールドのXモンスターのランクの数×200攻撃力がアップするため、光子竜皇単体なら5600まで上がります。
一方超光子竜皇は自身のX素材のモンスターのレベル・ランク×100攻撃力アップと、上昇量自体は下がっていますが、主に光子竜皇に重ねて出すので800×3=2400を加算することになり、攻撃力は6400まで上がります。
①の効果を発動した場合は800×2=1600となり、光子龍皇と同じ5600になりますが、「銀河眼の光子竜」を素材にしている限り相手モンスターの効果を受けないため、実質上位互換といっていいでしょう。
X素材に「銀河眼の残光竜」を使い、残光竜を取り除けば攻撃力を倍にしつつ2体目以降の光子竜を自身のX素材にすれば攻撃力12800の対モンスター3回攻撃になります。
ちなみに光子竜皇の時点でモンスター効果で妨害されそうな場合は光子竜皇を経由せずレベル8モンスター3体で出すという手段も有効です。
このデッキの立ち回り
新規カードが来てこのデッキはどう変わったのか?……と言っても【ギャラクシー】は新規カードが来た後もあまり変わりません。
先攻の場合:「No.90 銀河眼の光子卿」「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」など制圧効果持ちモンスターを並べて相手ターンを凌ぎ、次のターンにワンショットキル
後攻の場合:「銀河眼の残光竜」素材の「No.62 銀河眼の光子竜皇」or「CNo.62 超銀河眼の光子龍皇」でワンショットキル
【ギャラクシー】デッキの強みは全テーマ屈指の火力の高さ。溢れ出る殺意で相手ライフを一気に刈り取ってしまいましょう。
そう言った意味ではとてもわかりやすいテーマのデッキであり、キャラクターデッキということもあって初心者からアニメファンまで人気の高いデッキでしょう。
汎用カード以外のカードは複数回低レアリティで再録されているので財布にもだいぶ優しいデッキと言えるでしょう。
苦手(なんじゃないかと思われる)カード
手札誘発各種
逆に苦手じゃないデッキがあるのか?と言いたくなるカードたち。特にサーチを潰す「灰流うらら」「ドロール&ロックバード」などは非常に刺さります。
最近はあまり見掛けられなかった「朔夜しぐれ」もメインデッキから採用されるケースがあるのでそれらのメタカードとなる「墓穴の指名者」を早く引き入れたいところ。
特殊召喚封じ
上級モンスターが多く、下級にも「フォトン・バニッシャー」のような特殊召喚モンスターがいるので、特殊召喚が封じられると厳しいです。
特殊召喚封じの代表格といえる「虚無空間」が禁止になっていますが、「センサー万別」や「サモンリミッター」といったカードはまだまだ健在。種族がバラけているので「群雄割拠」のようなカードも出されてしまうと厳しいです。
深淵の獣(ビーステッド)
あらゆる光属性・闇属性デッキを文字通り深淵の淵に突き落とした【深淵の獣】。
仮に先攻を取ってもこちらにモンスターがいるだけでこちらのターンでも動いてくるため、不意打ちを受ける可能性が高いです。
相性が(個人的に)いいと思うテーマ外カード
禁じられた一滴
後攻ワンキルが強いデッキなので、先攻制圧を崩せるこのカードは好相性。
魔法カードの発動にチェーンしてそのカードをコストにしたり、「銀河眼の光子竜」のように帰還手段が豊富なモンスターを発動コストにすればディスアドバンテージを抑えることができます。
禁じられた聖槍
「CNo.62 超銀河眼の光子龍皇」は「銀河眼の光子竜」をX素材にすることでモンスター効果に対する耐性を得ることができますが、魔法・罠に対しては一切耐性を持ちません。
そのため、魔法・罠に対する耐性を与えることができるこのカードはその弱点を補うことかできます。打点ダウンはデメリットですが、800下がった程度なら無視できるのも光子龍皇の強みと言えるでしょう。
ちなみに魔法は「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」でも防げるので、罠メタという意味では「レッド・リブート」の採用もオススメです。
皆既日蝕の書+フォトン・トライデント
「皆既日蝕の書」はフィールドのモンスター全てを裏側守備表示にする速攻魔法であり、それらのモンスターを裏守備表示にすることで効果を封じることができます。
「フォトン・トライデント」は【フォトン】モンスターに貫通効果を付与することができるカードであり、皆既日蝕の書で裏守備にしたモンスターを「CNo.62 超銀河眼の光子龍皇」で攻撃すれば貫通ダメージでもワンショットキルを狙えます。
ここに来てまさかの新規追加。「ギャラクシーアイズ」としても扱われるので「銀河光子竜」などのサーチカードに対応していますね。
蘇生した2体で光子竜皇→超光子龍皇ができますが、普通にタイタニック・ギャラクシーやXモンスター2体を蘇生して「FNo.0 未来皇ホープ」→「FNo.0 未来龍皇ホープ」といったモンスターを出すこともできますね。
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