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【ポケモンSV】ミライドンと相性の良い未来パラドックスポケモン【レギュレーションG】

はじめに


 5月からポケモンSVのランクマッチは新レギュレーションとなるレギュレーションGに変わりました。レギュレーションGは従来のルールに加えて俗に言う禁止伝説級のポケモンを1体までパーティーに入れることができるというものです。
 剣盾の時は種族値や特性が弱体化される前で、剣盾独自のシステムであるダイマックスのメタとなる専用技・きょじゅうざんを持っていたザシアンが圧倒的な使用率を誇っていましたが、SVにおいて種族値・特性が弱体化。ダイマックスも廃止されたため、きょじゅうざんは威力100の追加効果なしの鋼技となり唯一性が失われてしまいました(一方鋼・フェアリーの優秀な複合タイプ、S種族値148、新技とテラスタルの獲得など強い点も多いですが)。
 そしてそんなSVの伝説環境においてザシアンに取って代わったのがスカーレットのパッケージポケモン・コライドン
 特性ひひいろのこどうと炎テラスタルの噛み合いが凄まじく、使用率1位のハバタクカミの存在も相まって1体しか採用できない禁止伝説級のポケモンであるにも関わらず、全体7位とかなりの高順位にいます。
 そんなコライドンに続いて採用されているのがバドレックス(こくばじょうのすがた)。剣盾では目の上のタンコブともいえた悪タイプの禁止伝説級・イベルタルが登場せず、またテラスタルでタイプ相性を変えられることで2つある4倍弱点を帳消しにできることができるようになりました。そしてC165、S150という圧倒的なステータスによって相手次第では全抜きも容易なポケモンです。
 そして3番目に採用されているのがバイオレットのパッケージポケモンであるミライドンです。特性であるハドロンエンジンによって高い特攻を上げつつエレキフィールド下になることで電気技の威力を強化することができます。
 天候とフィールドの補正や技威力の差から、コライドンより最大火力こそ劣りますが、4倍弱点の有無や電気タイプのため麻痺しないこと、エレキフィールドなので眠り状態にならないなどコライドンにはない強みを持っています。
 今回はそんなミライドンを使う上で、ミライドンのエレキフィールドを活かすことができる未来パラドックスポケモンでどのポケモンがミライドンと好相性かを考察していきたいと思います。
 ちなみに何故ミライドンを取り上げるかというと、私がバイオレットしか持っておらず、コライドンを持っていないからです(さすがに持っていないポケモン、使えないポケモンを考察するわけにも行かないですよね。なので株ポケは前作みたいに色違いを配布してください)

ミライドンと組ませたい未来パラドックスポケモン(50音順)

テツノイサハ

 ビリジオンの未来の姿で、他2体とは異なりイベントレイドバトルで1体だけ入手可能。草・エスパーという弱点の非常に多い複合であるため、使用可能となったレギュレーションFでは使用率150位内に入ることはありませんでしたが、未来パラドックスポケモンでは唯一の草タイプであることから、大半の未来ポケモンが苦手とする地面技を半減することができます。
 また、専用技のサイコブレイドはエレキフィールド下で威力が1.5倍(120)になる物理エスパー技であり、特性でエレキフィールドを展開できるミライドンと組ませることでようやく真価を発揮できるように。
 また、ミライドン対策として用いられるの多いゴリランダーやイエッサンが展開するグラスフィールド、サイコフィールドの恩恵をタイプの関係上受けることができます。
 一方でミライドンとは氷弱点が共通。特にミライドンと同速で気合の襷を持っていることの多いパオジアンは一致技両方で弱点を突かれてしまうことやSで上回っていても不意打ちで先制されるので注意が必要です。

○メリット
エレキフィールドで専用技サイコブレイドが強化
ミライドンの苦手とするランドロス、グライオン以外の地面に一致草技で弱点を突ける
グラスフィールド・サイコフィールドで一致技を強化可能

●デメリット
氷技が一貫
パオジアンの悪技、バドレックス・ハバタクカミのゴースト技が抜群
ハバタクカミの一致技が一貫

テツノカイナ

 ハリテヤマの未来の姿で、H154A140B108と物理方面において高い種族値を持つポケモン。突撃チョッキで低いDを補ったり、HBに振って物理受けとして運用されることの多いポケモンです。
 格闘タイプ故にミライドンとはフェアリーが一貫することに加え、電気タイプのため地面弱点も一貫してしまうためミライドンと組ませる上での補完性能は低め。
 しかし、エレキシードを持たせてBを上げることで、クォークチャージと合わせてかなりの物理耐久を発揮することもできるので、ミライドンとの同時採用については一考の余地はあると思います。

○メリット
突撃チョッキ+クォークチャージを両立可能
エレキフィールド下で高威力の電気物理技が撃てる
HB特化+エレキシード+クォークチャージでの物理受け役
地面タイプ相手に冷凍パンチを撃てる

●デメリット
フェアリー、地面技が弱点
Dの低さから特殊は受けられず

テツノコウベ

 サザンドラの未来の姿であり、原種のドラゴンタイプが飛行タイプに変更。合計種族値こそ下がりましたが、サザンドラの時に無駄になりがちだったAが下がり、微妙なSが上がったこともあって原種より無駄のない種族値に。
 しかし、原種がテラスタルと相性のいい特性・浮遊であることや技範囲が原種に比べて狭まったこと、悪タイプ枠が四災や一撃ウーラオスなどで埋まっていること、飛行タイプなのでステルスロックが抜群で入り、各種フィールドの恩恵を受けれないなどデメリットも多く、シングルでのランクマッチにおいては全くと言っていい程使われないパラドックスポケモンでした。
 ミライドンとはフェアリー、氷弱点を共有してしまいますが、クォークチャージは飛行タイプでも発動可能であり、悪タイプなのでバドレックスに上から一致4倍弱点を、コライドンに飛行技で弱点を突くことができるため、過去シーズンよりかはいくらかの需要はあるのではないでしょうか。
 ちなみにダブルバトルでは追い風、バークアウト、ドラゴンエールなどの技でサポート要員として一定の役割を持っているので、仮に使うならシングルよりダブルをお勧めします。

○メリット
一致技でバドレックス、コライドンに弱点を突ける
飛行タイプなので地面技を透かすことができる

●デメリット
フェアリー、氷技が一貫
一致技の威力が低め

テツノツツミ

 デリバードの未来の姿で、レギュレーションG以前のルールのうち、未来パラドックスポケモンで最も高い使用率を誇っているのがテツノツツミです。
 水・氷(フリーズドライ)と優秀な攻撃範囲と高いC・Sを持っているポケモンで、ミライドンの苦手な地面タイプに水技で、ドラゴンタイプに氷技で弱点を突くことができます。また、攻撃以外にもクイックターンやアンコール、挑発など搦め手も使うことができます。
 これまではクォークチャージを発動させるためブーストエナジーを持たせていましたが、ミライドンと組ませることでブーストエナジーなしでもクォークチャージを発動可能に。持ち物をこだわりメガネなど火力を上げられるアイテムにすることで特攻と素早さに更に強化することができるようになりました。

○メリット
ミライドンが苦手とする地面タイプの弱点をテツノツツミが突ける
テツノツツミの弱点である電気・草タイプをミライドンが半減できる
クォークチャージ発動によって、大体のスカーフの上を取れる

●デメリット
主力技であるハイドロポンプの命中率が不安(80)
B種族値は高いものの、HPとDが低いので耐久は紙気味
ミライドンと共に特殊アタッカーなのでDが高めのポケモンには不利

テツノドクガ

 エンニュート以来の炎・毒の複合であり、ウルガモスの未来の姿ということもあってウルガモスの時点で更に高かったCDSの種族値が更に高くなりました。
 しかし、炎タイプの特殊アタッカーとしては特性も相まって非常に高い火力を出せるイーユイの存在から使用率は落ち込み気味でしたが、毒タイプ故にどくびしを回収できることや藍の円盤で習得したメテオビームなどテツノドクガにしかできないこともあります。
 ミライドンとは地面弱点が共通してしまいますが、ミライドンが苦手なフェアリーと氷に耐性を持っており、テツノドクガが苦手な水をミライドンが弱点を突くことができます。

○メリット
ミライドンが苦手なフェアリーと氷にテツノドクガが耐性を持っている
エレキフィールド下でSを上げつつパワフルハーブ+メテオビームを撃てる
毒菱を撒くことができる
相手に撒かれた毒菱を回収できる

●デメリット
地面技が一貫
ステルスロックが抜群
ミライドンと共に特殊アタッカーなのでDが高めのポケモンには不利

テツノブジン

 エルレイドの未来の姿で、格闘・フェアリーという唯一無二の複合を持ち、複数体ゲットできる未来パラドックスでは最も合計種族値の高いポケモン。
 A130C120S116と攻撃方面の種族値に優れていますが、その反面耐久面は低く、ブーストエナジー以外では気合の襷を持つことが多いため、襷で耐えて上から道連れを撃つコンボも有名です。
 ミライドンの弱点であるドラゴンに耐性を持ちますが2体揃ってフェアリーに弱点を突かれてしまうのはネック。とはいえ、エレキフィールドを展開することで気合の襷+クォークチャージを発動できたり、影撃ちでバドレックスやハバタクカミの弱点を突けるので決して相性は悪くないと思います。

○メリット
気合の襷を持たせつつクォークチャージを発動可能
AC共に高いため型を読まれにくい
クォークチャージによるS上昇で高速道連れ使いに

●デメリット
フェアリー技が一貫
特殊耐久は紙

テツノワダチ

 ドンファンの未来の姿であり、原種の地面タイプに鋼タイプが追加。そしてA種族値が下がった代わりにS種族値が106と倍近く上がりました。鋼・地面という複合はミライドンの一致技を両方とも半減する組み合わせであり、未来ポケモンでありながらミライドンに対するストッパーになり得るポテンシャルを持ったポケモンです。
 とはいえ、特防種族値は原種同様低く、火力も微妙に足りないのでアタッカーにするには命の珠などのアイテムが必要です。ステルスロックを撒きつつ、高速スピンで相手のステルスロック・毒菱の除去、はたきおとすでの道具無効化などアタッカーにするよりも高いS種族値からの起点作成要員としての役割もこなせるでしょう。

○メリット
タイプの関係上、ミライドンなど一部の禁止伝説級に強い
一致鋼技環境に多いポケモンの弱点を突ける
未来ポケモンで数少ないステルスロック習得ポケモン

●デメリット
地面技が一貫
特殊方面の耐久は低め
A種族値はやや低め

個人的に組んでみて相性が良かったのは

※S→A→B→Cの4段階で評価します。

Sランク

テツノツツミ

Aランク

テツノドクガ
テツノブジン
テツノイサハ

Bランク

テツノワダチ

Cランク

テツノカイナ
テツノコウベ

 カジュアルで試してみましたが、ミライドンと組んでみて相性がいいと感じたのはやはり未来パラドックスで一番使用率の高いテツノツツミでした。
 ハイドロポンプの低命中率という悩みはついて回りますが、ハドロンエンジン+クォークチャージでメガネとスカーフを同時に持てるのは破格の性能であり、相手によってはハイドロポンプと氷技を連打してるだけで2体持っていけることもありました。そしてミライドンが呼ぶ地面に強いのもいいですね。水技が効かないドオーやトリトドンにもフリーズドライで弱点を突けるのも大きいです。
 Aランクの3体はツツミほどの無双感はありませんが、ドクガは高火力+氷とフェアリーに耐性を持つこと、ブジンはミライドンが苦手なパオジアンに強い+クォークチャージで上がったSからの先制道連れが強力なこと、イサハはミライドンが苦手な地面技に耐性を持つところが高評価でした。
 ちなみに今回取り上げなかった未来パラドックス(テツノイバラ、テツノカシラ、テツノイワオ)はまだ試していません。
 ただ、個人的にはブーストエナジーなしでクォークチャージを発動しつつ、パオジアンやハバタクカミに鋼技で弱点を突けるテツノカシラ、元々高いSをクォークチャージで強化しつつ、ハチマキなどを持てるテツノイワオは可能性はあると思います。
 テツノイバラは……ごめんなさい。

 また、ミライドンとの組み合わせの記事でいうことではないですが、敢えて言わせてください。

パラドックス最強は誰と組んでも強いこの子で確定です。




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