【遊戯王マスターデュエル】シンクロフェスティバル用デッキその1【天威ローズ】
4月12日から開催されている『シンクロフェスティバル』はその名が表す通り、EXデッキにSモンスターのみ入れられるイベントとなっており、融合・X・リンクモンスターは全て禁止カードになっています。
マスターデュエル初のイベントでもあったエクシーズフェスティバルと似たようなレギュレーションである反面、いわゆる自爆デッキに用いられるカードは前にも増して制限されていたりもしています。
今回のデッキは新規追加のカードを使ってもらいたいという運営の意図からかレンタルデッキの【ジャンクドッペル】【フルール】【スピードロイド】の完成度が非常に高く、カードが揃っていない場合はそれらのレンタルデッキを使うことができます。しかし、どうせ参加するのであれば自分で集めたカードを、自分で考えたデッキを使いたいと思うのがデュエリストの性というもの。
そのため今回組んでみたのはメインデッキのカードは比較的安価で組める【天威】に【ローズ・ドラゴン】や種族が共通している幻竜族のチューナーを入れたいわゆる【天威ローズ】デッキになります。
【天威ローズ】とは?
【天威ローズ】は自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に手札から特殊召喚できるレベル7の『天威龍-アシュナ』/『天威龍-ヴィシュダ』とレベル3のチューナーモンスターである『レッド・ローズ・ドラゴン』の組み合わせでレベル10のS召喚を狙うデッキです。
S召喚の候補は高い攻撃力と制圧力を持つ『フルール・ド・バロネス』が最有力候補であり、バロネスのS召喚に成功した後はS素材として墓地に送られたレッド・ローズの効果で特殊召喚に成功した『ロクス・ローズ・ドラゴン』の効果でサーチした『薫り貴き薔薇の芽吹き』でレッド・ローズを蘇生し、ローズ・ドラゴン2体で『水晶機巧-ハリファイバー』をリンク召喚して更なる展開につなげる動きが強力なデッキです。
しかし、今回のイベントではシンクロサポート効果を持ったリンクモンスターのハリファイバーや『幻獣機アウローラドン』は使用不可能のため、バロネスをS召喚した後にどう動くかということが求められます。
展開例①:フルール・ド・バロネス+レベル7S(レベル7天威始動)
必要カード:レベル7天威龍1体、レッド・ローズ・ドラゴン、『ホワイト・ローズ・ドラゴン』
①:手札のレベル7天威龍モンスターを自身の効果で特殊召喚
②:手札からレッド・ローズ・ドラゴンを召喚
③:レベル7天威龍とレッド・ローズ・ドラゴンでレベル10Sモンスターのフルール・ド・バロネスをS召喚
④:S素材として墓地に送られたレッド・ローズ・ドラゴンの効果でデッキからロクス・ローズ・ドラゴンを特殊召喚
⑤:手札のホワイト・ローズ・ドラゴンを特殊召喚
⑥:ホワイト・ローズ・ドラゴンとロクス・ローズ・ドラゴンでレベル7SモンスターをS召喚
ここでS召喚するレベル7Sモンスターですが、このデッキでは『スクラップ・デス・デーモン』を採用しています。
デス・デーモンは効果を持たないモンスターですが、レベル7のモンスターにしては攻撃力が高く、また効果を持たないことから天威龍モンスターのサポートを受けることができるモンスターなので墓地の天威龍モンスターの効果を活かして戦うことができます。
『邪竜星-ガイザー』はフィールドの竜星モンスターと相手フィールドのカードを破壊する効果を持っており、自身を対象として効果を発動することで被破壊時の効果でデッキから幻竜族モンスター1体を特殊召喚することができます。
この効果では複数回のS召喚を狙える『タツノオトシオヤ』やガイザーの効果で特殊召喚できる唯一のレベル3チューナーである『イルミラージ』を特殊召喚して更なるS召喚に繋げましょう。
ちなみにレベル7のSモンスターにはより強力な『クリアウイング・シンクロ・ドラゴン』や『ブラック・ローズ・ドラゴン』『F.A.ライトニング・マスター』などが存在するのでそれらのカードを持っているのであればそのカードを使いましょう(これらのカードは持っていないので入れていませんorz)。
展開例②:フルール・ド・バロネス+スクラップ・デス・デーモン(『天威龍-シュターナ』始動)
必要カード:天威龍-シュターナ、ロクス・ローズ・ドラゴン、レベル7天威龍
①:自身の効果で天威龍-シュターナを特殊召喚
②:ロクス・ローズ・ドラゴン召喚
③:レベル4のシュターナとレベル3のロクス・ローズでレベル7スクラップ・デス・デーモンをS召喚
④:ロクス・ローズ効果で薫り貴き薔薇の芽吹きをサーチ
⑤:レベル7天威龍モンスターを手札から特殊召喚(フィールドに効果モンスターが存在していないため)
⑥:薫り貴き薔薇の芽吹きでデッキから墓地のロクス・ローズを蘇生
⑦:レベル7天威龍とロクス・ローズでレベル10のフルール・ド・バロネスをS召喚
この流れでも2体のSモンスターを並べることが可能です。このケースでは墓地にシュターナが存在するため、スクラップ・デス・デーモンであえて自爆特攻を相手モンスターに仕掛け、シュターナ効果でそのモンスターを破壊しつつ、蘇生されたデス・デーモンの攻撃を通すことも可能です。
上記のレシピには入れていませんが、効果を持たないモンスターが発動トリガーである『天威無双の拳』を採用すれば効果を持たないデス・デーモンを優先的に出す理由にもなります。
EXデッキのモンスター
上記にもあるように、今回はさほど多くのモンスターを持っていないのであくまでも私が持っているSモンスターで固めています。
そのため必須カードであるバロネス、デス・デーモン、ガイザーやタツノオトシオヤからS召喚できる『幻竜星-ボウテンコウ』以外のモンスターはより汎用性のあるカードに変えてもいいと思います。
特にこのデッキはレベル7天威龍+レベル1チューナーの組み合わせでS召喚可能なレベル8Sモンスターの層が薄く、【真竜】などのデッキをはじめほとんどのデッキに強い『クリムゾン・ブレーダー』や強力なバウンス効果を持つ『輝竜星-ショウフク』はいずれも後攻向けなので、先攻向けのSモンスターは増やしておきたいところですね。
実際に数戦回してみて
上に主な回し方を列挙しましたが、このデッキの1番の問題はこれらのカードが初手に揃わないということだと思いました。
仮に先行を取っても手札のモンスターが増殖するG×2だったりやチューナーと非チューナーが揃わないケースも多く、そもそもS召喚にまで繋がらないこともありました。あとこれは私だけかもしれませんが、薫り貴き薔薇の芽吹きや『竜星の九支』などのピン挿しカードがとにかく初手に来ます。こればかりはやはり使用者の運なのでしょうか。
取り敢えずS召喚できなければ意味がないので、使っていて不要?と感じたカードは抜いてより完成度の高いデッキを目指したいと思っています。