【ポケモンSV】君なんかイラストと違わない?【古代スイクン】
2月27日のポケモンダイレクトで唐突に発表された新パラドックスポケモンであるウネルミナモ。
スカーレットブックではライコウ・エンテイ・スイクンのキメラと思われるポケモンの想像画が載っていたので、DLCの目玉かと思われましたが、なんとポケモンダイレクトの次の日にバージョン限定でレイドイベントで登場という形となりました。
基本的にスカーレットのみの登場ですが、バイオレットのプレイヤーでも参加募集しているレイドに参加すればゲット可能というのが大変ありがたかったです(なおゲットまでに3日かかった模様)。
ウネルミナモの性能
タイプ:みず・ドラゴン
特性:古代活性(天気が晴れの間、またはブーストエナジーを持って場に出てから交代するまで、一番高い能力が上がる)
種族値
HP:99
A:83
B:91
C:125
D:83
S:109
合計:590
ウネルミナモはスイクンに酷似した見た目をしていますが、その性能は耐久型のスイクンとは異なり高速特殊アタッカーという配分です。
特にC125-S109というのはどちらかというと遅いポケモンが多めな水タイプでは早い方であり、パラドックスポケモンの共通特性である古代活性を発動して素早さを上げることができれば、こだわりスカーフを持たせずともドラパルトなどの高速アタッカーを抜くことができます。
しかし、この項の冒頭でも書いた通り、元々のスイクンと比べると耐久面が大きく下がっているため、苦手なドラゴン技やフェアリー技、4倍弱点となるフリーズドライを1発くらうだけで致命傷になりかねないのがネックです。
水タイプ初の○○適性
そんなウネルミナモには専用技・ハイドロスチームがあります。威力80命中100の水特殊技で、相手に及ぼす追加効果はありませんが、なんと水技でありながら晴れの時に威力が下がらず逆に1.5倍になります。
古代のポケモンの共通特性である古代活性の発動条件はブーストエナジーを持たせるor天候が晴れというものであり、晴れの時は水技の威力が半減してしまうため、アンチシナジーでは?と思われていただけに水タイプでありながら晴れパにも採用できる異例のポケモンとなりました。
ちなみに雨の時は変わらず2倍になるので、晴れはもちろん雨パのアタッカーとしての適性も持っています。
ウネルミナモの努力値配分
古代活性で上がる能力はHPを除いたそのポケモンの最も高い数値ですが、それらの実数値が全て同じ値の場合、ウルトラビーストのビーストブースト同様に上がる能力は能力の並びで上から順に決定します。
ポケモンのステータスは攻撃→防御→特攻→特防→素早さの順で優先度が付くので、これら5つのステータスが全て同じ値の場合上がるのは最も上にある攻撃になるのです。
ちなみにウネルミナモは臆病CS振りにした場合、種族値の関係でレベル50の時点で特攻と素早さの値が同じ177になります。そのため、この配分では必ず特攻が上がります。
125という高い種族値が強化されるのは単純に魅力的ではありますが、ウネルミナモの弱点を突けるポケモンにはドラパルト(142)、テツノツツミ(136)、ハバタクカミ(135)、トドロクツキ(119)、テツノブジン(116)など、ウネルミナモより素早く強いポケモンが多いのが現状です。
そのため、現時点で最適解と言われる配分は素早さ>特攻になるものと言われています。
幸い、ウネルミナモは臆病CS振りをした時は同値なので、特攻に努力値MAXの252振りではなく244振って実数値を176にすることで、その条件を満たします。他のパラドックスポケモンが素早さを上げるためには攻撃や特攻を多く削らざるを得ないため、かなり恵まれている方と言っていいでしょう。
ちなみにHPは無振りで実数値が174。HPに4振りすることで実数値175になり、いわゆる16n-1(16の倍数-1)になります。この調整はステルスロックのダメージや、宿木の種に砂嵐、毒などの定数ダメージが最小になるため、可能であれば狙っておきたい調整です。
○調整例
性格:臆病
努力値
HP:4
防御:4
特攻:244
特防:4
素早さ:252
Lv.50時実数値
175-×-112-176-104-177
ウネルミナモの覚える技とテラスタイプ
ウネルミナモの覚える技は以下の通りです。
主な特殊技
ハイドロスチーム:水/威力80/命中100/PP15/特殊 晴れの時威力が下がらず威力が1.5倍になる。専用技
なみのり:水/威力95/命中100/PP15/特殊 威力命中安定
ハイドロポンプ:水/威力110/命中80/PP5/特殊 威力は高いが命中難
りゅうせいぐん:ドラゴン/威力130/命中90/PP5/特殊 使用後特攻2段階ダウン
りゅうのはどう:ドラゴン/威力85/命中100/PP15/特殊 威力命中安定
かえんほうしゃ:炎/威力85/命中100/PP15/特殊 10%で火傷
ぼうふう:飛行/威力110/命中70/PP10/特殊 30%で混乱、晴れの時は命中50%に
テラバースト:ノーマル/威力80/命中100/PP10/特殊 テラスタイプによってタイプが変化
バークアウト:悪/威力55/命中95/PP15/特殊 相手の特攻を1段階ダウン
マッドショット:地面/威力55/命中95/PP15/特殊 相手の素早さを1段階ダウン
主な物理技
アクアジェット:水/威力40/PP20/物理 優先度+1
げきりん:ドラゴン/威力120/PP15/物理 りゅうのまいと合わせて
主な変化技
りゅうのまい:ドラゴン/PP20/変化 攻撃素早さ1段階アップ
水技+ドラゴン技+かえんほうしゃで水・フェアリータイプ(マリルリ、アシレーヌ、カプ・レヒレ)以外の全タイプに等倍以上のダメージを与えられます。
水ドラゴン炎+その他のタイプの技orテラバーストのフルアタか身代わりなどの補助技を入れる型がメジャーかもしれません。仮にテラバーストを4枠目に入れるとしたらテラスタイプは補完を考えると以下のタイプが候補でしょうか。
鋼:対ドラゴンとフェアリー。テツノツツミのフリーズドライやカイリューの神速対策にも。
毒:対フェアリー。毒無効もマリルリピンポイント気味
フェアリー:対ドラゴン。ミラーマッチを意識するなら
単純な実用性ではドラゴンとフェアリーを今ひとつにできる鋼に軍配が上がるでしょうか。元々が水タイプなので炎や地面を誘いにくいのが○。仮にガブリアスのような水等倍のドラゴンであっても素の素早さで勝っているので上からドラゴン技を撃つことができます。
もちろん水技の威力を高めるために水のまま運用することや火炎放射の威力を上げるため炎テラスタルも選択肢に上げられます。
組ませたい味方・苦手な相手
古代パラドックスポケモンは総じて古代活性を持つため、特性:日照りを持つポケモンとは好相性です。
ただ、他のポケモンがブーストエナジーを持たせて古代活性を発動したり、特性をないものとして使うことが多い中、ウネルミナモはハイドロスチームの性能上他のパラドックスポケモンより晴れの恩恵が大きいので使うのであればコータスは是非採用したいですね。
先に取り上げましたが、一致技+炎を全て半減以下に抑え込むことができる唯一のポケモンがマリルリです。そのためテラスタルなどで対抗できない場合は味方に任せましょう。
そしてパラドックスポケモンの中でも高めの使用率を誇るこの2体に弱く、テツノツツミはフリーズドライが4倍で入り、使用率1位のハバタクカミは一致ムーンフォースがウネルミナモにとっては致命傷になり得ます。
取り分け後者はあらゆるパーティーに入っているため、仮にウネルミナモがランク戦で使えるようになった場合はハバタクカミに強いポケモンと組ませましょう。
主な例としては化けの皮による行動保証のあるミミッキュや、テクニシャン補正で強化されたバレットパンチでハバタクカミを上から殴ることのできるハッサムが挙げられます。
総評
ここまで簡単に書いてきましたが、ウネルミナモは種族値こそ590と高いですが、使用率的には高くても20〜30位台前後に落ち着くでしょう。
あくまで予測でしかありませんが、他のパラドックスポケモンが特性に頼らないorブーストエナジーに任せられるのに対し、ウネルミナモはハイドロスチームの仕様上、ブーストエナジーではなく日本晴れor日照りで古代活性を発動させた方がより強くなるため、どうしてもコータスとのセット運用にせざるを得ないという点があります。
コータス自体はオーバーヒート+脱出パックのコンボや欠伸、ステルスロック、クリアスモッグといった強力な技を覚えますが、相手に選出を読まれるリスクがより高くなること、こちらの選出の幅も狭まってしまうため、単体でも強いハバタクカミやテツノドクガといったパラドックスポケモンに比べると使用率では伸びないと思われます。
一方でウネルミナモを単純に一つの水特殊アタッカーとして使うこともできます。特殊水としてはテツノツツミや水ロトムがいますが、これら2体はハイドロポンプの命中不安がネックになっているため、こだわりメガネを持たせて波乗りを撃っているだけでそこそこ強かったりもします。
最もウネルミナモがランクマッチで使えるようになる頃にはDLCやHOME経由できた過去のポケモンも使えていると思うので、今度はそれらのポケモンも考慮した上で使う必要がありますが。
ウネルミナモの個人的な考察は以上になります。次回はテツノイサハについて書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
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