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技術系の官庁訪問の記録②~第一クール1日目~

【前回】

1日目、A省へ官庁訪問に行ったお話です。

集合

8:30

8:45集合と伝えられていたので、15分前に着きました。
庁舎の正門前に集合です。
既に何人かはいる状態です。
夏のワークショップで会った友人がいたので、雑談をします。
同じ目標(A省採用)を持った者とお話するのは楽しいですね。

8:45

採用担当の方が来て、入館証をもらいます。
この入館証でタッチするとゲートが開き、省内に入れる仕組みです。
今日の官庁訪問参加者は10数人でした。
1日目を通過できるのはこの内何人なのかな…なんて考えながら、控え室まで案内されます。

8:50

控え室に到着です。
やや大きめの会議室で、カタカナの「ロ」の形に机が置かれています。
壁の近くにはA省のパンフレットや白書、飲み物、お菓子があります。
控え室の入口の近くには職員さんの机が受付のように置いてあり、控え室を出入りするときには記録を取っているようです。
あまり省内をウロチョロされても困るらしい…

入口面接

8:55

特にやることがなく、喋る雰囲気でもありません。
他の人の官庁訪問体験記では、待機時間はワイワイ話すと聞いていたのですが、そんなことはありませんでした…
皆、パンフレットや白書を手に取って黙々と読んでいました。
そこへ採用担当の職員が控え室に来て、今日一日の流れを説明します。
とはいっても、「面接に1人1人呼んでいくので付いてきて~」くらいのものでした。
そして、さっそく1人ずつ呼ばれて行きます。

9:15

職員の方から私が呼ばれます。
このかたは昨年度ずっと人事を担当している職員で、説明会やワークショップで何度も顔を合わしている顔なじみです。
私も少しリラックスでき、面接室へ移動する際も雑談交じりです。
私がジャケットを着ていたので、「最近、暑くない?」なんて話をします。

連れてかれた部屋は、ブースで3つに区切られており、ブース内は1つの机と椅子が置かれています。
ここで1対1の面接が行われるわけです。
私の今日の面接はずっとこのブースのどこかで行われました。
同じ部屋をブースに分けて使っているので、隣の面接の声も聞こえてきます。

始まった面接は、いわゆる「入口面接」というものでした。
「ここで話したことは一切評価に関係しない」という前置きを経て、事務的な内容を中心に聞かれました。
就活状況はどうか?
他の志望官庁と比べて志望度の高さはどれくらいか?
何時までに帰らなくてはならない等、時間の制約はあるか?
…といった具合です。
私も淡々と答えていきます。
最後に何か聞きたいことはあるかと言われたので、官庁訪問のアドバイスを欲しいと聞いてみた。
答えとしては、「職員さんから仕事の話を聞く面接が多くある。そして、面接で『前の人からどんな話を聞いたか?』と尋ねられることが多いと思うので、メモはしっかり取った方がいい」とのこと。
特に名前も憶えていると好印象だそうです。

9:30

入口面接は15分程度でした。
控え室に戻ります。

人事面接

10:00

いよいよ本番の面接が始まります。
控え室から次々に人が呼ばれて行きます。

10:20

私が人事面接に呼ばれます。
名の通り、人事の採用担当者による面接です。
面接をしてくれたのは、先ほどとは別の採用担当の方でした。
今年度から採用担当になる4年目職員さんです。

まずはESに沿って質問がされます。
志望動機や自己PRを話し、それについて詳しく聞かれます。

その内、ESから外れた質問もしてきます。
A省に志望した理由とは別に国家公務員という職業を目指した理由や、国家行政が抱える問題点、似た業務を行う他省庁とA省の違い、印象に残っている説明会、A省へのイメージ、気になるニュースとそれについて考えたことなど…
ES外の内容とは言え、突拍子もない質問でなければ圧迫面接でもなかったので、サクサク答えることができました。

最後に逆質問をして、入口面接を終えます。
それなりの手応えを感じていました。

ちなみに面接官の手元には、「何やら数行の文と大きな枠、その下にA・B・Cが書かれた紙」を持っていました。
この紙は、今後の面接官もなにやら全員持っています。
これに面接の受け答えや評価を記録して集計していくのでしょう。

10:45

控室に戻ります。
相変わらず次々と人が呼ばれていました。

原課面接①

11:15

人事面接の後、原課面接に呼ばれます。
ちなみに、私の場合は人事面接の後に原課面接がありましたが、原課面接の後に人事面接の人もいます。

この原課面接は、5年目の若手でした。
「面接は30分を目安にして、15分仕事紹介、15分面接にしよう」と言われます。

まず、これまでの経歴を1年ずつ紹介してもらい、その後質問をしました。
私が志望動機に書いたようなことを業務で関わったことがあるようで、それについて話をしていきます。
また、その職員さんが携わっていた業務をニュースで見たことがあり、その話も盛り上がりました。

その後、面接は職員さんが気になったことを聞いてくるというスタイルでした。
言葉の意味のようなことを聞かれたり、私の経験の理由を聞かれたりします。
どちらかと言えばこの面接は軽くやっているだけで、業務の説明と逆質問を重視しているような原課面接でした。

面接が終わって控え室まで戻る際に、この職員さんと少し雑談をしました。
緊張している旨を伝えると、この調子で頑張ればいいと言われます。
評価されていると思い、手応えを感じました。

昼食

11:55

控え室に戻ると、昼食をとるように言われます。

ちなみに、昼休憩がいつになるかは人それぞれです。
面接の状況によって変わります。
皆と一緒にご飯に行って情報共有したかったので、そこは残念です。

12:00

昼休みです。
私は省内にある食堂でうどんを食べました。
13:00までが休み時間で、それまでゆったりと過ごしました。

原課面接②

13:15

10年目の班長との原課面接です。
先に言ってしまえば、この人との面接が今日の官庁訪問の鍵だったようです。
重要人物なので、Fさんと名付けます。
(失礼ですが、)小太りで細い目の外見をしており、ずっと真顔でこちらを見てくる方でした。

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