沖縄SLSJ(スーパーライトショアジギング)の魅力を探りたい その2
どうも、ビギナー釣り人がらんどです。この記事は前回からの続きものとなります。
↓↓↓前回記事↓↓↓
前回はポイントを1箇所の漁港に絞って『SLSJで5目狙い』に挑戦し、3目GETするまでの釣行を記録していきました。そして今回からは場所の縛りを解除します笑 「僕の腕では5目達成までに時間がかかりそう」というのが1番の理由です。
結局、釣る魚種を増やすにはテクニックより場所を変えるのが簡単かつ手っ取り早い手段だと思います。例えば海や河川、干潟、リーフでは釣り方を変えなくても釣れる魚が変わってくる、というのはイメージしやすいですよね。
という事で、新たな魚種を求めてポイントを変えつつ、残り2魚種を狙っていきたいと思います。
DAY7(2022/1/2 大潮 7:00-9:45)
新年、釣り初めです。この日は、僕がSLSJをするにあたってよくアドバイスを頂いている”師匠ポジション”であり、パームスのフィールドモニターもされているキンポーさんとご一緒に釣りをさせて貰いました。
ポイントはキンポーさんに紹介してもらった場所なのでナイショで…「沖縄南部の大きな港」とだけ書かせて頂きます。
朝マズメ、満潮潮止まりかつ風がほぼ無く凪の状態から釣りスタート。初場所なので、最初はスメルト20gを投げてポイントのコンディションを探っていきます。数投ボトム〜表層でサーチした感じだと、水深はかなりある場所(着底〜表層までリール25回転程)、根がかりは無さそう、潮はほぼ動いてないが底の方は流れがありそう、岸から10m程手前からはかけ上がりになっている…という事がわかりました。
僕が意識的にやっている事のひとつに「ポイントについて最初に投げるジグは同じものを使う」というものがあります。プラッギングする方は「そりゃそうでしょ」となるかもしれませんが「パイロットルアー」と近い考え方です。
毎回同じジグを使った方が、着底までの時間やしゃくった時の重さ、ジグがどの向きに流されるかの違いが分かりやすく、その日の潮のコンディションを推測しやすくなります。例え同じ重さのジグでも、ジグの形状や重心の違いでフォール速度やしゃくった時の感覚は違ってくるので、なるべく同じジグを使うことをオススメします。
スメルト20gを数投してもアタリはなかったので、ジグのサイズを落とすことにしました。いつも通り「ギリギリ着底がわかるサイズ」に変更します。ミニチュアダックス14gを投げてみましたがまだ落とせそうなので、ミニチュアダックス10gを選択。また、底の方に流れを感じたためボトムを重点的に探ってみることにしました。
アクションは「着底後、ワンピッチジャークで8しゃくり、フリーフォールで再び着底」を繰り返します。満潮潮止まりの時間、潮の流れも緩く「釣れなさそ〜な雰囲気」が漂っていましたが、扇状に探っていると…Hit!! 底から6しゃくり程でアクション中に食ってきました。引きも強く、よく走る…上がってきたのはオニヒラアジでした!
という事で『SLSJで5目チャレンジ』はこれで4目めです。この後は徐々に潮の流れが出てきたので、ダックス20gを中心に色々試してみましたがアタリすらナシ。この日はこの1匹で終了でした。
キンポーさんはというと…ダックス20gでエソとミナミヒメジ、オニヒラアジを釣り上げました。1日で3目、流石です!
DAY8(2022/1/3 大潮 6:45-9:30)
前日と同じポイント、同じ時間から釣り開始。朝マズメの潮回りは上げ終わり〜満潮潮止まりです。前日よりは風が少し吹いていて潮の流れもありました。スメルト20gでひと通り探ったあと、この日はダックス20gを軸に使っていくことに決定。ポイントのクセなのか、底の方は潮がよく流れてる気がするんですよね…。目でわかる潮目はありませんが、ジグのフォールが想像より遅かったりしゃくった時の重さから、底付近が特に潮の流れが早い気がします。
底を重点的に探っていきます。アクションは「ワンピッチで6回しゃくり後フリーフォールで着底」と「トゥイッチ気味に竿先を揺らしながらゆっくりリール3〜6回転後テンションフォール」の2種類を使っていきます。前者が早い誘い、後者がスローな誘いを意識しています。
反応の時間が1時間過ぎた頃、トゥイッチ気味のアクションをしていると着底から2巻き程でHit!しかし即バラし。ジグを回収すると、フックに鱗が1枚ついていました。スレがかりですが、魚がいる事は確信できたので、スローな誘いで底を探るアクションに絞って探って行きます。
ワンピッチジャークもゆっくりアクションに変更します。「1秒1回転のワンピッチジャークで3〜4回しゃくってテンションフォール」を試していると、フォール中にHit! なかなか強い引き、釣れたのは30cmオーバーのエソ笑(写真撮る前に逃してしまいました…スミマセン)
時合いが来たようなのでどんどん探っていきます。アクションは「スローなワンピッチ」を継続、すると数分で再びフォール中にHit!! 引きが強くて走る!Hitパターン的に「またエソか笑」と思いましたが、この走り方は回遊魚っぽい…どんどん巻いて岸際まで寄せてみると、フォルム的にロウニンアジ、サイズは40upありそうです。しかしここで痛恨のミス。焦って力任せに抜き上げようとしてしまい、目の前でバラしてしまいました泣…
「このままでは終われない!」と粘りましたがこの後はアタリも無くなり終了。悔しい釣行となりました。
DAY9(2022/1/10 小潮 6:30-10:30)
またまた同じ時間、同じポイントへ笑 今回は新しい試みを…自作アシストフックを拵えました。
前回のバラしがすごーく悔しかったので、ダックスとスメルト用にダブルのアシストフックを作りました。どちらもデフォルトで付いてるシングルフックがゴツくて気になってたので、フックのサイズを落としつつ、自分好みのものを作りました。
この日の釣りは干潮潮止まりからスタート。釣り行ける日の朝マズメが最近毎回潮止まりな気がする…。とりあえず最初はスメルト投げてみます。しゃくった感じでも潮の流れはなさそうです。潮位が低いから水の抵抗を感じにくいっていうのもありそうですが。
潮の流れがほとんどないのでミニチュアダックス10gに変えてしばらく探ってみましたが、何も反応ナシ。5gでもギリギリ着底を感じられますが、フィネスな釣り過ぎてタックルが合わなかったので、7gが個人的な最低ラインな気がします。
干潮潮止まりから上げに変わった頃、潮が動き始めたのを見計らってスメルト20gに変更。ワンピッチジャークで底〜中層を探っているとしゃくり中にガツっとアタリが。回収したジグを見てみるとリーダーがガサガサになってました。頭の方にバイトした感じでしょうか
しばらくスメルト投げてみましたが、反応なかったのでダックス20gに変えてみます。底の方で流れが出てきたので、ボトムを中心に探っていきます。扇状にキャストしつつ、打ち込みやサビキの釣り人が近くで釣りし出したので少しずつ立ち位置ズラして可能な限り広い範囲を探っていきます。
完全に日が昇って朝マズメ終了した頃、遠投して最初のフリーフォール中「全然着底しないなぁ」と思ってベールを返して巻いてみると…Hitしてました!流れが早くてフリーフォール中のバイトに気づけませんでした笑 釣れたのはエソ
どうやら時合いが来たようです。この後も一度ヒットしましたがバラし…またリーダーをガサガサにされました。
7分目くらいまで潮が満ちた頃、ちょっとアタリが遠のいたのでスローな誘いに変えてみます。回遊魚を釣りたいのでスメルト20gを選択しました。(僕の浅〜い経験上、回遊魚はスリムなジグが好き) アクションは「着底後、ゆっくりハーフピッチジャーク6回転分した後テンションフォールで着底」なるべく底を引きたいので、ハーフピッチジャークした後、少しフォールさせて糸フケが無くなったらまたハーフピッチジャーク…を繰り返します。ヒラッ、ヒラッ、と泳がせるイメージ。このアクションが効果的だったみたいでHit! 引き的にエソじゃない…釣れたのはカマスでした!5目達成です。
ハーフピッチジャーク練習してて良かった笑 ショアスローの勉強してて良かった笑 5目チャレンジ始めた頃では釣れなかったであろう状況で釣れた1匹…我ながら成長を感じます。
SLSJで5目チャレンジを終えて
前回の記事と合わせると、9日間11釣行のチャレンジが終わりました。
以下がこのチャレンジで釣れた5目です。
1. チャイロマルハタ
2. エソ(9匹)
3. ミナミマゴチ(2匹)
4. オニヒラアジ
5. カマス
エソ釣れ過ぎ!!
11釣行中ボウズは3釣行、まずまずだと思います。相当渋くない限りは粘れば何かしらは釣れるかな…って感じですね。
ここで『SLSJで5目チャレンジ』をやってみて感じた「沖縄でSLSJをする事の魅力・意義」をまとめていこうと思います
1. 手軽さ
僕は面倒くさがりなので、ジグ一本で表層〜ボトムまで全層探れるシンプルさは非常に魅力的です。持ち物も少ないので準備もすぐに終わります。ルアーケースと小物入れ、フロロリーダーとライターをライフジャケットのポケットに突っ込んで終わりです笑
2.他の釣り方では届かない場所へのアプローチ
ジグは飛距離が出るので、他の釣り人が叩けてないポイントを叩けるのは魅力的です。今回のチャレンジでも「ジグだから釣れた」を実感する瞬間がたくさんありました。例えばミナミマゴチの時は、同じ堤防でプラグを投げているアングラーが数人いる中、ジグを投げている僕だけが届く場所でミナミマゴチを釣る事ができました。遠投出来るという事はそれだけ釣れるチャンスも多くなります。
3.潮の流れや時合いを感じる面白さ
ショアジギングを始めた時に最初に躓くポイントであり、1番面白い部分だと僕は思います。潮目やジグの巻き抵抗から潮の流れを読んで釣れた時はすごく嬉しいですし、朝マズメから3時間もジグを投げていれば「今、ここから30分が勝負だな」みたいなタイミングが大体あります。
時合いや潮の流れを感じて、探るレンジを変え、しゃくり方を変え、工夫しながら釣りを組み立てていくのがSLSJの面白さだと思っています。
4.みんながやってない事をやる楽しさ
沖縄SLSJの魅力はこれに尽きるかな、と笑 ショアジギング人口があまり多くない沖縄で、アレコレ考えながら釣りするのは楽しいです。個人的には、”沖縄SLSJ”のメソッドをある程度一般化して形に出来たらいいなっていうのが、何となくの目標です。なのでみなさん、面白い情報あればこっそり教えてください笑
今のところはこの4点が僕なりに感じた「沖縄SLSJの魅力・意義」です。これからこの釣りを続けていけばもっと増えそうですが笑
以上で、この記事は終了となります。最後におまけを少し。僕がSLSJをやるにあたって勉強になった、影響を受けた動画を幾つか貼っておきます。
タックル紹介
Rod: PALMS ShoreGunEvolv 811L•BL
Reel:DAIWA CERTATE 19 LT2500S-XH
Line: VARIVAS MaxPowerPE X8 #0.8
Leader: VARIVAS HARDTOP TiNICKS #3
Snap: NECK-LOCK SNAP No.00
おまけ
僕が今回の5目チャレンジで使うジグをダックス、スメルト、ミニチュアダックスに絞ったのはこの動画の影響です。動画内では「使うジグは1種類で良い」とまで言っています。
アクションではこの方の動画がとてもわかりやすかったです。僕がよくやる「トゥイッチしながらゆっくり巻き」はこの方の「ちょんちょんジャーク」と同じです笑
アジングについての動画ですが、潮回りについての解説がわかりやすかったので参考にしています。ポイントによって釣れる潮回りは違ってくるとは思いますが、一般的な考え方は知っておいた方が「このポイントは意外とこのタイミングで釣れるんだ!?」みたいな発見に繋がると思います。
以上でおまけもおしまいです。今回僕が自作したアシストフックについて、作り方を載せようかと思いましたが、長くなっちゃうので割愛します笑 知りたい方がいらっしゃったら他の記事のおまけにでも載せますね。