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沖縄の離島でパックロッド担いで自転車で釣りに行く生活(前編)

はじめに

 みなさんご無沙汰しております。約1年ぶりの投稿でしょうか、がらんどと申します。

 私事ではありますがお仕事で転勤がありまして、この4月からは沖縄のとある離島にて生活をしております。
 4月から家族揃って離島で新生活!…ができれば良かったのですが、ウチの猫たちと住める家がまぁ見つからない(泣)…運良く見つけた新築の物件は未完成…。というわけで、現在は家族で住める物件が完成するまで単身赴任をしております。

 単身赴任先に持って行く荷物は最小限に抑えたかったので、持って行く釣具も最小限に留めました。まず、機内に持ち込みができるパックロッド。メーカーはアブガルシア、お手頃な価格かつスペック的にも充分だと感じたので購入しました。

AbuGarcia XRFS-835M-MB
5ピースロッド、ケースも固くて丈夫です。
ロッドに印字されているスペック
釣具屋さんの在庫の中で1番スーパーライトショアジギングに向いてそうなスペックだったのが購入の決め手です。

 リールはいつも使ってるダイワのセルテートLT2500S-XHです。PEラインはバリバスのショアマスターPE0.6号が巻いてあります。
 あとはリーダースナップスプリットリング…持っていたのはこのくらいであとは現地調達をする事にしました。

いつもお世話になっている道具たち。
スナップはボギーのネックロックスナップ、ボンバダのオイスタースナップの2種類です。
現地調達した道具たち。
水汲みバケツとジグと保冷バッグ、ターボライターはダイソー。プライヤーと十徳ナイフはドンキ。雨具のパーカーはファミマ。フィッシュクリップとライジャケは地元の釣具屋さんです。
しれっとマズメの自動膨張式ライジャケを購入していますが…ずーっと欲しかったんです泣 許してください
ジグはダイソーのメタルジグ18gとジグロック18g
デフォルトで付いてたクソデカスプリットリングとトレブルフックは外して、地元釣具屋さんで購入したアシストフックに付け替えました。
全てをカバンに入れるとこんな感じ
はみ出てるのはご愛嬌。

 移動手段は自転車です。なんか、素敵じゃないですか。離島での生活、カバン1つで自転車漕いで釣りに行って、釣れた魚は持って帰って美味しく頂く…。

 そんな夢見てた時期もありましたよ、ええ。甘い甘い。前書きはこの辺にして釣行編へ行きましょうか↓

釣行編

 まずはポイント選び。1番に優先したのは「通いやすさ」です。自転車で通うわけですから、当然近ければ近いほど良し。地図アプリの衛生写真を見つつ、目星をつけたのがこのポイント。

広めの漁港、外海が浅くてスーパーライトショアジギングには向かなさそうですが、内側と堤防の先端の深場ならジグを投げても大丈夫そうです。

 一度釣具を持たずに現地に視察に行きましたが、釣り人もそこそこいて雰囲気も悪くないし、地形が単調じゃないところがいいですよね。立つ場所も多そうです。早速、休日の朝マズメを狙って初釣行を敢行しました。

4/14 6:00-7:30 小潮 下潮〜干潮潮止まり
 この日は小潮でゆる〜く潮が流れる日。初めての場所という事でまずは広く探れる場所①に立つことにしました。

この日立った順に①②③と番号を振ってます。

 漁港の出入り口から探っていき、漁港の内側左右もパパッと探っていきますが反応ナシ。底は砂地で根がかりは少なそう。居着きの魚よりも回遊魚を狙うポイントっぽいですね。
 反応無いのですぐに②に移動。スロープが絡むポイントなので、岸際に追われたベイトを捕食しに来る魚がいないかなぁ…と思いながら探ってみましたがここでも反応ナシ。
 日が登って明るくなった頃、小さなベイトが岸伝いに外に出て行く方向で泳いでいくのがよく見られるようになりました。
 という事で、衛生写真を見た感じ1番オイシそうな③に向かいました。港内から出て行くベイトフィッシュを狙ったイーターが、出入り口で待ち構えているのではないか…という算段です。

 ③の場所に立ってからは回遊待ちの釣りに切り替え、ひたすらジグを投げます。使っているジグはダイソーのメタルジグ18gブルピン。回遊魚狙いなので、細身のジグはかなり有効だと思います。ワンピッチジャークを基本に、ハーフピッチやジャカ巻きも混ぜつつ全層探っていき、魚からの反応を待ちます。

 そしてついに初ヒットの時が…外海側の深みに投げ、着底からワンピッチジャークでスライドアクション中にヒット!よく引きよく走る。楽しいファイトでした。

オニヒラアジ30up
そこまで大きくはないですが、記念にお持ち帰りです。

 急いで締めて血抜きして笑 再び同じ場所でワンピッチジャーク。数投後、再びヒット。明らかに先程より大きい魚とわかる引きでしたが、残念ながらバラしてしまいました。

 その後反応はなくなり、時合いが終了したようなので納竿。片付け作業中、このポイントに通っているというおっちゃんと世間話しつつ「ここは上げ潮がいいよ、ガーラはあっちの方からぐるっと回ってくるさ」等の回遊情報をGETし帰宅しました笑

持ち帰ったオニヒラメッキは海鮮丼とお味噌汁になりました。釣った魚を料理して食べるのも、釣りの醍醐味ですよね。美味しく頂きました。

 …とまぁ初日こそ割と良い思いしましたが、ここからはなかなか苦しむ事になります。

4/15、朝・夕長時間粘るもボウズ。
4/16、仕事終わりの夕マズメ。ほとんど手応えが無い中、唯一のヒットでタチウオ1匹キャッチ。

同じくダイソーのメタルジグ
指4.5本の良いサイズのタチウオが釣れました。
持ち帰って塩焼きと味噌汁に。
タチウオめちゃくちゃ美味いですよね。

4/16〜22、仕事後の時間がある日は夕マズメ釣行しましたがずーっとボウズ(休みの日は朝、昼過ぎ、夕方と3回もポイントに入りました笑)。うーん、たまにアタリはあるんですが、釣れそうな気配が無い…。
 あと自転車で通うのやっぱりしんどい笑!帰り道が長い登り坂になっていて、釣れない日にゼエゼエ言いながら帰るのはなかなかメンタルに来ます。こちとら30超えとるんやぞ。体力落ちとるわ。

 ただ夕マズメに通い続けてわかった事がありました。夕方はベイトをほとんど見ない。4/14と15、朝マズメの終わり頃の時間はよく見たんですが…

 この場所、朝マズメ来た方が良いポイントなのでは?朝マズメに港内にベイトが溜まってて、上げ潮に乗って回遊魚入ってきたり、下げの時間に出て行くベイトを捕食したり…そのパターンっぽいぞ。この説を検証しなければ。

4/23 6:00-7:10 中潮 上げ潮5〜6分程
 出勤前の短時間釣行を敢行。やや暗い時間にポイント入るも、水面は静か。ポイント①にて広く探りつつ、反応が出てくるのを待つ事に。
 6:30頃からベイトフィッシュが固まって泳いでいるのをよく見るようになりました。明るくなるにつれて徐々にアタリが増えていき、水面もパシャッ…パシャッ…と捕食音らしき音が聞こえてくるように。完全に明るくなった頃、念願のヒット!

ロウニンアジ、25cmくらい
食べるには小さいのでリリース

 ここまでの道のり長かった!ポイント攻略の糸口がようやく掴めた気がしました。ヒットパターンはボトムから2,3回跳ね上げてテンションフォール。ゆっくり誘った方が反応良かったです。バイトがいくつかあったのですが、釣れたのはこの1匹のみ。喜びを感じるのもそこそこに、時間が迫っていたので急いで納竿、そして仕事へ…。

4/24 6:00-7:10 中潮 上げ潮5〜6分程
 「このポイントは朝が強い説」の裏付けを強固にするため、またも出勤前釣行。連勤中で体力が限界に近づいていたんですが…どうしても確かめたかった笑

 前日と同様に明るくなり始めると魚からの反応が出始めました。ボトム付近でモゾモゾっとしたアタリ。でも乗らない!もどかしい思いをする事5回程、ジグロック18gのシルバーカラーでヒット。このアタリの正体がわかりました。
 ミナミヒメジです。なるほど笑、と。確かに群れで入ってきて、ボトムでモゾモゾするわ、と。数えきれないほどバイトはありましたが釣れたのは1匹のみ。それでも、「このポイントは朝が強い説」を後押しする結果になったので満足です。

本島でもジグでよく釣れたけど、食べた事無かったのでお持ち帰りしました。たぶん次からは持って帰らないかな…。身が柔らかくべちゃっとしてたので1度揚げてから味噌汁にしました。

 4月の釣行はここまで。そして、次からは使い慣れたPALMSのジグを解禁します!!(単にこの時期に本島から持ってきただけです)
 ポイントのクセもわかってきたし、使い慣れたジグなら釣れるっしょ!!
 …果たしてそうなのでしょうか?という事でこの記事はここで一区切りとさせて頂きます。次回に乞うご期待!です。

おまけ

ダイソーのメタルジグ18gのレビュー
 ダイソーのメタルジグ、日本全国で多くの釣り人が様々な媒体でレビューしているので、今更僕が言う事も無いような気もしますが…尺稼ぎに使わせてください!

左)元ブルピン 2週間程使用
右)紫ゼブラグロー 1週間程使用

 形状は細身でセンターバランス、いかにも回遊魚が好みそうなジグです。沖縄でも、トレバリー系はスリムなジグが効くイメージがあるので、十分に使えるメタルジグだと思います。
 沖縄でスーパーライトショアジギングをするなら18gだと30〜40cmくらいのロウニン、オニヒラがメインターゲットといったところでしょうか。

 100円という安さも魅力ですが、塗装は剥がれやすいし、デフォルトのスプリットリング、トレブルフックをそのまま使う事はそうそう無いと思うので、個人的にはコスト面で言うとそこまで評価していません。
 市販品のアシストフック、小型で強度のあるスプリットリングと交換するのであれば、一個300円弱と見積もるくらいが妥当だと思います。(それでも安いといえば安いですが…)

 使い方的には、ワンピッチジャークでのスライドアクションがスリムな形状の強みを活かした使い方だと思います。
 他にも、ボトムから跳ね上げて落とす…を繰り返すアクションもよく使いましたし、実際魚からの反応を得られる事も多かったですね。

 個人的には、この先使い続けるか?と言われれば「いいえ」ですが、コスパは「やや良い」という評価です。このジグをベースとして改良して使ったり、リペアして長く使うのが好き、と言う人はハマる商品かもしれません。

 あとは入門者用…という考えもありますけど「100円だからガンガンロストしても痛くない」みたいな考え方は僕はあまり共感できないので、大事に、極力ロストしないように使ってあげてください。

レビューは以上になります。
次回のおまけはロッドのレビューをさせて頂く予定です。

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