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沖縄SLSJ(スーパーライトショアジギング)の魅力を探りたい その1

ご無沙汰しております、ビギナー釣り人がらんどです。前回の『PALMS BitArtsシリーズで10目チャレンジ』の記事、想像より多くの方に読んで頂けて感謝・感謝です! TwitterでのRTやいいねもすごく励みになっています。さて、今回の記事はSLSJ(スーパーライトショアジギング)について書いていこうと思います。沖縄のSLSJ…未開拓感が否めないジャンルです笑

沖縄のSLSJはマイナージャンル?

僕が沖縄のSLSJを未開拓・マイナーだと思う大きな理由は『情報量の少なさ』です。このご時世、ネットを漁れば色々な情報が得られます。個人ブログや動画サイト、SNSなど…日頃からとてもお世話になっています笑

「スーパーライトショアジギング」と検索すると沢山の情報を得られます。が、それらの情報が沖縄のフィールドで有益か?と言われると必ずしもそうではない…主に「対象魚」と「フィールド」の面でそれを感じます。

SLSJの対象魚と言えば
一般的なものは
小型青物(サバ、アジ、ブリ・カンパチの子等)
小型回遊魚(メッキ、カマス)
シーバス
タチウオ
タイ
フラット系(ヒラメ、マゴチ)
根魚系(ハタ、ソイ、メバル、カサゴ等)
大雑把に並べるとこんな感じだと思います。

沖縄の場合だと…
小型青物(サバ、アジ、ブリ・カンパチの子等)
小型回遊魚(メッキ、カマス)
シーバス
タチウオ
タイ
フラット系(ヒラメ、マゴチ)
根魚系(ハタ、ソイ、メバル、カサゴ等)
こうなりますね笑
加えるとすれば青物にスマガツオ、メアジ、グルクマもいますが時期が限られているのと、「ジグでも釣れる」というだけで一般的なターゲットではない気が…。あとは小型回遊魚にイケカツオくらいのものでしょうか。恐らく本州でメインターゲットとなっている青物全般が沖縄にいない、またはショアからは狙えない、というのが沖縄においてショアジギングがそこまで浸透しない理由なのかな、とは思います。

沖縄でSLSJをする場合、メインターゲットはトレバリー系(オニヒラアジやロウニンアジ等)になってくると思います。それに伴って本州のSLSJのメソッドをそのまま参考にする、というのが難しくなっている気がします。

どこでジグ投げたらいいの?
沖縄でSLSJのポイント選び、難しくないですか?ショアジギングの有名ポイント、あることはあるんですけど基本、磯。SLSJにマッチしているかと言われるとビミョーですし、気軽には行けないですよね。

SLSJについて情報発信している方が少なく、情報集めがなかなか難しい…かつ、沖縄は遠浅でサンゴ礁の海ですから根がかりがめちゃくちゃ怖い笑

「SLSJ始めよう!」と思っても始める前の情報の少なさと、始めて間もない、釣果もまだ出せていない時期に根がかりロストで心折れてしまったアングラーも多いはずです。(僕もその1人)

まぁ御託を並べるのはここまでにしてですね笑 今回は沖縄でこれからSLSJに挑戦してみたい人に向けて、何かひとつ足がかりになるものを残したいと思ってこの記事を書くことにしました。
フィールドはエントリーしやすい「漁港」、この漁港1箇所で5目狙いに挑戦します。

具体的な地名は出しませんが衛星写真を貼っておきます。広々とした漁港で、底は砂地のため根がかりが少なく、外海はかなり水深があります。北側は河口になっています。

ポイント情報を出した事について
ポイントを出す事に抵抗のある方もいらっしゃるとは思います。特に、マナーを知らないアングラーが入って釣り場が荒らされる事への懸念から『オープンな場所に具体的なポイントを載せない』という風潮がある事は感じています。

この記事でも場所の特定に繋がる記述は伏せようか迷ったのですが、釣り界隈のこの閉鎖的な雰囲気に、釣りを初めたばかりだった頃はかなり苦しめられました。

今回はSLSJをやる場所の一例としてこのポイントを出しています。正直なところ、簡単に釣れるポイントではないです笑 なのでこの記事を読んでSLSJを初める方も各々が通いやすいポイントを選んで頂くのが1番だと思っています。

もし「この記事のポイントに行きたい!」と思いポイントを特定した方も、お越しの際はくれぐれもマナーの部分は注意して頂けるようお願いします(この場合に限らず釣り場でマナーを守るのは当然ですが…)。このポイントが好きで大切にしている方達の思いは汲んであげてください。

クドクド書いてしまってすみません…。一応、大切な事なので。

使用ジグ

今回使うジグは
PALMS The DAX 20g
PALMS The Smelt 20g
PALMS BitArts MiniatureDax 1.5g〜14g

またもやパームス縛り笑
SLSJの定義がしっかり決まっているわけではなさそうですが、僕個人としては『ジグの重さが20g程度〜それ以下』という認識です。

リアのトレブルフックは外して使ってます。
キャッチ率は下がりますが根がかりするよりマシです笑

釣行記録

ここからは釣行記録として5目達成までの釣行を具体的に書いていきます。もちろん釣れなかった時の事も書いてます。『SLSJは誰でもよく釣れます!』みたいな甘い記事は書きません笑 僕みたいな「釣りそこまで上手くない人が5目に挑戦した場合はこんなもの」みたいなリアルを楽しんで頂きたいです。

DAY1(2021/12/11 小潮 16:00-18:00)
調査を兼ねて夕まずめ釣行へ。満潮が13:10、下げ潮です。水深のある外海に向かってダックス20gを投げます。

外海はテトラ帯になっているので足場注意です。
水深が深く、根がかりは少ないです(0ではありません)

白枠の範囲を探りました。ジグをキャスト後、フリーフォールで着底させ、表層までしゃくり上げたら再びフリーフォールで底まで落とします。
表層からボトムまで探って何も反応がなければ次はボトムのみを探り、それでも反応がなければ立ち位置を移動…これをひたすら繰り返します。

しばらく投げていると、フリーフォール中にモゾっとした感覚の後、そのままフッと軽くなりました。巻いてみると案の定、リーダーが切られジグが無くなっています。恐らくタチウオの仕業かと。

実はこのポイントで何度か同じことを経験しています。決まってジグをフルキャスト後の最初のフリーフォール中に起きています。岸よりかなり遠くにタチウオの回遊ルートがあるのでしょうか。このポイントで一度もタチウオ釣ったこと無いのですがジグだけ盗られてます(泣)

結局この日はジグロスト以外の魚の反応はナシ。なかなか厳しいスタートとなりました。

DAY2(2021/12/12 小潮 6:45-9:30)
この日は潮止まり少し前からポイント入りし、上げ潮2時間まで(干潮が7:19)朝マズメの釣りです。前回は外海を探ったのでこの日は内側を探ってみる事にしました。

白枠の部分を探ります。外側ほど深くはないですが、こちらも砂地の底で根がかりは少ないです。漁港内に潮の出入りがあるので、その流心が窪んだように深くなっています。船の出入りがある場所なのでキャスト時は気をつけましょう。

ポイント到着してすぐ、水面が騒がしくなりました。「ナブラ!?オニヒラ?」ダックス20g、スメルト20g、ミニチュアダックス14g,10gと、手を替え品を替え色々試してみましたがヒットには繋がらず、日が昇るにつれてナブラ終了。これは悔しい…。ま、ナブラで釣れた事ないですけどね。

気を取り直して、漁港の内側を探っていきます。ミニチュアダックス14gで遠投しつつ、表層〜ボトムまで手早く探っていきます。堤防の根本から先端までランガンしてみましたがアタリ無し。

喰いが渋い時の次の一手として、ジグのサイズを落としてみます。どのくらい落とすかというと、ギリギリ着底がわかる程度の重さ。この日は風があまり強くなく、小潮で潮の流れも早くないので7gまでサイズを落としました。

ミニチュアダックス7gを使って、堤防の先端から付け根の方に戻りながら探っていきます。狙いはボトムに絞る事にしました。キャスト後、着底させたらトゥイッチしながら中層付近までゆっくり巻き上げ、テンションフォールで着底。これを繰り返していきます。

この作戦が功を奏したのか、テンションフォール中に底付近でHit! 釣れたのはチャイロマルハタ!可愛いサイズです。その後、さらにエソも釣れ、この日は2目GETで終了です。

チャイロマルハタとエソ
手のひらサイズで可愛いです笑

個人的には、ジグのサイズを落とすメリットは2つあると考えています。ひとつは「ジグのサイズを落とす事で、小さい魚も食ってくるようになり釣れるチャンスが増える」こと。もうひとつは「フォールのスピードが落ちる事で、追う気がない魚や、泳ぎが早くない魚も喰ってくるようになる」ということです。

軽いジグにする事で若干繊細な釣りにはなってしまいますが、やってみると意外とハマるのでオススメです。

DAY3 part1 (2021/12/19 大潮 6:45-9:30)
この日は大潮、満潮潮止まり前〜下げ始めころまでの釣行です。風が強い日で外海に向かって釣りをするのは寒かったので笑 また内側を狙います。
今回は潮目と水深の変化がある場所を意識してボトムを探っていくことにしました。

地図アプリは釣り人の強い味方
便利な時代に生まれて良かった笑

強風かつ潮の流れが早かったので、ミニチュアダックス14gが流れに負けずに底を取れるギリギリのサイズ。アクションは前回のHitパターンと同じく、底まで落としたらトゥイッチしながらゆっくり巻いて中層まで上げて、またテンションフォールで落とすという方法。
渋い!渋いけど粘りました!約3時間でエソ2匹笑。種目追加ならず。

目がクリクリで意外と可愛い

DAY3 part2 
(2021/12/19 大潮 15:00-18:00)

午後も時間があったのでリベンジ釣行です。大潮かつ天気も良かったので午後は漁港に釣り人がたくさん!外海狙おうと思ったのですがフカセ?の方々がテトラにたくさんいたので、人の多いところを避けてまた内側をランガンする事にしました。

上げ潮の潮がよく動く時間にポイント入り。風は朝より少し弱くなっていたのでミニチュアダックス10gを選択しました。またもやボトム狙いです。釣れたパターンに執着してしまうのが僕の悪いクセ笑 岸の近くに潮目ができていたので、奥にキャストして潮目の中を通すようなコースで岸際をランガンしていきます。

10gのジグだと黄色のラインくらいまでは届きます。

昼間という事もあり、アタリも釣れそうな雰囲気もありませんでしたが立ち位置をどんどん変えながらじっくり探っていきます。すると開始30分程で…ミナミマゴチが釣れました!3目めです。

落ちてくるものに強く反応するコチ。
ショアジギングではメジャーなターゲットです。

キャスト後の最初のフォールでHit!メタルジグだから届いた距離。プラグでは叩けないポイントを叩けるのがジグを使う1番のメリットだと思います。

沖縄ではコチは秋〜冬のターゲットなので、旬のものが釣れたのは嬉しいですね。この後も薄暗くなる時間まで続けましたが、このコチ以外は何も釣れず終了です。

DAY4 (2021/12/20 大潮 7:00-10:00)
この日は外海に向かってダックスとスメルトの20gを投げました。しかし潮止まりのベタ凪という事で、潮目も出ず流れもなく…どこに投げたらいいかわからない泣
闇雲に堤防を歩き回り投げまくりましたが、1度のアタリすら無く己の無力さを実感した釣行でした。悔しい…

DAY5 (2021/12/21 中潮 14:30-18:00)
この日は漁港の北側、河口になっているポイントをミニチュアダックスの10g以下を使って探ってみる事にしました。

テトラワークスのケースにパームスのジグ
パームスさん、小さいルアーボックス欲しいです!

河口側は以前にワームでオニヒラメッキを釣った事があります。回遊があれば釣れるはず!

規模の大きな河口なので軽いジグで探れる範囲は白枠あたりまでになります。14gでも半分に届くか…って感じです。

この場所は水深はあまりないのですが、底が砂地なので根がかりはほとんどしません。手前のかけ上がりが石積み(?)になっているので、そこだけは根がかり注意です。

メッキの場合、回遊があれば10投もすれば何かしらの反応が貰えるものです。なので、僕の場合は「同じ立ち位置から投げるのは10投以内」かつ「同じコースを引くのは2回まで」と決めています。回遊待ちして同じ場所で投げ続けて結局ボウズっていう経験が何度もあるので…。

まずはミニチュアダックス7gを投げて様子見です。水深2〜3mくらい(?)の浅い場所なので着底して表層までシャクってまた落として…を繰り返して全層探ります。7gでは反応が無かったので3g、1.5gとジグのサイズを落とします。結局1.5gでもアタリはなく、追ってくる様子もありませんでした。回遊はなさそうなので、時間を置いて潮位が変わった頃にまた探ってみる事にします。

その間は漁港の内側で小ジグを投げて暇つぶし…

漁港の内側、サビキとかやってる人はよく見ます。

こっちでもアタリなし。上げ潮なので「漁港内に入って来てるかも」と期待してたのですが、昼間の魚は食いっ気が無いですね…。

この後も河口側と漁港の内側を交互に探っていきましたが、夕方まで一度もアタリなし。二回連続ボウズくらうとは思ってなかったのでちょっとショック。ポイント変えようかな…という思いが脳裏をチラつきます笑

DAY6 part1
 (2021/12/30 中潮 6:45-10:45)

仕事の休みがなく、しばらく間が空いてしまいました泣

9日振りの釣り。朝マズメ、中潮の下げ、北風強風です。twitterで『スメルト投げます』宣言したのに、外海は強風で20gだと流されて釣りにならないという…

この画像と共に意気揚々とツイートしたのに

仕方がないのでいつもと同じように内海へ。スメルト遠投したら流れに負けて着底分からず根がかりロスト…幸先が良くないです。

その後はダックス20gやミニチュアダックス14gを使い着底の感覚に細心の注意を払ってジグを投げまくるもアタリすらなし。

河口側の様子も見ましたが回遊魚が入ってる雰囲気は無さそうです。干潮潮止まりの時間になり「今日もボウズか…」と漁港内をブラブラしていると、なーんか違和感。シラスサイズのベイトが小さな固まりで泳いでいたのですが、落ち着きがないというか緊張感がある気がするんですよね。「釣れそうな雰囲気」ってヤツです笑

試しに港内で投げてみます。風が強いのでミニチュアダックス14gを選択、カラーは最近好調なピンククラウンチャートG。「水が濁っている時は水中でも見やすいチャートカラー」というのが個人的な考えです。

潮目と風向きはこんな感じ。
追い風なのでジグが良く飛ぶし、
風にラインが流されにくいので操作しやすかったです。

数投でHit! 重さはあるけど引かないこの感じは…エソです笑

SLSJはエソばっかり釣れますね笑

そしてエソ祭りが始まります。エソしか釣れません。アタリは多すぎて数えてません、4匹のエソが釣れました。30cmオーバーのデカイのも笑

1匹は小さすぎたので撮る前に逃しました。

カラーはUVピンクや赤金も投げましたが、ピンククラウンチャートGはアタリの多さがダントツでした。このポイントは風強いと水が緑色に濁るので、その濁りが良いのかもしれません。

DAY6 part2
(2021/12/30 中潮 16:30-18:00)

釣り納めリベンジ釣行です。エソで終わっても良かったのですが、時間があったので笑

昼に行くと外側のテトラはいつも満員。という事でまた内海で投げます。時間があまりないので堤防の真ん中〜先端に向かってランガンしました。ジグはミニチュアダックス14gです。

アクションは「トゥイッチ気味にしゃくり上げてテンションフォールで着底」させるいつものやり方と、ゆっくりめのハーフピッチジャーク(ハーフピッチ苦手でしたが練習してたら少しずつ出来るようになりました!)。ボトムをメインに探っていきます。

数投して先端側に数メートル移動を繰り返していると、テンションフォール中に底付近でHit!! 「ちゃんと引く笑 エソじゃない!」遠くでヒットしたので巻き巻き…釣れたのはミナミマゴチ!このポイントで2匹めです

この前釣ったものよりサイズダウンですが
それでも嬉しい1匹です
釣れた時の潮目と風向き。潮目の奥に投げて、
潮目の中を通すというHitパターンは前回と同じでした。

前回もそうですが、遠投した先でHitしました。遠くに投げて、どれだけボトムにコンタクトできるかが底物の釣りのポイントかもしれません。

このあたりでひと区切り

ここまで、6日間8釣行を記録してきました。文字数も多くなってきましたし、次の釣行から2022年となり区切りもいいので、この記事はこの辺で区切らせて貰います。同じポイントで5目チャレンジ…残念ながら年内達成できませんでした。

正直「同じポイントで」という縛りやめようか迷ってます。続けていたらいつかは達成できるとは思いますが、どうしましょう笑

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