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2020に観たエキサイティングな映画(旧作)を紹介します。

新作映画も良いけど、過去作で何か面白い映画はないかしら・・・と思った時、何かしらの参考になると良いなあと思いながら。どれも本当にオススメです。気が向いたら休みの時にでも是非。

1)フリーソロ(2018年・アメリカ)

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ドキュメンタリー映画です。ロッククライマーのアレックス・オノルドさんが出演します。900m以上もあると言うエル・キャピタンの壁を、ロープ無しで登るチャレンジ「フリーソロ」で達成するまでを描いています。
とにかく映像がすごくて。綿密にルートを決めたり、練習をしながら、最後の20分間がアタックするシーンなんですけど、撮影するスタッフも全員がプロのクライマー。恐ろしい角度からオノルドさんを捉えます。「幸福な世界には何も起きない。そこにいても何も達成できない」と呟くオノルドさんが淡々と準備を進める中、たまに垣間見える不安や苛立ち、気概。ちょっぴり疫病神みたいな彼女。そんな全てを抱えてチャレンジする様子に感動。すごい映画です。すごいしか出てこない。
フリーソロ(prime video)

2)バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年・タイ)

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タイの女子高生リンが主人公。彼女は天才的な頭脳を持っているのだけど家は裕福でなく奨学生。カンニングがビジネスになることを知った彼女は徐々に手を広げていき、最後は世界を股にかけたSTIC(アメリカの大学を受験することができる海外の統一試験)での荒稼ぎをチームで企てるのですが・・・と言うお話。とにかくバレたら最後、というハラハラする緊張感が半端ない。クライムサスペンスにジャンル分けするのもわかります。あと、主人公のリンがだんだんと自分に自信をつけて綺麗になっていく感じも素敵でした。最高。
バッド・ジーニアス 危険な天才たち(prime video)

3)シークレット・ヴォイス(2018年・スペイン)

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先の見えない展開と衝撃的な内容で話題となった「マジカルガール」のカルロス・ベルムト監督作品。「マジカルガール」と同様、物語がどう転がっていくのかわからないミステリアスなストーリーは健在です。記憶を失くしたまま10年ぶりのツアーを開催することになった歌手リラ・カッセンと彼女に振り付けを教える狂信的なファン、ヴィオレッタ。2人の女性が持つ秘密、そしてそれぞれが抱えた母親と娘の関係、オリジナルとコピーなど様々な要素が絡み合いながら物語が紡がれていきます。それぞれの立場に想いを馳せる間も無くあっという間にお話は進んでいくのですが、観終わった後にいろいろなことを考えて良い意味でぐったりさせられる、とてもパワフルな作品でした。ストーリーが持つ力とでも言いましょうか。忘れられない映画になりました。拍手。
シークレット・ヴォイスprime video)

4)Z Bull ゼット・ブル(2019年・アメリカ)

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とってもおバカで最高な映画。兵器会社アモテックは社員たちの集中力を強化するためドリンク剤「ゾルト」を開発するが、ドリンク剤を飲んだ社員たちが凶暴化し、社内は社員同士の殺し合いにより血の海に。いつも通り遅刻をしてきたポンコツ社員のデズモンドは偶然ゾルトを飲まずに済んだが、社内のセキュリティが発動し社屋ビルからは出られない。デズモンドはセキュリティを解除するためゾンビ化した社員と戦いながら仲間を集め社長のいる最上階を目指すが・・・というお話。ろくに仕事しないダメ社員やら、やたら意識高い系スタッフの体育会系バカっぽさなど、出てくるのがみんなおかしな人ばっかりでほんと好き。ラスボスはもちろん↑社長なんだけど、色々やりすぎな感じも素晴らしい。大好き。
Z Bull ゼット・ブルprime video)

5)猿の惑星(1968年・アメリカ)

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一昨年、リブート版である「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を3作立て続けに観てしまい(面白かった)、そこからの興味で観たのですが、原作がこんなに深い映画とは知りませんでした。猿が知能を持ち支配する惑星、そこでは人間は言葉をしゃべれず動物として扱われ、不時着したテイラーも猿に捕まり檻に入れられる。人間が知能を持っていることを信じる猿の科学者もいるが、テイラー共々査問会にかけられ・・・という話。
人間が動物として扱われる中、劇中の猿は有色人種の暗喩とも言われ、一方で体制を維持する側が最新の学説を認めないなど、社会が抱える矛盾を猿の社会で描いてみせる、体裁としてはSFですが、様々な社会的メッセージ性を持っていることがクライマックスの査問会で明らかになります。オチが有名すぎて知っているような気になっていましたが、本当に大事なのはそこじゃない。ということで、今見ても新鮮で楽しめる古典の名作でした。オススメしたい。
猿の惑星(prime video)

そんな感じ。
今年は人のオススメで映画を観てみたいなあと思ったりしています。

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