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テーマパークと日本人

こんにちは。整理してから書こうとしたら思ったより多い量になってしまってびっくりしてるおのしゅんすけです。


さて。今日からはテーマパークについて考えていきたいと思います。

今日は特に日本人との相性をまとめていきます。


日本人のレジャー感覚

例えばハワイに行きました。(行ったことないですが)

ハワイといえば、ワイキキビーチで日光浴をしているイメージがあります。(なかったらごめんなさい)

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ですが、実際にワイキキビーチで日光浴をしているのはほとんどが欧米人です。

日本人は(もちろんワイキキビーチにも行きますが)話題のロコモコ丼を食べたり、流行りのパンケーキ屋さんに行ったり、パワースポットを巡ったり、アクティビティを楽しんだり。

これだけ回ったのに1日しか経ってないなんてことの方が多いと思います。


実はこれが日本人のレジャー感覚なんです。つまり、1日にいくつも回るという過ごし方をします。


これがどうしたって話なんですが、客船というエンタメにとってすごい不利なんです。

何日間もの航海を飽きのこないように客船は設計されています。

欧米人はひとつの所に何時間も留まって楽しむので、三日目に「あぁ、こんな場所があったのか」なんて言うこともあります

一方で日本人は、数時間で船内を一通り回ってしまいます。そのため、船内に新鮮味が無くなってしまうんですね。


事実として、少し前までの日本国内のレジャーは複合型が多く見られました。

例えば温泉地を整備して、その近くにスキー場をつくり、さらにはホテルを建てて、名物料理を振る舞う食堂も作る。といった具合に。

しかし、現在ではこれでは上手くいかなくなっています。その理由は

コンセプトがない

からです。

今ではどんなリゾート事業もコンセプトを明確にすることが当たり前となっています。


その点、テーマパークというのはコンセプトが明確であり、なおかつ、テーマパーク内にはいくつもの施設が揃えてあるので日本人のレジャー感覚にとても合っているんです。


さらに、テーマパークと日本人の相性がいい理由をいくつか上げていきます。


日本人の集団帰属意識の高さ

よく外国人、特に欧米人と比較して日本人は集団帰属意識が高いと言われています。

これはいい場合と悪い場合とありますが、今回はテーマパークにおいていい場合の話をします。


日本人の集団帰属意識の高さが生む文化はいくつかありますが、その内の一つ、贈答文化がテーマパークでは関係します。

贈答文化とは言葉の通りで、普段お世話になっている人などに贈り物をする文化で日本人特有のコミュニケーション手段です。

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今でも、お歳暮やお中元では贈り物をしますし、日本で義理チョコの文化が大成功を収めたのはこの贈答文化によるところです。


この贈り物がテーマパークではどう姿を変えるかというと、お土産(グッズ)になります。

『お土産は思い出を思い出す装置なので生活必需品だ』ということがキングコングの西野さんのブログにあったので詳しくはこちらを見ていただくとして。

要約するとお土産はその物(マーライオンの置物とか)が欲しい訳じゃなくて、体験とか思い出を買ってるということです。

つまり、お土産となるグッズはより強く思い出を思い出せるほうがいいわけで。

そうなってくると、世界観が色濃いテーマパークにおいてその世界観を反映したお土産(グッズ)はお土産としての機能を強く果たすのです。

事実として東京ディズニーランドの2019年3月期決算で来場客一人あたりのチケット売上が5352円なのに対してグッズの売上が4122円と1000円ちょっとしか変わらず、これは世界中のディズニーランドでダントツの収益です。


テーマパークという世界観が重視されるものと、日本人の贈答文化はとても相性がいいんです。


日本人の強い好奇心と優れた消化能力

日本人とは古来より外来文化を貪欲に貪欲に取り込み、時には加工し直してまで自分たちの文化として確立してきた民族です。

わかりやすいところでいくと神仏習合なんかがまさにそれです。(神仏習合についてはプレゼンの天才が説明してくれています。)


テーマパークにおいて、日常とはかけ離れた異文化の世界観を作り上げ、より生きたストーリーを演出した時、日本人の好奇心はそのエンタメを楽しむために重要な役割を果たします

夢の国なんかがまさにそうです。


つまり、日本人はより異文化な世界を見せてあげるとしっかりと好奇心を持って応えてくれるというわけです。


日本人のこだわりと勤勉さ

日本人は集団帰属意識が高い分、欧米人に比べて自我意識は薄いです。

しかし、その代わり何か一つのことを探究し、それを人格形成の手段とする、求道精神というものがあります。

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これは日本人が農耕民族であったことがひとつの要因かと思われます。

稲の育つ北限である日本で非常に手間のかかる水稲耕作が中心の農業だったため、より良い米を追求していろいろな工夫をしてきたことが日本人の勤勉さ、つまりこだわりを生んだと思います。


エンタメの客としてこの強いこだわりというのは非常に手強くなりますが、逆に言えばディテールにこだわった圧倒的なクオリティのものを作りあげればしっかりとリアクションを返してくれます


このように日本人とテーマパークは非常に相性がいいんです。


僕がこれから考えなきゃいけないことは客船をいかにテーマパーク化して、なおかつ他のテーマパークや客船とどこで差別化を図るか、ですね。頑張ります。それでは。

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