提供すべき価値の本質
こんにちは。そろそろ霜焼けの恐怖に怯えながら生活しているおのしゅんすけです。
さて。今日は客船において提供すべき価値の本質について話します。
客船における部署
船は大きくわけて5つの部署があります。甲板部、機関部、無線部、医務部、そして事務部です。
甲板部とは航海士など船の運航に関わる部署です。
機関部とはエンジンに関わる部署です。
無線部とは自船と陸や他船との間の交信に関わる部署です。
医務部とは船医などの船内の医療に関わる部署です。
事務部とはざっくり言えばその他です。食事の準備やお金の管理、外国に出る船であればパスポートの管理など船員の生活に関わる部署です。
甲板部、つまり航海士は花形と言われています。
しかし、客船では事務部が花形になるそうです。
なぜなら客船でのサービスをする人達は事務部になります。つまり1番人の多い、そして役割のある事務部が花形になります。
客船に求められる価値
さてここからが今日の本題です。
客船に求められる価値の本質は一体なんなんでしょうか?
例えばレストランでは求められる価値の本質は食事です。
たとえどんなにオシャレなインテリアでも、完璧なサービスをされても料理が不味ければ評価は最悪となります。
なぜならお客は料理を食べに行っているからです。
一方でインテリアやサービスは附属価値です。ここを充実させることで価値の本質がより輝くことになりますが、お客の目的はここではありません。(もちろんレストランの選ぶ参考に附属価値は使われることはあります。)
つまり附属価値で差がつくことはあっても価値の本質で負けていればどんなに附属価値を向上しても意味が無いんです。
それでは客船の価値の本質は一体どこにあるのかを考えます。
客線は快適な旅、つまりサービスが価値の本質になります。
料理やアクティビティは附属価値になります。
なので、まずはここを見失わないように客船のありとあらゆる設計をしなければなりません。
その方法のひとつはもちろんサービス人員です。
実際にお客と接する人達のサービスのレベルが大事になってきます。ホテルやウエディング関係と同じです。
もうひとつは意外と見落とされがちな船の運航です。
船が揺れていればサービスが良くても意味が無くなるからです。
なのでやはり船の運航に関わる航海士や機関士は重要(当たり前じゃん!)になってきます。
サービスってもっと簡単にできない?
ひとつ考えたのですが、サービスを人の能力に頼ってしまうとその時々でサービスの質にムラが出てしまいます。
例えば帝国ホテルのような一流のサービスを提供する場所でその育成がしっかり行える施設や予算があればきっとそうするに超したことはないと思います。
しかし客船は乗れる人数も持ち込めるものの数も著しく制限されます。
その中で全てお客に等しくムラなくサービスしようと思うと、人の技術だけでは限界があると思います。
なので少ない人数の限られた設備で客船が提供すべき価値の本質を落とさない方法を考える必要があると思いました。滑り込み失礼しました。それでは。
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