客船での旅行が躓くところ
こんにちは。好きな英語が「Everything's gonna be alright.」から「The easy way has no meaning.」に変わったおのしゅんすけです。
さて。今日は客船の旅行が躓くところについて少しだけ書きます。
当たり前の船の欠点
船の欠点なんていっぱいあるわけで、それを補えるのが飛行機だったり鉄道だったり自動車だったりするわけです。その逆も然り、船にしかできないことがあるわけです。
そんな船の最大の長所にして欠点は水の上しか動けないということです。
そうです。その通りです。当たり前です。
これの何が問題って人が住んでるのは基本陸なのです。旅行の先も陸なんです。
「旅行先が船しか移動手段がない」という場合を除けば、船なんて交通手段としてはもう化石です。
もちろん人ではなく物を運ぶ場合は未だに船の方がダントツでいいです。特に日本なんかは周りが海に囲まれていますから、貿易量の99.7%が船で運ばれています。
「船しか移動手段がない」で思い出したんですが少し前におがさわら丸のことをちらっと書いたんですがそのおがさわら丸がニュースになってましたね。ご存じですか?
(あわせてぜひ。)
要約するとおがさわら丸が検査のためのドッグ入りで運休するので小笠原の高校生たちはセンター試験のために本土に来て、おがさわら丸が復活するまで約一か月も帰れないというニュースです。
海運会社は解決の手立てとして代替船を用意することを検討しているようですが、センター試験を小笠原諸島でできるようにする方が早いんじゃないかと思いました。でもこの辺りは詳しくないので、気になった方は詳しく調べてみてください。
話は戻りまして、陸に住む人が陸の観光地に行くのに船なんかはいらないわけで。海外も今では飛行機の方が圧倒的に速いので船はもう(おがさわら丸みたいな一部を除いて)人の移動手段としては死んでます。
事実として本州と四国を結んでいた宇高国道フェリーというフェリーも去年の12月を最後に廃止となっています。理由は当然橋がかかって車や電車で行けるようになったからです。
つまり水上しか移動できないというのは意外や意外、欠点にもなるわけです。ここからが本題です。
水上しか行けないと…
じゃあ、なぜ水上しか行けないことが欠点になるのかという話です。
さっきから何度も言っているように旅行というのは陸に住む人が陸に行くんです。
つまり無理に船を経由したとしても、結局は鉄道や自動車の力を借りることになるんです。
例えばです。大阪に住んでいる人が東京スカイツリーを見に行くとします。まぁ普通なら新幹線で行きますが、ここは仮定の話の場なので船で行くとします。
すると大阪港か神戸港まで車か電車で行きますよね。東京港か横浜港に着いてからスカイツリーまでも車か電車です。
実はここが大きな問題なんです。
エネルギーの話
突然物理チックな話かと思えばそうではありません。
例えば客船の会社が
「うちの客船、こんなに面白いですよ」「素晴らしい旅になりますよ」
って宣伝しまくってお客さんを集めます。
当然ここにはお金も人員もエネルギーもかかっているわけです。
でも頑張れば頑張るほどJRが儲かって、日本レンタカーが儲かるわけですよね。
なぜなら宣伝しまくって、頑張って集めたお客さんというエネルギーがまとまって別の会社に流れて行ってしまうからなんです。
これ、すごいもったいないような気がしませんか?
現状として
一番のわかりやすいのは飛行機から鉄道から全部一つの会社で牛耳るでしょうね。でもこれじゃあ誰も幸せにはならないので昔はありましたが今はほとんどありません。
じゃあ今どうなっているかというと、フライ&クルーズというものがあります。
わかりやすく言うと飛行機で行って船で帰ってくるというものです。
これをそれぞれではなく共同ですることでwinwinな関係に持ち込むというものです。
客船とジャンボジェットでは乗せれるお客さんの数が桁違いです。1回の客船の定員を飛行機で運ぼうと思えば10機くらいは必要です。
つまり客船が定期便ともなれば今の飛行機の本数では賄いきれなくなるというわけです。
これを鉄道や自動車でも同じように協力すれば全員が勝てるようになります。そのためには相当魅力的な(わざわざ飛行機で乗りに行きたくなるほどの)客船を造る必要がありますが。
船の本当の強みは一度に大量に輸送できる点なんですから。これをうまく生かさない手はないかと思います。少しといったわりには思っていたより長くなってしまいました。それでは。
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