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#04 中古車販売店のジレンマ 時間と人手が足りない!


中古車として、店頭販売するまでの準備

前回までに店頭販売するまでに大まかですが、準備の大変さを記させていただきました。

そのなかでお店としては、時間・人件費 これがかなりネックとなっております。
早く商品化したい、でも来店や電話対応や修理、Webサイトの対応などやることが盛りだくさんで商品化クリーニング・磨きにまで手が回らない!
また、新人アルバイトを雇っても、技術の習得までに時間がかかる!

このように悩まれているお店も多く聞きます。


販売店として、お客様にしてあげたい気持ち

実際に中古車を購入するにも、高い・安いはありますが、
多くのお店が出来るだけ程度の良い車をお客様の希望に合わせた価格で提供してあげたいと考えておられます。

会社が大きくなれば、その分様々な工程がスムーズには進みますが、
従業員を増やす=売上を伸ばさないといけない⇒仕事量がさらに増える
といった循環が生まれます。

このように、様々な問題があり、現実的には 年式・走行距離・価格 相応の内外装の程度で抑えることが今の中古車業界での一般的な考え方になっています。

販売店としてもかなりのジレンマがあるんじゃないかなぁと思います。


先加修 後加修 の考え方

皆さんは、先加修 後加修 といった言葉はご存じでしょうか?

パターン① 先加修


車を展示する前にクリーニング・修理などを行い、販売準備を先に済ませておく。

メリット:商談が進むなかで、比較的早く納車までの日程が決められる。
     加修をしてあることで、どのような部品を交換しているか等、
     確認することが出来るので、安心要因が大きい。

デメリット:先に加修を加えるということは、仕入れ価格(買取価格)+αで
      既に金額が発生しているので、もし小売りが出来なかった
      場合、赤字になることも考えられる。


パターン② 後加修

展示準備としては、名義変更やWeb掲載だけ先に行い、
修理箇所やクリーニングは商談が決まってから行う。

メリット:仕入れてから、比較的短期間で展示することが可能。
     店頭販売を諦め、オークションに出品するにしても、
     原価から大きく価格が上乗せされていないため、
     赤字になりにくい。

デメリット:写真映りや現車を見に来たお客様からの印象は良くない。
      お店全体のイメージダウンに繋がる。
      機会損失をうむ可能性が高い。


このような2パターンが現在の主な考え方があります。

皆さんはどちらのほうが良いと思いますか?

勿論、中古車の購入を検討し、車を見るなら、パターン①の先加修のほうが
印象は良いとかと思います。


それをわかっていながらでも、なかなか時間や作業員をさけないのが、
中古車業界の実態かと感じております。


まとめ

・中古車の店頭販売までの準備が大変で、時間や人手が不足していることが課題となっている。

・販売店はお客様に良質な車を提供したいと考えているが、従業員の増加は売上増に繋がる必要があるため、ジレンマを抱えている。

・中古車の販売準備には「先加修」(先にクリーニングや修理を行う)と「後加修」(商談後にクリーニングや修理を行う)の2つのパターンがあり、どちらが良いかは意見が分かれる。


今回はここまでにして、次回は僕自身の仕事に関する考え方を
紹介していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

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