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作刀依頼の相場感


前置き

自分が作刀依頼を考えた時に色々な刀匠や専門店のサイトを拝見し、
どちらにご相談しようか、依頼しようか、色々考えました。
単純比較できないことも多いのですが、根本的な問題として、
予算を大きくオーバーする所にはお願いできません。
いつかここで、と心に決めて蓄財に励むというのも一つの在り方ですが、
早く自分だけの刀がほしい、お願いしたい、という思いも良く分かります。
作刀依頼は、とにかく時間がかかります。
この後の記載に「納期」の欄がありますが、あくまで目安です。
待てない! すぐにでもお迎えしたい! という方には向きません。

ということで、コスパ&タイパ 視点で「最高の贅沢」と言える作刀依頼。
 ・自分だけの、自分の望む姿の刀がほしい!
 ・その為なら資金を用意し、ワクワクしながらゆっくり待つよ!
という方に向けて。あるいは、
 ・作刀依頼の予定はないけど実勢価格には興味がある
という方に向けて、簡単に価格情報をまとめてみました。

※ 全ての情報はこの記事作成段階で、Web上に掲載されている情報です
※ 価格差が大きい場合はベースモデルの価格を抜粋しています
※「樋」や「刀身彫り」などを希望する場合は別料金になります

「研磨白鞘」=刀身が完成した後、研がれ、はばきと白鞘が付いた状態
「打ち下ろし」=刀身が完成したままの状態。研ぎ最低限。白鞘等なし


刀鍛冶 長船助光

https://bizen-osafune.shop-pro.jp/

シンプルなECサイト風。色々抱えてて納期未定すぎるものは SOLD OUT 表示。

大橋日本刀製作所

https://my-site-107608-103086.square.site/

「販売商品」ページには即納可の完成品あり。絵画的刃文は特殊スキル。

宗永鍛刀場

https://munenagatantoujou.jp/

「お問い合わせ」フォームからのメール送信が最初の一歩。体験会も各種あり。

田中貞豊鍛刀場

http://www.mamorikatana.sakura.ne.jp/

メールまたはお電話で連絡。「作品集」に過去作の写真掲載多数。

御津作刀場

https://www.katanakazi.net/

日本刀以外にも、包丁など依頼可能。自家タタラ製鉄。見学等受け入れあり。

國真鍛刀場

https://www.kunizane7k.com/

「お問い合わせ」フォームか電話で依頼。ブログに注文打ちに関する記事あり。

備前長船日本刀製作所

https://www.osahune-katana.com/

メールフォームから依頼。自家タタラ製鉄。包丁あり。見学可。

肥後虎

https://www.higotora.com/

組織的職人チーム。メールでの見積依頼から。オーダー項目が非常に多岐。過去作例掲載多数。
「研磨白鞘」での納品を希望する場合、打ち下ろし価格に下段の4項目を追加注文する形。


後書き

当然、他にもたくさんの刀匠や専門店が作刀依頼を受け付けています。
中には「お問い合わせください」とだけ書いてあったり、
既存作品の写真と価格だけ掲載されているケースもあります。

また今回まとめた各サイトも、状況よっては依頼を一時停止している、
という可能性がありますので、その辺りはご了承ください。

今回は掲載しておりませんが、多くの刀剣販売専門店はサイト内にて、
「作刀依頼受け付けております」「◯◯刀匠の新作もご相談に応じます」
みたいな形で仲介受付をしてくれる所が多いです。
その場合、研ぎや拵制作なども含めてディレクションしてくれますので、
個人で刀匠に頼み、鞘師に頼み、柄巻師に頼み、金工師に頼み――
とするよりも、スムースに進められるかもしれません。

私自身がその道を通ったせいもあるのですが、
「作刀依頼してみたい」
「希望の刀をお迎えしたい」
という方をちょくちょく見かけますので、
「もし作刀依頼するとしたら……」という相場感の確認として、
その一例として、参考になれば幸いです。


 
 
#日本刀 #刀 #脇差 #短刀 #作刀依頼 #刀匠


ヘッダー画像:Adobe Stock より


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