「頭がいいかどうか」は●●で決まります
【超訳】頭がいいかは、他人(他人の評価)で決まる。「頭のいい人」というのは、相手の目線にたって物事を考えたり、伝えることができる。頭のいい人になるより、あり続けることのほうが格段に難しい。
頭の良さは他人が決める
生まれつきの才能ではなく、原理原則と法則を知り、そして実践することで知性を感じさせることはできる。記憶力がいいとか、能力が高いではなく、法則を知っているか、実践できているかの差による。ダニエル・ゴールマンはEQ(感情の知能指数)という概念を提唱した。この考えさらに進化させたSQ(社会的知性)がある。他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす、他者との関係において発揮できる知性が頭のいい人だ。シンプルだからこそ、無意識で実践できるほど落とし込むには訓練が必要だ。しかし、十分にその価値はある。
「知性と信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則
空欄は以下の通り。1反応、2他人、3くれてる、4課題、5考え、6だれか、7満たす。自分の評価は相手が決める。だからこそ、感情に任せるのは一番の愚策である。感情が先行しそうなときこそ、①すぐに口を開かない、②相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する、という冷静な思考を持つことが愚かさを回避し、冷静になる時間を稼ぐ大切な間である。
「知性と信頼」を同時にもたらす5つの思考法
第2章の「結論から話す」は最も大事であるが、思った以上に難しい方法である。結論から・・・と切り出したものの、冗長的になった過去は数知れず。そこで著者が結論というのは、「相手が一番聞きたいであろう話」と定義しており、「結論から言う」というのは、自分がしたい話ではなく、相手が聞きたい話を最初にすることを意識しろと。説明がMECEか、PREP法を実践できているかなど、テクニックと混同するといきなりハードルがあがる。まず、深呼吸して「相手に聞くスイッチをいれてもらう」を考えたほうがコミュニケーション効率はあがるはずだ(個人的経験&納得含む)
言語化の質を高める最終奥義「再定義」
「○○ではなく××」これだけだ。スターバックスの代表的な例は、カフェを再定義し、「単にコーヒーを飲む場所ではなく、自宅と職場の間にある贅沢な気分を味わってもらう場所」という意味である。
・自由とは他者から嫌われることである
・企業の目的の定義は一つしかない。顧客を創造することである。
・お好み焼きは蒸し料理です。
頭のいい人になることより、頭のいい人であり続けることのほうが、はるかにむずかしい。実はこの本の最後に一番大切なことが書かれている。「身近な人ほど、丁寧なコミュニケーションを心がける」こと。身近だからこそ、コミュニケーションコストを省略化しがちだが、身近で大切な人を大切にするために、丁寧で知的なコミュニケーションを意識すべきなのだ。