7/13 傘と雪
最近の雷雨はすごい勢いですね。秋にはさらに台風が控えてるなんて考えたくもないです。
はやく冬が来て欲しいですね。異常な積雪でもない限りは平和なはずなので。
その昔、九州に住んでいたことがあります。九州では本土とは比べ物にならない頻度で台風が上陸します。ノルマンディーぐらいこれでもかと上陸します。
毎年の被害もそれなりに大きいです。小学校の校庭に雷が落ち、そこそこでかい木が音を立てて倒れたこともありました。いまだに雷を見るとその光景を思い出してしまいます。
一番ショックだったのは、強風でお気に入りの傘が吹き飛ばされたことです。
ピカピカの一年生が広げるワンポイントにハム太郎がいた傘は、銀色の骨だけを残し変わり果てた姿になってしまいました。あれほど悲しいこともないです。
それ以来、傘をさしたくなくて、雨の日に外に出るのが嫌いになっていきました。まあ好きな人の方が異質だとは思うんですけど。
そんな傘嫌いも数年で落ち着きました。
ある冬の日のことです。九州ではあまり降らない雪が、その日は少し降りました。
積もるかどうかほどの消えそうな雪をどうしても妹に見せたくて、さしてた傘を下に向けて雪を貯めながら帰ったんです。その雪を見せたら、妹は大はしゃぎ。
それがもう嬉しくて、傘があってよかったなと思えたんです。早くまた冬が来ないかな。