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『だって寒いんだもん』としばたはつみ

昨晩から風が強く吹いてます。
回りが木々に囲まれてますので、木々の強く揺れる音が響きます。
布団に包まっても寒いものは寒い なんてこと考えてると、落語の『厩火事』を思い出してきちゃいました。正確にはこの話の枕なんですが、
 女将さん同士の会話で一人が亭主の愚痴を。
 それを聞いたもう一人が「何で別れないんだ?」
 「だってさぶい(寒い)だもん」
江戸落語 、粋ですね。
この話自体のオチは… まあご自分で。
あっ、志ん生さんものがよいですよ。
ご夫婦の機微について私なんかが何も言えませんが、寒い時期、角突き合わせるよりこんな話で和まれては(って返って拗れるって、失礼しました🙇)。
一人寝の私に寄り添ってもらえるのは音楽。
こんな夜は って急に思い出したのは
 しばたはつみさん
  『ベスト・アルバム 夜はドラマチック』1978
このアルバム、LPを持ってるんですが、これを買うきっかけはバイト仲間の医大生です。
当時彼の車に乗せてもらうといつもこのアルバムのカセットテープをかけてました。
医大生っていっても坊っちゃんじゃなく、車も結構お古でしたが、田舎の国立医大って町から外れた所にあったのでどうしてもバイクや車って必須です。
私より2つ上の彼とは1年くらいのバイトでのつきあいでしたが、たまに下宿まで送ってもらったものでした。バイト帰りでちょっと疲れた中で聞いたこのアルバムは結構滲みました。
で、早速購入。いや~よく聞きました。
 ・合鍵
 ・私の彼
 ・夜はドラマチック
 ・マイ・ラグジュアリー・ナイト etc
“私の彼”なんて“厩火事”の話みたいです(令和時代では不適切すぎて発禁です😱)。
でも、この時代の曲って今聞いても十分にマッチします。
しばたはつみさんのお名前聞かないなって思ったら2010年亡くなられていました。享年57歳。
残念ですね。
しっとりとした歌、アップテンポの歌なんでも聴かせてくれる方でしたのに。

今日も寒い夜、一人寝の添い寝として、このアルバムをBGMにします。

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